概要(基本プロフィール)
棋士番号 | 280 |
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生年月日 | 1994年8月5日(30歳) |
出身地 | 埼玉県三郷市(出生地はスイスジュネーブ) |
師匠 | 石田和雄九段 |
段位 | 八段 |
保持タイトル | (NHK杯選手権者) |
竜王戦 | 2組(1組-2期) |
順位戦 | A級(A級-2期) |
同世代には永瀬拓矢九段が、同門には元叡王の高見泰地七段などがいる。
棋歴
年度 | 主な成績 |
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プロ入り前 | スイスで生まれフランスで育ち、5歳で帰国後に将棋を始める。2004年、小学4年生のときに小学生名人戦で菅井竜也(現・八段)を破り優勝。小学生名人戦優勝者としては、渡辺明九段と並ぶ最年少優勝記録である。 |
2004年度 | 9月、石田九段門下として6級で奨励会へ入会。 |
2010年度 | 第47回三段リーグにて14勝4敗1位の成績となり、10月1日付で四段昇段(プロ入り)。中学生でのプロデビューこそ逃したものの、16歳1ヶ月というのは史上6番目の若さである。 |
2013年度 | 第3期加古川青流戦の決勝三番勝負で千田翔太四段に2勝1敗で勝利し、棋戦初優勝。 |
2016年度 | 第42期棋王戦では羽生善治三冠や深浦康市九段らを撃破。その勢いのまま勝ち上がり挑戦者決定戦に進出するも千田翔太五段に敗れ、初のタイトル挑戦を逃す。 |
2018年度 | 第31期竜王戦ランキング戦3組昇級者決定戦で中座真七段を破り2組昇級決める。竜王ランキング戦2期連続昇級により七段昇段。 |
2019年度 | 第78期C級1組順位戦では9勝1敗2位の好成績で6期在籍したC級1組からB級2組への昇級を決めた。ちなみに同時昇級は10連勝1位の成績となった藤井聡太七段である。これも何かの因果か…。 |
2020年度 | 6月19日、第33期竜王戦ランキング戦2組決勝で丸山忠久九段を破り、自身初のランキング戦1組への昇級と決勝トーナメント進出を決めた。第79期B級2組順位戦で9勝1敗2位の成績となり、B級1組への連続昇級を決めた。 |
2022年度 | 第81期B級1組順位戦で9勝3敗1位の成績となり、A級昇級と八段昇段を決めた。また第72回NHK杯戦では永瀬王座らを撃破して決勝に進出するも、藤井聡竜王に敗れて準優勝に終わる。 |
2023年度 | 第72期ALSOK杯王将戦では一次予選から勝ち進み、自身初の挑戦者決定リーグ入りを果たす(挑戦者決定リーグは2勝4敗で陥落)。第73回NHK杯では2年連続で決勝まで勝ち進み、決勝戦でも藤井聡竜王・名人(八冠)に勝利。藤井聡の年度最高勝率達成を阻止するとともに、自身初の全棋士参加棋戦優勝を果たした。 |
棋戦優勝履歴
棋戦名 | 優勝回数 |
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NHK杯テレビ将棋トーナメント | 1回(2023年度) |
加古川清流戦 | 1回(2013年度) |
計2回
余談
- 横歩取り6八玉型において「勇気流」と呼ばれる新戦術を考案し、2017年度の第45回将棋大賞にて升田幸三賞を受賞した。
- 端正な顔立ちと攻めの姿勢で以前から知る人ぞ知る存在ではあったが、2017年に藤井聡太四段の連勝記録を29で阻止した人物として、大きく注目を集めることとなった。
- 前述した藤井を29連勝で止めた際、メディアから殺到した取材依頼を「将棋に集中するため」と全て断ったストイックな面も持つ。
- 師弟関係の系譜で行くと藤井とは遠縁に当たる(板谷四郎→板谷進→杉本昌隆→藤井、板谷四郎→石田和雄→佐々木)。
- 永瀬拓矢九段とは、お互いを認め合うライバルである。
- 第3回ABEMA将棋トーナメントではチーム豊島の一員として、第4回ABEMA将棋トーナメントではチーム木村の一員として、第5回ABEMA将棋トーナメントではチーム斎藤の一員として、AMEBA将棋トーナメント2023ではチーム渡辺の一員としてそれぞれ参加している。