CV:M・A・O
人物
『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』で壊滅したパヴァリア光明結社の残党「ノーブルレッド」を率いる女性。
フルネームはヴァネッサ・ディオダティ。香港出身で、父親がインド系イギリス人。褐色の肌でロングヘアが特徴。
柔らかな口調で、部下たちには優しい態度も見せ2人の名前は「ちゃん」付けで呼ぶ。
少々残念な部分もあるが、その裏には目的遂行の為の苛烈さや独善さも秘めており、仲間達の残虐な行為にも平然とし、自らの目的の為に利用した人間も用済みになれば即座に殺害しようとする等、エゴイスティックな面を見せる。
頭部は生身だが、首から下は自身が研究していたファウストローブの技術を利用した機械の体である。
元々両親自体が結社のメンバーであったため、その流れで彼女も自然と結社に加わった。
若くして技術者として頭角を表すも、ファウストローブ開発中の不慮の事故によって身体の大部分を損壊してしまっており、損傷箇所を義体に置換する事で錬金サイボーグとして復活した。
しかし、サイボーグという在り方は「完全なる命」を至上とする錬金術的思想に反していたため、結社内での位階失墜という処分を下されることになる。
さらに、その決定を下したのは彼女の両親であっただけでなく、人体実験用の検体にまで格下げされ痛みと屈辱に耐える日々を送ることになる。
ミラアルクとエルザとは同じ環境を耐え抜いた同士であり、いつか共に生身の人間の身体に戻ることを夢見ている。
なお、首から上につけているアクセサリーを除くと服は上着を一枚羽織っているだけで、模様が服っぽいがあとは全部機械の体。
戦闘機能
- 足からジェット噴射して空を飛ぶ
- ひざから下をベルボトムのように開き、ホバークラフトのように空気を噴射して道路をスケート移動
- ワイヤー付きのロケットパンチ。調やガリィの腹を殴るだけで戦闘不能へと追い込む。指先から姿勢制御用のジェット噴射も可能で、繊細に操ることができる
- 指先からマシンガン。上記の能力と合わせて死角から相手を攻撃
- 目をフラッシュさせて目くらまし
- 手刀が高速で振動し、チェーンソーのように物体を切断する
- 胸がそのまま二機のミサイルになっている。なお、以下のミサイル系の一斉放射も可能
- 胴体に大きな一機のミサイルが入っている
- 肘を曲げる動きで二の腕から発射口を開いてミサイルを放つ
- すねの横から小型のミサイルポッドが出てくる
- 「スイッチオン、コレダー!」のかけ声で足が開き、電気をまとった槍のような形に変形。ライダーキックの要領で相手に突き刺す
シェム・ハによる強化後に追加されたもの
- 腕が十得ナイフのように開き、様々な道具が出てくる
- ロケットパンチが強化型+アイアンカッターにグレードアップ
- 両肩からメカアームが生え、目にもとまらぬ早さで動かしたり、ビームを撃ったり、バリアを張ったりする
- 巻き尺で相手を拘束
- 全身にビーム砲頭がついたイモムシのような姿に変形
本編での動向
結社の崩壊後はその目的と生命維持に必要な稀血の血液製剤を確保するため、あえて風鳴訃堂の子飼いとなって「神の力」の研究を行っているが、その関係は面従腹背でしかなく、いずれは出し抜いて自分達だけの目的を果たそうとしている。
その後、研究を進めるために、錬金術の知識を持ったエルフナインと神の力の器の条件を持った小日向未来をミラアルクに拉致させ、未来を神の力の器とする事に成功。用済みになったエルフナインを始末しようとするも、再起動したオートスコアラーによってエルフナインを連れ出されてしまうという予想外の事態となる。
それでも、ミラアルク、エルザの二人と共にオートスコアラーを蹴散らし、エルフナインを追い詰めるのだが、今度はエルフナインの中に眠っていたキャロル・マールス・ディーンハイムの意識が覚醒するという更なる予想外の事態となり、ファウストローブを身に纏う彼女の前に殆ど手出しできないまま、苦戦を強いられる。
拠点を襲撃してきたS.O.N.Gと交戦する中、あらかじめ自分達が裏切る事を見越していた訃堂の策略によって血液製剤に「細工」を施されていた結果、ミラアルクやエルザと共々身体の不調に追い込まれる。
その後、どさくさに紛れて拠点から脱出し、混乱に乗じてミラアルク、エルザと共に風鳴宗家へと潜入。訃堂に復讐すべくシェム・ハと化した未来の管理者権限を自分達に移そうと目論むが、ダイレクト・フィードバック・システムを解除した途端、制御を失ってしまった未来によってエルザ、ミラアルクの二人が殺害され、自身も殺害される末路を迎えた。
かに思われたが、シェム・ハの力で蘇り、完全な化物に作り替えられた。
ミラアルクやエルザと共にシェム・ハを「神」として崇める奴隷になる道を選ぶも、もはや後戻り出来なくなってしまった反動か、以前よりも言動が狂気染みたものとなっており、世界中の人間を自分達と同じ「怪物」にしようと考えるようになっている。
モチーフ
『怪物くん』のフランケンシュタインがモチーフとなっている。
同じく『怪物くん』のキャラクターをモチーフとしていた、ノーブルレッドの他二人に比べると、フランケンの定番台詞「フンガー!」はヴァネッサのキャラクター像から遠く、なかなか叫ばれる機会がなかった。実際に発言したのも、窮地を脱するためがむしゃらに突進した、という状況においてである。
関連タグ
ロード・ウォリアーズ:『戦姫絶唱シンフォギアXD』を運営するブシロードが、子会社として有するプロレス団体・新日本プロレスに参戦したことがあるレスラー。公式ツイッターアカウントが連載する4コマ漫画にて、ヴァネッサがアニマル・ウォリアーのコスチュームを着用したことがある。
アルフォンス・エルリック:全身が鉄の体となった錬金術師繋がりで、またどちらも禁忌に反して手にしてしまった体である。尚、こちらは元の体に戻っている。
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