曖昧さ回避
- コバンザメの英名およびナガコバン属の学名で、古代のギリシャやローマでは幻獣として伝承されていた。※この項で解説
- 1967年発売の三ツ矢サイダーの姉妹ブランドで、酸味強めのすっきりとした大人の味わい。2020年1月21日より「『三ツ矢サイダー』レモラ」として復刻販売された。
幻獣のレモラ
語源はラテン語で「遅延・障害」を意味するRemorari。
岩礁などに群れるとても小さな青白い魚で、頭部に軟骨で出来た吸盤があり、その吸盤で船にくっつき進行を妨げるとされる。
なおこの魚が1匹でも船底に取りつくと、400人の漕ぎ手がいるガレー船でも動けなくなる。
さらに出産や裁判の判決すらも遅らせる力を持つと伝わるとプリニウスが記述している。
「船縛り」を意味するエケネイス(Echeneis)という別名でも呼ばれ、氷海に棲むウナギを思わせる姿のウミヘビであるとされることもある。
現在ではこの語はコバンザメ科の英名とその中の分類の一つのナガコバン属の学名として用いられている。
創作での扱い
- マイナーな幻獣だが「ヘラクレスの栄光」や「邪聖剣ネクロマンサー」、「デュアルオーブ」などのロールプレイングゲームにも、海や水域に出現するモンスターとして登場している。「デュアルオーブ」に登場するものの色違いはゴンゲーという名で、元ネタはサウンドノベル「弟切草」に登場する食欲の権化である怪魚からである。
- 「ファイナルファンタジーシリーズ」にも登場しており「ファイナルファンタジー3」では珊瑚礁のような魔物カリュブディスの色違い、「ファイナルファンタジー5」では麻痺効果を持つ魚の群れの召喚獣、「ファイナルファンタジー10」では角が生えた魚の魔物、「ファイナルファンタジー11」では釣るのが大変な水産物、「ファイナルファンタジー12」では小型飛空艇として出演した。
※FF5での姿
- なお初代「ファイナルファンタジー」に登場する、青い百足のようなレモラーズは海外TRPG「ダンジョン&ドラゴンズ」が元ネタの怪虫で無関係である。
- 「エースコンバット3」では、XF-85のように現実では実用化できなかった大型機から投下される小型機の名に使用されている。
- 「神獄のヴァルハラゲート」ではpixivユーザーのから(辛)氏が担当。
- 「ぼくとドラゴン」では、pixivユーザーの海野大輔氏によって角のあるサメのような姿で描かれた。※無断転載禁止