概要
てんとう虫コミックス第2巻、藤子・F・不二雄大全集第6巻に収録。
大山版では1979年4月16日に、水田版では2008年6月13日と2023年6月17日にそれぞれ放送している。
あらすじ
ママの買い物ついでに会社から出たパパと一緒に帰宅するのび太達。
ラッシュアワーの満員電車を体験しパパのために自家用電車のプレゼントをひらめくドラえもんとのび太。
早速穴ほり機で地下鉄のホームと線路に穴を掘っていく。
アニメにおける原作との主な相違点
1979年版
- ドラえもんとのび太はママの買い物につきあってヘトヘトになっており、すぐ近くだからという理由でパパを会社まで迎えに行った。
- のび太が閃きをして喜び合っているシーンではドラえもんが「いいことって何?」と聞いたタイミングでのび太はずっこけている。更にのび太のパパに対する思いやりに感動したドラえもんはのび太にキスしているが、のび太は嫌がっていた。
- 掘り始めて最初に出てしまったのは海になっていて、この後にも女湯やライオンの織、交番にも間違えて出てしまっている。
- レールと電車は模型に拡大光線を当てることで準備しており、作中での時期がパパの誕生日だったことで、ドラえもんとのび太がサンタクロースに扮してクリスマスプレゼントを渡す下りは「明日の誕生日お楽しみに」とだけ言い、誕生祝いのメッセージカードと特製の定期券はプレゼントはパパが就寝中に枕元に置いた。
- 本物の地下鉄工事に遭遇した時、のび太は「僕たちが先に掘ったのに!」と反論したが工事員の1人から「1人じゃなくて大勢の人達のために役立つことが大切じゃないかね」と言われてしまい納得せざるを得なくなった。
- 本編終了後のショートアニメはドラえもんが地下鉄を運転していたが、それが途中で壊れてしまうというもの。
2008年版
- サブタイトルは「父の日に地下鉄を」。
- 冒頭でドラえもんとのび太は庭の水やりの手伝いをしていたが、その最中に悪ふざけをして騒いでしまいパパから怒鳴られている。しかしこの後、ママから仕事のことで忙しくそれの疲れから過敏になっていたことをドラのびは教えられている。
- そして翌日、ママから一緒にデパートへ行かないか誘われのび太はおもちゃ欲しさについて行ったが、買ってもらえなかった。
- 今回はのび太のひらめきを2人で喜びあう下りはカットされ、ドラえもんとのび太が地下鉄を掘り始めたのは夜。
- 掘り始めて最初に出てしまったのは地下駐車場で、その後地下水脈と地下街にも出ている。更にシールドマシンに追われ、ジャイアンの家の風呂の湯にも出てしまっている。ちなみにこの時ジャイアンは「いや~ん。のび太さんのエッチ!」と叫んでいる。
- 今回は作中での時期が父の日だったことで、ドラえもんとのび太がサンタクロースに扮してクリスマスプレゼントを渡す下りはパパが就寝中に特製の定期券を枕元に置くのみにとどまっている。
- パパがドラえもんとのび太が作った地下鉄に乗った際、ママは見送りをしていない。
- 自力で会社までの新たなルートを掘る際、最初ドラえもんとのび太は自分たちだけで掘り進めるつもりだったが、2人の努力をうれしく思ったことでパパも協力するという展開になっている。
- 余談だが、放送翌日の2008年6月14日には東京メトロ副都心線が開業しており、同線開業を記念した時事ネタ、という点でこのエピソードが選出されたと考えられている。
2023年版
- 冒頭でママの買い物に付き合っている最中にドラえもんとのび太は父の日のプレゼントのディスプレイを見ていた。
- ドラえもんとのび太が穴ほり機を動かしたことで家が揺れた際、ママは工事と勘違いしている。また、穴ほり機が川に落ちたのはのび太がスピードアップのためにアクセルのペダルを踏んだから。
- 硬い岩盤にぶつかったのは再度川に落ちないようにドラえもんが操縦したからで、穴ほり機がオーバーヒートし停止した際、ドラえもんとのび太は休憩にどら焼きを食べている。
- 今回も2008年版と同じく作中での時期が父の日になっているが、ドラえもんとのび太は普通に父の日のプレゼントを渡している。