史実の劉禅についてはこちら
概要
プロフィール
名前 | 劉禅(りゅうぜん) |
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字 | 公嗣(こうし) |
登場ナンバリング | 『6』〜 |
勢力 | 蜀 |
所属軍 | 蜀軍(君主) |
声優 | 松野太紀 |
身長 | 165cm |
得意武器 | 細剣(『6』〜『7猛将伝』『8』『OROCHI2』)、龍床几(『7Empires』『OROCHI3』) |
一人称 | 私 |
呼び方 | あなた、そなた、皆(複数人)、〇〇殿(目上、司馬昭)、〇〇(目下)、劉備→父上、関羽→義叔父上 |
「真・三國無双6」よりPCとして出演。劉備の嫡子。
演義でのイメージの普及により、製作スタッフ間ではPC昇格に付いて色々議論が巻き起こったらしい。
風貌
色白で平常な顔でも微笑んでいるように見える顔立ち。よく見ると父の劉備と似ている部分もある。
身長は小柄な方で星彩と同じ。
衣装
毎回、皇帝が着けているようなすだれつき冠が特徴の一つである。また、最初から蜀帝として登場するためか豪華な衣装である。
『6』下に山吹色の服を着用しており、上にふさふさの綿がついたようなコートを着用。
『7』ややふさふさがなくなったが、襟の部分には相変わらずある。前作よりはシルエットがスッキリした。厚手の布を主に使っている。
『8』ふさふさ完全に消滅。至る所に金の竜の意匠をあしらっており、周囲の期待を背負わせたらしい。今回はセパレートで白基調。
人物
決断に慎重な沈思黙考型の人物で、柔弱で威厳に乏しい外見やマイペースな話し方も合わさって、敵味方の双方から『暗君』の印象を持たれている。ただし、その裏に隠れた才を秘めている。
自分の気持ちを言葉にするのが苦手で、それ故に北伐を続けようとする姜維を止められなかった。普段は茫洋としたトーンのゆったりとしたペースで話すため、後生の「暗愚」「おぼっちゃん」などのイメージを強調したような調子で演じられているが、有事や星彩と2人っきりの時は普通の速さになる。
経歴
仁君の誉れ高い父親の後継者として、群臣や民衆の過大な期待を背負い蜀の二代皇帝に即位する。しかし、度重なる北伐で国が疲弊している現状を察し始め、成都の戦いでこれ以上国を疲弊させないために降伏を宣言した。
守り役である星彩から武術鍛錬を受けているが『6』のクロニクルモードの特殊台詞は、その指導の厳しさがうかがえるものとなっている。
戦闘スタイル
『6』〜『7猛将伝』『8』での武器は細剣。手数の多い攻撃が得意で、固有技では雷を纏った攻撃を仕掛ける。
『7Empires』からは新武器の「龍床几」……とどのつまり小型のベンチ。戦闘中に寄り掛かって体力を回復させたり、攻撃中に相手と同席してブッ叩いたり、無双乱舞ではモーション終わりに上に乗って寝転がったり……と割とやりたい放題のモーションが用意されている。
しかしその武器はガードカウンターがある(攻撃をガードキャンセル可能でそこから防ぐと強化チャージ攻撃が発動する)上、これがNPC登場でも普通に使われてくるので、相手すると厄介になり兼ねない。
『OROCHI2』系統では『6』準拠の細剣使い、『OROCHI3』系統では『7』準拠の椅子使いで登場。
『OROCHI2』では通常攻撃こそ横範囲が狭く貧弱なものの、タイプアクションで一定時間無敵になりながら体力の回復ができ、アビリティの『吸活』を付けてゲージを回収しながらタイプアクションを連打すれば、ずっと不死身で戦える。
殲滅力ではより強いキャラがいるので単純に最強とはみなされていないものの、強キャラなのは間違いない。単純に武が際立っているキャラと比べ、事実上の不死身の規格外な長所により『暗愚詐欺』なキャラクター性に磨きがかかっている。
『OROCHI3』では攻撃中にコマンド入力で構えに移行し、カウンター待機常態になれ、よりカウンターに特化したキャラに。
更に、固有神器はガード不能のグリンブルスティで、神器の中では性能の高い部類であり、それもあって「無双ゲージは乱舞ではなく全てこちらに回すのが正解」と評価される程。
前作とはアクション性で完全に別キャラになったが、やはり「暗愚を装う鋭い人物」のキャラクター性に準じた性能を与えられている。
交友関係
星彩
劉禅の護衛。唯一劉禅が心を開ける人物でもある。普段とは違う口調で話す場面も多く、彼女が負傷した際には本気を見せた。
姜維
劉禅の配下。信頼しているもののお互いの行動理念が噛み合わず、溝ができてしまう。
左慈
劉備を支持する仙人。劉禅が大徳を継げる者かどうかを見極めようとする。
司馬昭
蜀を滅ぼした晋の大将軍。劉禅を『劉公嗣』と呼ぶ。劉禅が暗愚では無い実態を見抜き、一目置いている様子。
劉備
血縁上は父親
…であるが、ストーリーでは入れ替わるように退場/登場するので親子間の会話が基本的にない。他の親子関係を築いている武将たちが形は違うものの信頼しあっていたり、仲むずましい関係値の中でここまで二人の関係が描かれないのは珍しいと言える。ただ、全く会話がないわけではなく、特殊会話など用意されていることもある。
シリーズでの動向
『6』無双武将として初登場。晋のエンディングでは、司馬昭の「故郷のことを思い出して、悲しくなりましたか?」に対して「いいえ むしろ、とても楽しいですよ」と返すのはほぼ正史通りだが、本作オリジナルの
「あれをしなさい、これをしなさいと言われませんから…とうに死んだ者たちのことで、ね」
と、三国志そのものを全否定する皮肉に満ちた腹黒い台詞と表情で、プレイヤー達の背筋をゾクリとさせた。ここから「暗愚詐欺」とも呼ばれる。
しかし「嘗ての英雄たちの残した理想故に続いた戦乱だが、もう次の時代に歩み出す時だ(要約)」と、司馬昭もその言葉に同意し、生き残った者達が未来に踏み出すという、希望も残した終わり方となっている。
一方猛将伝の星彩推奨ステージのムービーでは隠れた所で鍛錬をしており、隠れた努力家の面を見せた。
無双シリーズでは「周囲から期待が重責になるので、暗愚を装っている有能な人物」との描かれ方をされている。
ただし、弁論で押し切るのは苦手な模様で、洞察力は鋭いがそれを出すのは好まないようである。
『7』前作よりも口調が更にゆったりとなった気がする。天水の戦いでは姜維に対し、心優しい言葉をかけて彼が蜀の将になるきっかけを作った。
『8』今作では個人ストーリーになったため、北伐の様子が蜀側でも描かれるようになった。劉禅が思う仁の世と姜維らが目指す仁の世にギャップが生まれてしまい、劉禅本人も苦しむ事態に陥る。ここでは真剣に蜀の臣や民を想いつつ何もできないとした、人間らしい葛藤の面がクローズアップされている。
無双OROCHI2ではのほほんとした雰囲気が似ている今川義元と蹴鞠を通して親交があったりする。
元親には「暗愚の皮を被って本性を隠している」胸中を見透かされている。
一般武将(モブ)時代
武器 剣(3)、将剣(4)
声 下村基治(3)、森田成一(4)、江川央生(2nd Evolution)、三浦祥朗(無双Orochi)
幼い頃の阿斗としては3の長坂のムービー、更にはなんとアイテムとして出ていた(60秒間無双ゲージMAX)。
一般武将では、やはり蜀の後期の戦いに出てくる扱いが多い。
『3猛将伝』姜維伝に登場。演義と同じく、言い訳のしようのない暗愚として描かれている。
諸葛亮を初めとした多くの有能な将もいなくなったとはいえ、剣閣に押し寄せた鄧艾ら魏軍の将(なぜか史実では死去しているはずの徐晃らもいるが)に恐れをなし、恐怖のあまり戦場から逃亡しようとする。彼を逃がすと「への降伏」となって敗北する。でも敵兵を前にするとなぜか戦ってくれる。あんたは一体どうしたいんだ……?。
『4』白帝城の戦いの総大将として登場。ムービーやイベントのみ劉備を演じている遠藤守哉が声をあてている(趙雲のエンディングのやりとりは7でもオマージュされている)。それ以外は文官の汎用セリフが使われている。ここではあまり暗愚っぽいところは見受けられない。後の無双武将時代と同じく、星彩が危機に陥ると自ら飛び出すほど彼女を想っている。
しかし無双OROCHI 魔王再臨のドラマチックモード、小田原城の戦いでは関羽、夏侯惇、呂蒙が助けに来てるのに「お腹すいた」だの「疲れた」だの我儘を言って進軍を止めるような、幼いお坊ちゃんのような感じになっており、プレイヤーを苛立たせた。
この時の声優は、本作のベースとなっている4とは異なり、三浦祥朗が担当していた。