演:山本康平
概要
ライオンの如き髪型が特徴的な(ちなみにこれは天然パーマ)、忍風館・陸忍科第507期生。
かつては椎名鷹介や野乃七海と共に落ちこぼれの忍者と言われていたが、館長の日向無限斎は高く評価していた。
宇宙忍群ジャカンジャの襲撃時、鷹介と七海同様に朝礼をサボっていたために難を逃れることが出き、共にハリケンジャーへのシノビチェンジを果たす。
人物
忍者になる前から介護福祉士として活動しており、利用者たちからの人気はかなり高い(曰く「若い頃の祖父に似てイケメンだから」とのことで、高齢者以外にも小児を担当する事も)。
こうした身の上もあってか3人の中では一番のしっかり者かつ慎重派であるため、後先考えずに突っ走りがちな鷹介や七海と対立したこともあった(巻之四・巻之二十九)。
家族関係
しっかり者の妹で、職業は保育士。
兄が忍者であることには感づいており、巻之四十一で明確に知ることになった(その時は黒子ロボットが記憶を消しに現れたが鷹介と七海に止められ未遂に終わった)。
- 尾藤あやめ
戦前に生まれた祖母。
現在は死別しているが、巻之二十五にて復活忍者バンパ・イヤーンの能力で現代の女子高生レベルにまで若返って現世に蘇る。(その際「ばあちゃん」呼びを嫌い、「あやや」と呼ばせていた)
死後もずっと守護霊として彼を見守って来たらしく、戦争で死亡した夫(吼太の祖父)の二の舞になるのを止めるべくハリケンジャーを辞めさせようとしたが、彼の奮闘する姿を見たことで安心してあの世へと帰っていった。
今も彼女は尾藤家を影から見守っている事だろう。
- 鈴音&陸
後述する『10years after』に登場する娘と息子。
鈴音は自身に似てしっかり者であり、陸は年相応な面が表立っている。
後続作品での登場
『海賊戦隊ゴーカイジャー』
第25話「海賊とニンジャ」〜第26話「シュシュッとTHE SPECIAL」に、鷹介や七海と共に3人揃って登場した。
現在でも介護福祉士として活動を続けている。
宇宙帝国ザンギャックの行動隊長・サタラクラJr.とサンダールJr.の暗躍を察知し、鷹介と七海と再会。
他のレジェンド同様ゴーカイジャーに対して当初はあまりいい印象は持っていなかったが、ボキ空間での交流を経て打ち解けていった。
戦闘面ではジョー・ギブケン/ゴーカイブルーやドン・ドッゴイヤー/ゴーカイグリーンと武器交換をし、ジョーのゴーカイサーベルを手に持った時には、「海賊の武器だ!」と歓声を上げていた。
『10years after』〜『小説忍風戦隊ハリケンジャー』
ライオンの鬣のようにモジャっとしていた天然パーマも整えられ、眼鏡を着けるようになった事でイメージがガラリと変わった(メガネを外すシーンもあり、おばあちゃんがイケメンと評するのも頷ける)
二児の父親になっており、娘は「鈴音」(演:新田麻結)、息子は「陸」(演:松田北斗)と名付けられた(いずれもハリケンイエローの二つ名である「陸忍」や猫を連想させるネーミングとなっている)。
彼女達には自分がハリケンジャーだという事は秘密にしており、『小説忍風戦隊ハリケンジャー』においてとうとう正体がバレてしまう(ここでも黒子ロボが記憶を消去しに現れたが、吼太の判断で記憶は消されることはなかった)。
マゲラッパとの戦いでは坂本龍馬のコスプレを披露し、口調まで真似していた(リリース年の大河ドラマに坂本龍馬は出ていたが、主役の年ではない)。
しかし、単なるネタと侮るなかれ。シングルショット式ピストルを使った射撃の腕前は本物であり、10歩勝負ではウェンディーヌの「ドキュン!」を回避し、眉間に一発叩き込んだ(コミカル補正がかかったおかげかお約束の黒焦げ顔になるだけで済んだ)。
彼がパワータイプの戦士であり、他二人が比較的ドライガンやハヤテ丸ガンモードといった射撃武器を多用していただけに意外に思うファンもいるかもしれないが、ハリケンイエローは技の戦士としての側面も持っているため射撃スキルを披露できてもそこまでおかしい話ではないだろう。
余談
吼太を演じた山本氏は後に『仮面ライダードライブ』で第5話から第6話にかけてゲストである市川勇蔵を演じており、シノビチェンジのポーズを取ったスチールが撮影されている(名前の由来は某歌舞伎役者であろうか?)。
ゴウライジャーが兄弟戦隊なこともあって家族に絡んだエピソードが展開されたため、ハリケンジャー側で家族に触れられたのは吼太だけだった。
スーパー戦隊VSシリーズ劇場ではちなみにアグリ(ゴセイジャー)がコスプレ着た回があった。