概要
四海地方の四海県に所属する、日本近海の離島。島の形は、飛び立つ「鳩」にとてもよく似ている。モデルは長崎県の端島だが、広島県や岡山県等の島も参考にしている。
本作の主題歌とも言える「巫秘抄歌(こうなぎひしょうか)」も、この島発祥の童歌である。
現代では無人島とされているが、嘗ては金鉱採掘が盛んに行われ、それを中心とした産業で賑わっていた。このため、島内には当時の名残が廃墟という形で存在する。他に漁業も盛んで、人が住んでいた時代は網元である太田常雄等太田家が、島を実質的に支配していた。
離島であるためか、日本列島本島とは異なる独自の社会を形成しており、外との関わりをほとんど持たない、排他的且つ閉鎖的な島である。その最たるものが、島外の存在を「穢れ」と忌み嫌う島民の独特の価値観であり、上記の金鉱採掘も主に外部の人間が行っていたため、島民の反発も強かった。
また、頻繁に島周辺で怪事件が起こるためか、近隣住民からも「呪われた島」と忌避されており、一部のゴシップ紙では「日本のバミューダ」と揶揄されている。
作中の時間軸では、一連の怪異の元凶である母胎によって異界に取り込まれ、その際に数々の人物を巻き込んだ騒動が繰り広げられることとなる。
登場人物のうち、先述の太田家の他に藤田茂、三上脩等がこの島の出身である。
尚、実写映画版SIRENの舞台でもある(名前は夜美島となっているが)。
関連タグ
軍艦島:モデルとなった端島の別名。最終的に閉山したことは共通するが、資源枯渇で衰退した夜見島とは原因が異なる。