リザードマン(ファントム)
りざーどまん
第2話において操真晴人の回想に初登場。サバトの儀式で誕生した後、晴人に襲い掛かるが白い魔法使いに妨害された。それから半年後の第14話で再び本格的に登場する。
執念深い性格で様々な手段を用いて晴人を始末しようと企んだ。
緑の体色で真ん中に紅い単眼を持つトカゲに似た人型の架空生物モチーフの怪人。帽子をかぶったような形の頭部からドレッドのような頭髪が生えている。ファントムに変化する際には目が青くなるのが特徴。
身長は210cmで宿主を演じた俳優に合わせたのか意外と小柄な体格(女性怪人のメデューサやセイレーンよりも小さい)。
高いジャンプ力で高所に移動し、頭部の棘を光らせ無数に発射して攻撃する。また、スケイルソードという剣を武器としている。
ケットシー程ではないが俊敏に動き、更にウォータースタイルのスラッシュストライクも耐えるタフさも持つ。しかし爬虫類モチーフだけあって強力な冷気には弱いようだ。
使用武器がヘルハウンドの剣と形状が酷似している(流用したのかもしれない)。
ファントムでは珍しく、モチーフの妖怪に固有のエピソードが無い。
誕生後に他のファントムと接する機会が無かった為か、幹部達にもタメ口で会話する。
スーツは後に第44話登場するファントム・セイレーンに改造された。
主に伝承やファンタジー文学から取られている他のファントムとは異なり、現代の創作由来のファントムとなっている。
第14・15話のネタバレを含むため、記事の閲覧には注意
正体にして宿主は半年前に失踪した自主制作映画の監督の石井悟史。
人間を襲いゲートを減らしていた為、メデューサに始末されそうになるが、「まだ絶望してないゲート」と勘違いしたウィザードこと晴人に救われる。
その後、面影堂に連れてこられ悟史がファントムになる前の知り合いだった女優の真中千鶴と再会する。
成り行きで晴人達に護衛される身分となり、彼らを欺いて逃走したところを上級ファントムに見つかってしまう。
が、晴人が誤解している事に目をつけ、メデューサからウィザードの暗殺を命じられる。
リザードマンは半年前に晴人を仕留め損なった因縁を根に持っているらしく、「面白そうなゲーム」として抵抗もなく従っていた。
その後、暗殺が悉く失敗し逆上して本性を現すとウィザードと交戦する。
「悟史、お前ファントムだったのか!?」と驚くウィザードこと晴人
「その通り、石井悟史なんて人間はとっくの昔に死んでんだよ!」
半年前のリベンジとしてウィザードと交戦し、その後心配してやって来た千鶴を人質に取るが、何故かメデューサに阻止され撤退した。
その理由とは、千鶴こそがゲートであることをメデューサが見抜いた為であった。
そして千鶴を絶望させようと保管されていたフィルムを盗み出し、ラストシーンの撮影場所でフィルムを破壊し絶望させようとするという実に性格の悪い作戦を目論むが、ウィザードに妨害された怒りからウィザードと交戦する。
フレイムスタイルとの戦いでは自慢のスピードとグールを用いた人海戦術で優位に立ち回るが、ウォータースタイルへとチェンジされると形勢が逆転。続け様にウォータードラゴンへと変身され海中に逃走しようとするが、スペシャルリングで装着したドラゴテイルに海面を割られ、更にブリザードの魔法で海と共に凍結されてしまい、最期はドラゴンスマッシュを受け爆散。粉々に砕かれた。
実は千鶴の心の支えはフィルムではなく悟史の存在そのものであった。悟史がファントムであること、そしてリザードマンが撃破されたこと、どちらを知られても千鶴の絶望に繋がる可能性があった。
その後千鶴は晴人の「悟史はアメリカに映画の勉強をしに留学した」という嘘を信じる事になる。
この嘘は千鶴の希望を守るために吐いた苦肉の策であった……。