CV:チョー
人物像
『機動戦士クロスボーン・ガンダム』シリーズに登場するモビルスーツパイロット。
温厚で真面目な人物で、男性は「〜殿」「〜くん」、女性は「〜女史」と呼ぶ。高齢ながらもその意志の強さは作中でも髄一である。
第2次ネオ・ジオン紛争において、シャア・アズナブルによるアクシズ落としをアムロ・レイの手で阻止される光景を目撃した事がきっかけで、地球連邦軍に入隊するが、その後の実戦経験がないまま、一線を引き教官職に就く。しかし、実戦経験こそ無いにしても、その腕前は一流であり、特にハリソン・マディンを連邦のエースに育て上げる等、教官としての才能にも恵まれている。
その後は軍を退役するとサナリィで教官となり、レコードブレイカーを駆るパイロットの育成に尽くした。
しかし、木星帝国による「神の雷」計画が迫る中で、同計画を阻止出来る可能性を有するレコードブレイカー及び、その生産工場の破壊の任を受けた木星軍新総統・影のカリストらの手によってミッチェル・ドレック・ナーを除いた教え子は全て殺害され、レコードブレイカーも全機破壊されてしまう。
そして、その場に居合わせた人間としてトビア・アロナクスら宇宙海賊に協力し、少数精鋭による木星圏への強襲作戦「鋼鉄の7人」を実現すべく彼等と共に地球に降下、木星軍に抵抗するパイロットとアナハイム・エレクトロニクスのミノフスキードライブ搭載機・「イカロス」探索の為に尽力した。
この間に教え子のハリソンと再会しており、彼の量産型F91を借り受けてトビア、ギリ・ガデューカ・アスピスと共に影のカリストを破る活躍を見せた。
木星帝国の「神の雷計画」阻止に当たっては、F90インターセプトタイプを駆り活躍。
年長である自分が生き残り、若い戦士が命を散らした事に嘆いていたが、ローズマリー・ラズベリーの檄を受け立ち直る。
その後は連邦に復帰。木星の監査官になりローズマリーと結婚したが、高齢の無理が祟ってかその5年後に息を引き取った。
ローズマリーとの間に一女をもうけているが、娘が生まれる前年に他界しているため、娘ができたことを知らないままだった可能性すらある。
実戦経験がないとは言っているが、シャアの反乱からコスモ・バビロニア建国戦争の間にも武力衝突が全く無かったわけではない。
後付けを承知で考察していくと年齢的に実戦に参加するには厳しいラプラス事変と不死鳥狩りはともかく、マフティー動乱の際は配属先がマフティーの活動範囲外であった、レガシィによるトリムールティ襲撃とそれに呼応して起きた南アフリカと月および一部のサイドにおける暴動に関しても配属先から遠かったので間に合わなかった、二度のオールズモビルとの戦役の頃は召集されなかったか既に教官職に就いていたと考えられる。
とは言え『F90FF』では主人公が「存在しない戦争」とそこで戦う傭兵団について言及しており、連邦政府の政治的都合もあってミノル以外の軍人も実戦に参加する機会を奪われていたとも言えなくもない。もしもミノルが「存在しない戦争」およびそこで年端も行かぬ少年が戦っていた事実を知ったなら忸怩たる思いを抱いていたに違いないだろう。
関連項目
イアン・ヴァスティ&リンダ・ヴァスティ夫妻、ムクレド・マッドーナ&ララパーリー・マッドーナ夫妻:「明らかに外見・実年齢差が激しい夫婦」繋がり。
パトリック・コーラサワー:実戦経験のないエースパイロット繋がり。
こちらは登場当初は『エース(笑)』の感が否めなかったが、戦歴を重ね名実ともにエースになった。