概要
ブラックフォッグとは、エr……もとい、様々な手法で一線を画すポケモン漫画電撃ピカチュウに登場したゴーストの通称で、通常種を遥かに超越した力を持つ特異個体である。
数年おきに大量のゴースを引き連れ、町中のポケモンは疎か人間の魂をも食い尽くすその様は、まさに悪霊そのもの。
かつて11歳のころのナツメのポケモンをも食い殺したらしく、10年に渡り彼女に強い憎しみを抱かれていた。
「なぜ首領である自身が最終形態のゲンガーではなくゴーストの姿なのか?」の疑問については、「進化するには通信交換が必要=人間に捕獲されなければならないが、人間に捕獲されるのを拒んだため」とする説がある。ただし、これはサトシの推察が正しいものとした前提であるため、真相は闇の中である。
規格外の性能
ブラックフォッグはただのポケモンとは容認し切れない特徴が多々あり、詳細は下記の通り。
- 通常のゴーストを優に上回る並外れた巨体(かるく見積もっても10メートルはある)で、しかも実体がある。多くの魂を食らい続けた結果、実体を得たのだろうか。
- 相手が「ねむり」状態でなくてもゆめくいで魂を食べてしまう。
- サトシの手持ちポケモン(ピカチュウ,オニドリル,バタフリー)達と1対多数で闘い、圧倒する。
- ナイトヘッドとゆめくいの2つの技の併用が可能。
- おまけにオニドリルのオウムがえしで跳ね返されたナイトヘッドごとゆめくいで喰らい、サトシの手持ちをまとめて倒してしまう。
- 捕獲するには通常のポケモンでは消滅してしまう程に強力な特製モンスターボールが必要。その為に特注の超巨大モンスターボール『ビッグモンスターボールX1』が用意された。
- ↑の特製ボールで完璧に捕獲されるも、ボールの中でだいばくはつを使って破壊し脱出。相当な体力を消耗しながらもなんとひんし状態にならない。
- サトシのハイパーボールで再び捕らえられそうになるが、すんでのところで自爆してハイパーボールを破壊。
その最期
上述したように最後まで「人間に捕まるものか!!」と抗い続け、意地と執念を見せつけて消滅した。
消滅と共に今まで食われていた魂は解放されたようで、消滅の直後にナツメは覚醒して瓦礫に埋もれそうになったサトシをテレポートで救出している。
あまりに常軌を逸した能力や、根城にしていたシオンの塔各所に施されたゴーストを模した装飾、更に「旧世紀にポケモンを神とした宗教が存在した」とする歴史から、タケシは「かつてこの地域で信仰され、忘れ去られた旧神ではないか」と推察していた。
作中で使った技
ゆめくい,サイコキネシス,ナイトヘッド,だいばくはつ
余談
ブラックフォッグを直訳すると「黒い濃霧」になる。
電ピカ版におけるナツメがゴーストに自分のポケモンを殺された憎しみを持っていたのに対し、アニポケ版ではナツメの閉ざされた心を開く切っ掛けになったポケモンがゴーストであり、関わりこそ真逆ながらも彼女の心に深く影響を与えたポケモンである。
ゴーストタイプ=ホラーや恐怖の具現化とするなれば、現義では電ピカ版での扱いは正統派と評価できなくもない。
「通常よりも遥かに巨大な個体」「かつてこの地域で信仰され、忘れ去られた旧神」などの設定は、後のアローラ地方のぬしポケモンや、ヒスイ地方のキング・クイーン・オヤブンと共通する部分がある。
恐らく公式側にそんな意図はないだろうが、意図せずこれらの設定の先取りをしていた扱いになるだろう。
また、(最終進化形でないものの)メガシンカ、またはダイマックス及びキョダイマックスにも通じるものがある。
関連タグ
黒いバンギラス←後に同誌で連載された漫画ゴールデンボーイズに登場するバンギラスの強化個体。
メタグラードン←タイアップ作品出身の他の生物を食らうイレギュラーな巨大ポケモン繋がり。
デスタムーア←外の人繋がり。
No.96ブラック・ミスト←名前繋がり。