概要
ウルトラ怪獣擬人化計画にてデザインされたマザーザンドリアスの擬人化キャラクター。
娘の登場から遅れることおよそ3年、とうとう母親までもが擬人化計画に参戦することとなった。
全体的な容姿は「成長したザンドリアス」といったところだが、大人っぽさを出すためなのか、衣装は大きく異なっており、ボンデージ風になっている。
また、アニメでは体型がデフォルメされていたのでややわかりづらかったが、実はかなりの巨乳の持ち主で、二の腕や太腿の肉付きも大変けしからんことになっている上、その上に露出度の多いピッチリとした衣装を着ているため、非常に肉感的なデザインに仕上がっている。特に胸は上半分が殆ど隠しきれておらず、今にもポロリするのではないかと心配になるほど。
というか、母親のこんな刺激的な姿を目の当りにしたら、せっかく収まりかけていたザンドリアスの反抗期がまたぶり返してしまうのではないだろうか……。
一方で、「ザンドリアスより大きくて強い」という表現か、角や翼のサイズは大きく、首や手に牙や鉤爪がついているなど、獰猛さを窺わせる要素も兼ね備えている。
禍々しくも妖艶な雰囲気を湛えたその姿は、怪獣というよりは最早淫魔やサキュバスそのものであり、正直出てくる作品を間違えたんじゃないかとすら思えてくるレベルである(実際、公式Twitterですらも「お子様厳禁のセクシーな姿」と書いていたり、出演者の1人である白石稔も「設定画を見た瞬間『これテレビで流せるのかな?』と思った」と語っていたほど)。
アニメ版では人間態が貞淑そうな雰囲気を漂わせた女性であったため、猶更そのギャップが際立っている。
デザインを手がけたのはLINDA氏。
以前、ザンドリアスのリデザインを手がけた猫缶氏は、「機会があればマザーの擬人化にも挑戦したい」と発言していたようだが、結局別のデザイナーが担当することになった。
リンク先を見ればわかるように、LINDA氏は元々成人向け漫画や18禁同人を中心に活動している商業作家であり、全年齢向けの仕事というのはかなり珍しい(一応、同企画では他に赤城あさひと氏という前例がある)。かなり刺激的かつ過激なデザインになっているのもこうした事情があったからなのだろう。
なお、他のキャラクターとは異なり、雑誌の掲載をすっ飛ばしてアニメ版で初お披露目という衝撃のデビューを果たしている(当然マザーザンドリアスが新キャラクターとして登場することは事前には一切告知されておらず、視聴した多くのファンを驚かせることになった)。
怪獣娘〜ウルトラ怪獣擬人化計画〜
2期の第6話で登場。本名は不明(娘の本名から、名字は“道理”だと思われる)。
中学生の娘がいるとは思えないほど若々しい外見で、家庭訪問をしたレッドキングとウインダムですらも思わず目を見張ったほどの美人。娘とは対照的におっとりした優しい性格。
服装も含めて、一言で言ってしまえば、(色っぽくて艶がある)“人妻”と言う言葉から連想してしまう姿をそのまま具現化したかのような容姿をしている。
娘のことを「サチコ」ではなく「ザンちゃん」と怪獣の名前を元にしたあだ名で呼んでいるが、怪獣娘には怪獣娘同士だとお互い相手をモデルになった怪獣の名前で呼んでしまうという本能的な習性があるため、これは致し方ないと言える(当のザンドリアスも特に不審そうにはしておらず、親に名前を可愛く呼ばれて照れている子供以上の反応はしていなかった)。
「あの子には色々苦労させたから自由にさせてあげたい」と述べており、小さなアパートに住んでいることと併せて、経済的に裕福ではないか、既に夫がいない可能性も指摘されている。
実は彼女も怪獣娘であり、親怪獣マザーザンドリアスの力を受け継いでいる。
必殺技は上空に飛び上がってからの急降下攻撃と、目から放つ赤色光線。
戦闘力はかなり高く、シャドウ3人をあっという間に蹴散らして現場に駆け付けたレッドキングとウインダムの2人を唖然とさせていた。
レッドキング「あ…圧倒的じゃないか……」
なお、ザンドリアスは母親も怪獣娘であることを知らない様子(レッドキングとウインダムに対してもジェスチャーで口止めしている)。レッドキングも彼女が怪獣娘に姿を変えたのを見て仰天していたことから、GIRLSも彼女が怪獣娘であることは一切把握できていなかったようだ。
彼女がいつ、どのようにして怪獣娘として覚醒したのかなど、詳しいことは今のところ明らかになっていない(記録上最初に確認されたとされる怪獣娘:天城ミオよりも前から変身できるようになっていた可能性もある)。しかし、GIRLS未所属なのでソウルライザーを使用せずに変身し、理性を保っていると言う何気に凄い事をこなしているお母さんである(ただし、変身後は普段の穏やかそうな表情から一変して攻撃的になり、奇声を上げながら敵に攻撃している描写もあることから、暴走こそしていないものの変身後は一種の興奮状態に陥っている可能性もある)。その上、上記の戦闘力を踏まえ、二重の意味で母は強し。
ウルトラ怪獣擬人化計画ギャラクシー☆デイズ
デザインが決定する前からザンドリアスの台詞の中で度々その存在について触れられており、第50話のクリスマス回で満を持して登場した。
ここでも反抗期の真っ盛りである娘とは喧嘩ばかりしている様子。
割としっかりした性格として描かれていたアニメ版とは異なり、クリスマスシーズンにサンタのコスプレをして年端もなく浮かれるなど、母親ながらもかなり子どもっぽいところがあるようだ。
また、接客業が得意なのか、メトロン商店のクリスマスセールの手伝いをしたこともある。
余談
『怪獣娘』では湯浅かえでが娘と母親の二役を演じている(そのため、本人やレッドキング役の五十嵐裕美が「湯浅の一人芝居」とネタにしていた)が、声質や演技の仕方がまるっきり違ったため、EDのクレジットを見るまでそのことに気づけなかった視聴者も多かったとか。
芦名監督からは人妻感についてしつこく指導されたらしいが、実際に演じさせてみると予想以上に人妻感が出たことにかなり感心されていた。また、テストの際には二役を同時に演じさせていたらしいが、限界を超えた人妻感を出してもらいたいと考え、音響監督と相談して、収録は別々に行ったとのこと。
また、湯浅は親子を演じ分けるにあたって、娘のザンドリアスは「偏差値低くワーワー言ってる感じ」、母親のマザーザンドリアスは「色っぽく男子高校生が喜びそうな感じ」を意識して演じたらしい。
『怪獣娘』ではラストシーンでカレーを晩御飯に作って振舞っていたが、このカレー、「ザンドリアス家のほしいもカレー」という名で実際に商品化されて発売されている。