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概要編集

ポケットモンスターBWに登場する悪の組織・プラズマ団の幹部級の7人。

大幹部の「ゲーチス」と、彼を除く幹部6名で構成されており、プラズマ団の王であるNを補佐する役割を担っている。


各地方での盗みや破壊行動などの計画を実行し、したっぱを指揮する役割を担っている。

…なのだが、BWでは妙に存在感が薄い。


と言うのも、BWではほとんどのイベントでの会話はゲーチスが担っており、彼を除く七賢人はちょっとした会話しか用意されていない。終盤はNの城で横並びに一斉に登場するが、バトルすることはない。

OPデモでもNの戴冠に立ち会っているが、ぶっちゃけ飛ばすプレイヤーも多いと思われる為、これも印象に残りにくかった要因の一つであろう。


ポケモンを持っていないわけではなく、実力が無いわけでもない。主人公を追い詰めようとしたところをジムリーダーたちが駆けつけたことで、ジムリーダー達との勝負に突入してしまうのである。

(まさか7人もいるのはこの数合わせのため…?)

「ここは俺たちに任せて先を急げ!」的な展開によって、6名の名乗りを聞く事すらできず、主人公は決戦の場へと進まされることとなる。


クリア後に逃げた七賢人(ゲーチス除く6名)を探し出して捕らえるイベントがあるが、ちょっとした会話があるだけなのでやっぱり影が薄い。(戦闘になる場合は部下であるしたっぱとの戦いとなる)

妙に格言めいた(それも年齢の割にどこか中二病じみた)事を伝えたかと思えば、(どこに潜んでいたのか)間髪を容れずに国際警察のハンサムに逮捕される様は非常に滑稽であり、どんな格言も悪人が話せば与太話にしかならないといういい見本となっている(ちなみに格言は儒教関連からの引用である)。


さすがに勿体無いと思われたのか、BW2では6名のうち3名がイベントに登場し、うち2名がストーリーに大きく絡むようになった。


BW2ではプラズマ団が分裂した影響で、七賢人もそれぞれの派閥に分かれて行動している。


メンバー編集

ゲーチス編集

プラズマ団の実質的な支配者。

各地から知識人6名をスカウトし七賢人を名乗る。普通の人間とは違う生い立ちを持つ青年Nを組織の代表に祭り上げ、宗教的に世界征服をもくろんでいた。



ロット編集

黄土色の服を着た老人。BWではとにかく影が薄い人。

イッシュ地方外の海辺の国の生まれらしい。


18ばんどうろでわざマシン32(かげぶんしん)をくれ、Nに人の心がわかる王になってほしいと考えている事を語る。


BW2では、BWの騒動の罪を償うために慈善活動をしており、ホドモエシティの高台の建物にて足を洗ったプラズマ団員達と共に、奪った後に持ち主が分からないポケモンや捨てられたポケモンを養いながら新たな持ち主を探す活動をしている。Nのゾロアを主人公に託してくれる。

中盤では未だに破壊活動を続けているゲーチス派に勇敢に説得するなど、かなり良い人になっている様子が窺える。バトルも可能で、ハーデリアココロモリを手持ちにしており、新たなグラフィックが用意されている。


ポケスペ版の第10章(BW編)では部下を派遣してビクティニを痛めつけた元凶の一人であったが、第11章(BW2編)にて味方化。主人公の一人ファイツやヒュウと大きく関わる。手持ちはランプラーシャンデラとなっている。


なお、「君子は義にさとり小人は利にさとる」という台詞は孔子の『論語』(里仁篇)からの引用である。



ヴィオ編集

紫色の服を着た老人。BWでは寒いところ苦手なのに冷凍コンテナに隠れた(クリア後含む)事が原因で、妙にキャラ付けされている。


クリア後には主人公に生きることについて問答を行い、れいとうコンテナでわざマシン01(つめとぎ)をくれる(おそらく、続編でマニューラを使用する理由だと思われる)。


これで改心したかに思われたが、BW2ではプラズマ団残党に唯一戻っており、各地でポケモンを奪うなどの破壊活動を続けている。敗北して自己問答を行った結果がこれなのか。

ゲーチス派に属する表向きのリーダーとして主人公とは何度も戦うことになる。手持ちはフリージオ数匹とニューラマニューラて言うか寒いところが苦手なのに氷タイプばっかり使うなんて何考えてるんだアンタ。


ポケスペ版の第10章では原作通りに冷凍コンテナで登場した後、終盤「グレイ」と名乗って正体を隠し、大胆不敵にもポケモンリーグに出場。トーナメントのベスト8まで進出する。寒さは苦手だが寒さに魅力を感じる厄介なこだわりを持ち、「氷」「寒さ」「冷たさ」に強い執着を見せる。その後の第11章にも登場するが、原作BW2とは異なり、黒いプラズマ団からも白いプラズマ団からも離れた行動をとる。


なお、「天に二日なく民に二王なし」という台詞は『礼記』(曾子篇)からの引用である。



アスラ編集

茶色がかった緑色の服を着た老人。BWでは伝説のドラゴンを蘇らせるためにシッポウ博物館のドラゴンの化石を盗もうとしていた。

会うたびにいきなり「しょあ!」と脅かしてくる。何事も気を抜かないのが大事。

主人公やジムリーダーたちのあり方に感じるものがあったらしく、ゆめのあとちではわざマシン75(つるぎのまい)をくれる。


BW2ではクリア後に少しだけ登場する。昔の仲間の暴挙を知って説得にやってきたが、主人公達が解決してしまったので、ヤグルマの森で待ちぼうけを食らっていた。


なお、「過ちて改めざる是を過ちという」という台詞は孔子の『論語』(衛霊公篇)からの引用である。



スムラ

青い服を着た老人。ストーリー上ではイベントが無く影が薄い人。

クリア後はでんきいしのほらあなに隠れており、彼の部下であるプラズマ団員2名と戦うことになる。敗北後はポケモンとの絆を築いた主人公にすっかり感化され、プラズマ団のポケモンも主人のために戦っている事を悟ったようであり、自首すると同時にわざマシン69(ロックカット)をくれる。

改心したのか、BW2には未登場。


なお、「大道廃れて仁義あり」という台詞は『老子』(十八章)からの引用。



リョクシ編集

黒い服を着た老人。ストーリー上ではイベントが無く影が薄い人。

かなりのゲーチス派らしく、クリア後は古代の城の最深部でウルガモスの献上を目論んでいたが、プラズマ団の再建が不可能と持論に至ったらしく、主人公にNの秘密を伝えると同時に捕えられる。

野心は残っていそうだが、BW2には未登場。


なお、「一を知りて二を知らず」という台詞は『荘子』(天地篇)の言葉を引用したものである。



ジャロ編集

赤い服を着た老人。ストーリー上ではイベントが無く影が薄い人。

クリア後は14ばんどうろの隅っこに隠れている。N派だったらしく、主人公にポケモンと理解し合えと言い、わざマシン08(ビルドアップ)をくれるが、ぶっちゃけ説得力はない。

すっかり心が折れてしまったのか、BW2には一切登場しない。


なお、「天に従う者は存し天に逆らう者は滅ぶ」という台詞は『孟子』(離婁上)からの引用である。




余談編集

ゲーチスを除き、名前の元ネタは色だと考えられる。

七賢人ではないが、アクロマもachromatic(無彩色)に由来している。

人物由来備考
アスラazul(西:青)海外でも「celeste」(イタリア語で水色)、「blau」(スペイン語版。ドイツ語で青)など青系が由来になっている
リョクシ緑色(りょくしょく)ドイツ語で「Viridius」(ビリジアンに由来)、イタリア語で「Verdanio」(ヴェルデに由来)など海外でも緑系に由来。英版/西版に至っては「Ryoku」(緑)とそのまんま
ロットrood(阿:赤)フランス語でも「Carmine」(カーマイン)、イタリア語でも「Ross」(ロッソに由来)であるなど海外でもやはり赤系に由来
ジャロgiallo(伊:黄)ドイツ語版の「Flavus」(羅語で黄色を意味する「flavum」に由来)、フランス語版のauric(英:金の)など海外でも黄色系に由来
ヴィオviola(伊:紫)英語でも「Zinzolin」(赤紫のこと)、ドイツ語では「Violaceus」(羅で菫色のこと)など紫系に由来する
スムラسمرة(亜:茶色)ドイツ語版は「Aquilus」(羅語で茶色)、フランス語で「Alezan」(栗色の意味)、イタリア語版は「Moreno」(スペイン語で茶色)と海外では茶色系のネーミングになっている

また、彼らのモデルも諸説あり、竹林の七賢という説や十二使徒という説がファンの中で囁かれている。


関連タグ編集

プラズマ団 N(トレーナー)

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