※史実の孫権についてはこちら
概要
名前 | 孫権(そんけん) |
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字 | 仲謀(ちゅうぼう) |
登場ナンバリング | 『1』~ |
勢力 | 呉 |
所属軍 | 孫堅軍→孫策軍→孫権軍 |
声優 | 菅沼久義 |
年齢(4まで) | 24歳 |
武器 | 積刃剣 刀(6~7猛将伝まで) 焔刃剣(7Empiresから) |
身長 | 178cm |
一人称 | 私 |
呼び方 | あなた(目上)、お前(目下、敵)、貴様(敵)、皆(複数人)、〇〇殿(目上)、〇〇(目下、敵)、孫堅→父上、孫策→兄上、孫尚香→尚香、大喬→義姉上 |
孫策が早世したため若くして呉の君主として立ち、のちに呉の初代皇帝となる。
人物像
容姿
角ばった顎のラインに太めの鼻筋、太い眉毛と、父や兄にも共通した勇ましい顔立ちが特徴。また、史実での張遼の目撃証言に倣ってか碧眼になっている。『4』以前は顎髭があり、風格のある衣装や帽子、ひっつめた髪型や顔のごつさも相まって兄よりも老けてみられていたが『5』以降は顎髭がなくなり若々しくなったことで(設定年齢の)年相応の顔になった。まあ、『5』以降は設定年齢が廃止されたのだが…
また、最近はよく呂布に似ていると言われている(孫権が呂布に寄ったと思われがちだが、孫権の顔は顎髭以外は全シリーズであまり変化はしていない)。
体格は、大柄で筋肉質な人物が多い無双では普通と言った具合。
髪型・帽子など
『4』長い髪をポニーテールにしている。
『5』髪の一部分を残してポニーテールにしている。髪の長さは短め。
『6』髪型自体は前作同様だが、髪飾りが若干豪華に。
『7』長い髪をポニーテールにしている。また、長いモミアゲがある。
『8』男子にした髪を布で覆い、前でクロスさせて後ろで結び、その上に金属製の冠をつけている。7と同じく長いモミアゲもある。
衣装
『1』呉の皇帝らしい服装で赤基調。差し色には緑が使われている。
『2』前作とさほど変わりない。
『3』色合いが少し暗くなったが、前作の雰囲気を受け継いでいる。
『4』引き続き君主を意識したものだが、羽織っているものの関係でバスローブと呼ばれる(実際は虎か馬かの毛で兄とおそろい)。
『5』前作までの君主然としたものから軽装になり、前述の髭の件もあって若さを意識している。脇と腕が露出。
『6』4以前の君主然としたものに戻された。赤と黒を基調としており、高級感がある。
『7』前作同様君主然としたもので赤基調。
『8』重めな父の衣装と、軽めの兄の衣装の中間。片側を羽織って威厳をプラスし、虎毛皮で野性味を出したとのこと。他の呉の将と同じく革製のものが多い。
性格
猪突猛進型のほかの兄弟とは違い、至って冷静。時々、血気盛んな部分をみせたり、短気な部分を持ち合わせたりとまだまだ成長段階な所はあるものの、兄のように考えるよりも先に行動、ということはまずない。
『5』以前ではやや器の小さい脇役な君主として描かれていたが、『6』以降は呉ストーリーの主人公を担うようになったため、それに従い様々な点が見直された。
『6』以降では器の小さい部分がみえることはほぼ無くなったが、偉大な父兄を持つあまり、自分に自信が持てない部分が見え隠れするようになった。普段から彼らの姿をただ眺めて「自分はこれで良いのだろうか」と思ったり、兄の死後には「自分では兄のようになれない」と弱気な所が強調され、前半は特にオドオドした印象を受ける。しかし、有能な配下や護衛に支えられて精神的に成長していく所謂「悩める君主」なキャラ。
普段兄妹の中でもはしっかり者だが、酒がまわった時は別で、周りに多大な迷惑をかけている(主に周泰)。本人曰く、その時の記憶はないらしい。ただし、『7猛将伝』の麗人捜索戦では、酒乱状態の張飛に対して「貴様……もしや、いい酒を飲んでいたな?独り占めとは、許さんぞ!」と逆ギレしていたことから、酒にまわってなくてもそれに対する欲は強い模様。
活躍
虎の血はしっかりと受け継がれており、君主ながらに勇猛果敢。前線に立つことも多い。
兄の死後、君主になり父の仇である黄祖を討つことに成功。その後、天下の大決戦ともいえる赤壁の戦いで少数派の意見を取り入れて曹操軍を退ける。合肥の戦いで、張遼の奇襲に敗北するもなんとか生き延び、魏と同盟を結んだ後、関羽を撃破した。更に、夷陵の戦いでは陸遜を大都督に任命し、蜀軍を焼き払った。その後、再び蜀と同盟を結んだ後、魏と戦うことになる。
父のような器もなく、兄のような覇気もないが、自分の弱みを知り、向き合う強さをもっている。孫権自身、父兄が存命な頃は自信が持てていなかったが、君主としての才能はその頃から持ち合わせており、孫堅や孫策からも賛賞されている。まだまだ未熟な面はあるが、部下たちに支えられながら成長。曹操や劉備といった巨大な勢力とも渡り合える立派な君主となり、後に皇帝となる。
本作では史実のような老害な描写はなく、陸遜との関係も良好のまま。
孫権本人はそこまで天下に固執しておらず、孫呉の平穏な暮らしが脅かされなければそれでいいという考えが特に近年のシリーズでは描かれている。また、それに派生して他の勢力と協力して平和な世を築いていきたいという思いもあるのか、IFストーリーでは孫呉が1番平和なENDということが多い(5陸遜伝、NEXT、7IF呉ストーリーなど)。案外、劉備以上に仁の世っぽいとよく言われる。
交友関係
孫堅
孫権の父。孫権からみても偉大な父であり、尊敬している。そんな父の背中をみて不安になることが多いが、孫堅からは「もっと自分に自信を持て」と励まされたりしている。
孫策
孫権の兄。父同様に勇猛果敢で勢いのある孫策に憧れを抱いている。が、孫策の方も実は孫権を「俺よりもずっとすげぇ奴」と評価している(そのことに関して孫権は否定気味)
孫尚香
孫権の妹。猪突猛進な妹に困らせられることも多いが、自身が落ち込んだ時にいつも気遣ってくれる優しい妹である。孫権の方も孫尚香のことを思っており、夷陵の戦いの時も劉備を攻める行動をしたものの孫尚香を気遣ってトドメを刺さなかった。
練師
孫権の護衛。史実では夫婦関係だが、本作では恋人あたりまでで留まっている。何かと根詰めることが多い孫権をいつも癒してくれる人物で、何故か彼女と一緒にいる時の孫権は甘い。
バトルスタイル
『1』~『4』積刃剣を使用。オーソドックスなモーションでコンパチ
『5』剣を使用。オーソドックスなモーションでコンパチ。
『6』~『7猛将伝』刀を使用。超オーソドックスで初心者向け。
『7Empires』焔刃剣を使用。アクロバティックな動きが特徴で炎を纏った攻撃が得意。
『6』以降の固有モーションでは回転技を多用する傾向がある。炎を纏った攻撃を仕掛ける。回転するので範囲は広く、使いやすい。
何気に全武将1といっていいほどコンパチが酷い。1〜4までは孫堅と似たり寄ったりのモーション、5では袁紹とのコンパチ、6で夏侯惇(猛将伝では朴刀に)、曹操、孫堅、司馬昭と計5人の凄まじいコンパチ争いに巻き込まれ、7では無双武将との被りはやっとなくなったが一般武将とは相変わらず被る、といった感じである。が、7Empiresで遂に固有武器を与えられた。が、モーションがいささか彼にしては激しすぎて合わないという意見も。
シリーズの動向
『1』初登場。呉の君主ではあるがそこまで出番はない。
『2』出番については1よりは増えている。
『3』本作では孫堅や孫策が生きているため、君主としての出番はかなり少ない。が護衛の周泰が新たに参戦したため新しい関係は増えている。
『4』個人列伝になったため再び君主としての姿をみせるようになった。
『5』呉の皇帝のはずだが扱い的に呉の君主は孫堅となっており、ストーリーモードがなく相変わらずコンパチと不遇。だが、陸遜伝では全勢力が手を取り合うような平和なENDが用意されている。
『6』前作とは打って変わって一気に主役級になり、このシリーズから悩みながらも皆に支えられながら、立派に成長していく孫権の姿がみられるように。また、後の妻となる練師が登場。今まであまり見られなかった孫権の甘い姿が描写されるようになった。
『7』呉伝は前作が孫家三代に重きを置いていたのに対し、今回はより孫権視点のストーリーになっている。また、6のおどおどさが少しなくなりより君主らしくなった。IFでは5の陸遜伝と同様三勢力が手を取り合う道を進んだ。そのためかIFにおいての敵の死者が1番少ない(というか三勢力で死亡したのが曹操のみ)。
7Empiresではついに長かったコンパチ人生が終わった。
『8』自身は洛陽争乱の反董卓連合から韓当に呼ばれて登場する。自身のストーリーは袁術から母を取り戻し、劉表と戦うところから始まる。父が死亡した時に涙を見せない兄の孫策に対して「強いですね」と言い、孫策の元で戦っていくがその孫策も于吉の術により死亡。それによって孫呉を去る者が後を絶たず、反乱の気配もあるなど一気に状況が悪化し、「自分には父や兄のようになれない」と酷く落胆するが、程普や周瑜を初めとした多くの配下に支えられ孫呉の長になることを決意。赤壁では最大の決断に心を悩ませるも義姉である大喬の助言によって皆の意見を聞きながら前に進んでいくことを誓い、周瑜の抗戦論を聞いて曹操軍と戦うことを決意。無事に勝利を収めるが、この勝利の後の南郡の戦いで毒矢を受けた周瑜が病死する。更に、合肥の戦いで太史慈が戦死し、建業では黄蓋と程普も病没してしまったことが伝えれた。孫呉の有力な将たちが次々と死んでいく中でも前に進み孫呉の悲願であった荊州を手に入れるが、その後に呂蒙が病死、更に夷陵の戦いで甘寧が戦死してしまったことで「自分が進んでいくたびに大切な者がこの手からこぼれ落ちる」と言って自分を酷く責めてしまう。その結果、皆を守るために強くないといけないと思い、曹操のように自分を捨てたが、死亡間際の韓当から「自分は他の人になれない」という助言を聞いて我を取り戻した。その後は陸遜らと共に魏と戦い、合肥新城を攻めることを決意し追い詰めるが、満寵たちの粘りを崩せず撤退する。