過ぎたる力を得ようとした報いだ。哀れ哀れ・・・
効果
哀樹の夜シンベロム |
SR 自然文明 コスト10 |
クリーチャー:デーモン・コマンド/超化獣 パワー12000 |
T・ブレイカー |
自分のクリーチャーすべてに「マッハファイター」を与える。 |
ハイパー化:自分の他のクリーチャーを1体タップする。 |
ハイパーモード パワー18000 |
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Q・ブレイカー |
このクリーチャーが攻撃するとき、クリーチャーを1体、自分のマナゾーンから出してもよい。 |
概要
『王道篇 第1弾 デーモン・オブ・ハイパームーン』にて登場したデーモン・コマンド。
超大型クリーチャーで、召喚に一苦労するものの、効果そのものはかなり強力。
第1効果はマッハファイター付与。
偽爆電融ゾルネードシヴァと同じく、対象が自分のクリーチャー全てなので、このカード自体もマッハファイターで殴れる。
問題は、このカードが10コストと巨大なので、わざわざこのカードに頼らなくてもカバーできる点。
即座にハイパー化できれば、後述の効果を使える為、まったく無駄にはならない。
そしてハイパーモードでの効果。
攻撃時にマナゾーンからクリーチャーを踏み倒せ、種族や文明指定も無い破格の効果。
マッハファイター付与との噛み合いで、出せれば強力なクリーチャーを展開できる。
とは言え、前述の通りコストの重さが足を引っ張る印象が強く、マナ加速やコスト軽減は必須だろう。
雪狩の斧と低コスト超化獣、特に森翠月モスキートでマナと手札を整えつつ、このカードで強力なクリーチャーを展開するのが良いか。
呼び出すクリーチャー次第で、サブフィニッシャーとして運用した方が良いだろう。
種族から、偽りの悪魔神バロム・ミステリーから踏み倒す事も可能。
その他は、悪魔神バロム・クエイクの破壊効果を受けなかったり、あちらのマナ進化を利用しての退化戦術等、出す方法は幾つかあるが、一番無難なのは流星のガイアッシュ・カイザーだろう。
侵略ZEROの様に登場しつつコスト軽減ができる上に、ガイアッシュをタップすればハイパーモードになれる。
打点も元から高い為、上手く回れば番狂わせも不可能ではない。
逆にコストが重いのを利用し、【10軸ガチロボ】に採用するのもアリか。
同じくマナから踏み倒せる八頭竜ACE-Yamataとは、マナの総数を参照しない点で勝る。
一方、あちらがガチロボに繋ぐまでのツインパクトなので、汎用性や初動としての価値で劣る。
枠の調整は必要だが、どちらも採用するのも一興か。
ハイパー化のコストの関係で、超神龍バイラス・カースドと相性が良いのも【10軸】候補になり得る要因となる。
総じて、高い召喚コストをどうするかで、評価が大きく変わるクリーチャーと言える。
背景ストーリー
月から襲来した謎の軍勢、『月軍』のクリーチャー。
その中でも特に強大な力を持つ4体のデーモン・コマンド、通称「夜の四天王」の1体。
ありとあらゆる全てを憐れみ、前に進もうとする意志を、憐憫を向けるに値する進化と捉えている、正に悲哀の化身。
ハイパーモードになると、全身から木々が生い茂り、人型の巨大な森の様になる。
火文明に眷族たる「森翠月」の超化獣を引き連れて侵攻し、「生」への憐れみで命を奪う樹海で侵食を開始。
竜皇神ボルシャック・バクテラスが単身で乗り込んで来るも、太陽を取り込んで既に肉体が限界を迎えている事を見抜き、超化獣としての圧倒的な力で縊り殺そうとする。
しかし、終炎の竜皇ボルシャック・ハイパードラゴンへの覚醒を許してしまい、ハイパーモードで対抗するも、ボルシャックの太陽の極限まで燃やし尽くした力に敗北。
這々の体で退却すると、自然文明で森を燃やし続けていた炎怒の夜アゲブロムと、そのアゲブロムから妖精達を救うべく帰還したゴルファンタジスタと遭遇。
地面を伝ってゴルファンタジスタに根を張り拘束し、アゲブロムとの連携で追い詰める………はずだったが、動けないはずのゴルファンタジスタがカウンターを決めた事で一変。
味方の為に奮起し、どんな逆境でも正面から乗り越えていくゴルファンタジスタの強靭な精神に驚愕。
進化を哀れんでばかりだった自らの在り方に、疑問を抱く程感化され、あと単純にアゲブロムが気に入らなかった事もあり、なんと裏切りを決意。
ゴルファンタジスタの全身に張った根からハイパーモードの力を与え、彼を森翠月ゴルファンタジスタへと覚醒させる。
そして、その圧倒的な力で、アゲブロムを銀河の彼方にある穴にブチ込むのを黙認した。
アゲブロムと対峙していたゴルファンタジスタを助けたシンベロムだが、2024年9月21日発売予定のDM24-RP3『王道篇 第3弾 ゴールド・オブ・ハイパーエンジェル』に収録されることが判明されたシェル・アルカザール(参考)のフレーバーテキストによれば、今度は(とある戦いを終えたばかりの)エルボロムが襲来。彼自身が「私に任せろ」と言って、エルボロムと対決することになるが、その瞬間、エルボロムと共に身体が謎の剣閃によって切り刻まれ哀しみの夜シンベロム・カタルシスへと変異させられてしまう。
暴走させられたシンベロムは、エルボロムと共にゴルファンタジスタと戦闘を開始。
圧倒的に不利な状況で、ゴルファンタジスタが(比喩ではなく)ボールの様に弄ばれるも、それでも諦めない姿を目の当たりにし、ボルシャックが命がけで戦った理由を理解。
そして、ゴルファンタジスタとの融合という最後の手段に踏み切り、傷付いた体を癒すと同時に、その強い責任感と自然そのものの様な度量を感じ取り、「良き進化」を感じ取る。
しかし、カタルシスへ強化される際に埋め込まれたジャシンの尾が覚醒し、シンベロムの体内を突き破ると共に、彼を真の悪魔神復活の祭壇に変えてしまう。
体が硬化していき、もう自分が助からない事を理解したシンベロムだったが、最後に残ったのは果てしない後悔の念であった。
ようやく自分の間違いに気付き、やりたい事も沢山できたが、自らの弱さによって「これからの未来」を失う、哀しい最期を迎える事になった。
そして、互いに友と認め合ったゴルファンタジスタは、自然文明全体に響く程の悲哀を叫んだのであった。
武器を装備して光文明の力を得た姿、超哀樹シンベロムも登場しているが、ストーリーとの関連は不明。