変身延期お嬢さん
へんしんえんきおじょうさん
番組初期から存在が公開されている3番目のプリキュアでありながら初登場回が歴代で最も遅い(また、歴代シリーズの初期に公表したレギュラープリキュア全体で見ても、Yes!プリキュア5GoGo!の美々野くるみ/ミルキィローズに次いで遅い)。
2番目のプリキュア(キュアスパイシー)も初登場4話と歴代で最も遅く、そのうえ「2番目のプリキュアが初登場した翌週に3番目のプリキュアが初登場する(正確には1人のプリキュアが誕生した翌週にもう1人のプリキュア誕生と言う要するに芋づる式)」というシリーズのお約束に反し第5・6話には登場しなかった(恐らくはこの年からは春映画が無いため、公開するまでにキャラ立てする必要がないからと思われ、視聴者(特に子供)を飽きさせない対策とされている)。
本来は3月20日放送の第7話にて初登場する予定であった(ソースはアニメ雑誌や『なかよし』のアニメ情報コーナー、3月16日発売のザテレビジョン)が、さらに追い討ちをかける様に、東映アニメ不正アクセス事件の影響で番組そのものが休止となってしまったため、キュアヤムヤムの覚醒の遅れがどんどん進んでいく事態が発生してしまう(結果、キュアヤムヤムとしては映画ハグプリのテレビ放送時の冒頭・終端の部分で先行登場した形となり、初セリフは変身時の決め台詞ではなく、「映画見るの好き~!」となった)。
最終的には、本来の予定より1ヶ月遅れの4月24日に初登場ということになり、結果的に初期メンバーとしては異例の4月下旬にデビューということになった(前述のミルキィローズですら2008年4月6日に覚醒しているため。ちなみに初期に公表したレギュラープリキュア全体としての最遅記録は次回作でキュアバタフライが更新し、さらにその翌年にはキュアリリアンがそれを更新した)。
この影響でキャラクターショーではテレビ本編より先にキュアヤムヤムが登場する形となっている。
ただ、キュアヤムヤムの存在やその変身者が華満らんであることは放映前から大々的に公開されているし、そもそも毎週のOPやEDですでに堂々と登場しているので、別段ネタバレというわけではない。
立体物玩具の「ミラクル変身!おしゃべりメンメン」は当初予定通りに3月19日に発売されている(この際、バンダイ玩具公式Twitterでは苦肉の策として「謎に包まれたキュアヤムヤム」と表記されていた)。
なお、プリキュアの初期メンバーの玩具がTVで登場する前に発売されていること自体はプリキュアシリーズでは別に珍しいことでもなんでもなく、そもそも本作でも第4話で初変身するキュアスパイシーの変身玩具「サンドde変身!おしゃべりパムパム」が第1話放送時点ですでに発売されている。プリキュアの初期メンバーの玩具は登場が2話以降であっても第1話放送時点で発売されることが定番なのである(どちらかといえば、キュアヤムヤムの変身玩具の発売日が当初から第1話時点ではなく彼女の初変身と同時に発売する予定であった方がイレギュラーである。初変身と同時に玩具を発売するというのは通常は追加キュアで行われる販促である)。
※既に覚醒しているが諸事情により合流が遅れたと言うパターンならハピネスチャージプリキュア!の大森ゆうこ/キュアハニーと言う例がある。また、放送スケジュールの混乱の影響で本編初登場が遅れたパターンならヒーリングっど♥プリキュアの風鈴アスミ/キュアアースの例がある(ただしキュアアースは純粋な追加キュアであり、キュアハニーも放送当時は追加キュアとして見られていた)。しかし、放送延期を差し引いてもやはり3人目のプリキュアが第7話で覚醒と言うのは当時としては異例であった。なお、後のシリーズでは3人目以降の初期メンバーが番組開始から数か月経ってから、それこそ下手をすれば当のヤムヤムよりもかなり遅いタイミングで覚醒するというケースが普通となっている(彼女達の場合はあくまで脚本上の流れである)。
下部タグのように脚本上での流れではなく、業務のために外部ウェブサイトにアクセスした結果ランサムウェアに感染し制作遅延が発生した結果起こった変身延期である。
本作以外の東映アニメ作品でダイの大冒険・デジモンゴーストゲーム・ONEPIECEも被害を受けておさらいセレクションなどの再放送を行い、更にはドラゴンボール超 スーパーヒーローも不正アクセスの件を鑑みて公開を延期とシャレにならないレベルの被害が頻発している。その中でも恐らく本作は最も被害が大きく、5話分の話数削減が行われたと思われる(この点はデリシャスパーティ♡プリキュアとキュアフィナーレの記事を参照)。