この記事はゲーム『ダンガンロンパ』『スーパーダンガンロンパ2』及びアニメ『ダンガンロンパ3』の致命的なネタバレを含みます。
ネタバレOK、または作品経験者以外の閲覧は自己責任にてお願いします。
概要
本作の舞台である学園。私立校。
ダンガンロンパシリーズの初代にて江ノ島盾子ら超高校級の絶望に支配され『コロシアイ学園生活』の舞台となった。
スーパーダンガンロンパ2では学園を離れ、電脳世界にてコロシアイを行う『修学旅行』が開催された。
様々な分野に秀でた才能を持つ少年少女を迎え入れ、更なる高みへ導いていく事を旨としており、日本中から『超高校級』である生徒を集めている。ただ高校レベルを超えていればいいという類のものではなく、高校レベルどころか超プロ級、超人類級とも呼べるレベルの化け物もゴロゴロ集まっている。
卒業生は皆、各界における超一流の存在となっており、学園は政界等の業界において太いパイプを持ち学園名自体が極めて強力なステータスとなっている。
入学は完全にスカウトのみで一般的な入試は行っておらず、通常の生徒は入学を希望しても入ることは出来ない。このスカウトの腕前も『超高校級』で、個人情報の無い人物をも探し出せる。
例外として、学園内でも研究が進んでいない『幸運』の正体を突き止めるべく、毎年1名のみ無条件で入学を許可する抽選が存在し、この抽選に選ばれた者は『超高校級の幸運』とされ、一般人であろうとも学園での生活を手に出来る。
また幸運枠とは別のルートから一般人を集める『予備学科』も存在しており、高額な授業料を払えば誰でも入学することが可能である。 ただしこちらは表向きは本科の予備の生徒を在籍させるという名目であるものの、実際は学園の資金集めの為の学科として近年に設立されたものである為、個々の才能を育てるといった教育は一切期待できない。
2の主人公である日向創もまた予備学科の生徒であったが、こちらは学園による人工天才育成プログラム『カムクライズルプロジェクト』により、超高校級の希望『カムクライズル』へと生まれ変わった為、本科への編入を許された。
絶対絶望少女においては、附属小学校にて一般の私立小学校と同じく試験と面接による入学試験を採用しているが、こちらは希望ヶ峰学園に入学する為の「候補」を育てると同時に「子供の才能」の育成と研究を行う「研究機関」でもあり、小学校でありながら難関大学の入試レベルの試験と面接をパスしないと入学することは出来ない。
3では希望ヶ峰学園のマークの一部がモノクマの黒の目のモチーフに使われた。
年表
ようこそ絶望学園
時間軸:ダンガンロンパ/ゼロ・ダンガンロンパ3 絶望編・ダンガンロンパ
あくる日、本科の超高校級を持て囃す体質に憤った予備学科、および彼らを扇動した本科生徒の江ノ島盾子と戦刃むくろにより、『希望ヶ峰学園史上最大最悪の事件』が巻き起こった。
これにより学園内の生徒は狛枝達77期生第一クラス16名および苗木達78期生を除いて殆どが全滅。
更に77期生に至っては江ノ島が彼らの一人である超高校級のアニメーター御手洗亮太の作品を改悪した『洗脳ビデオ』により超高校級の絶望に変貌。他の暴徒らと共に世界へ絶望を撒き散らす事となる。
希望の学園の終わりを悟った学園長霧切仁は、それでも残された世界の希望である78期生を守るべく『希望ヶ峰学園シェルター化計画』を実行。生徒達と共に学園の出入口を完全封鎖し、絶望の反乱が治まる日まで学園にて暮らす運命を決意する(一生暮らすハメになる可能性は生徒らも同意)。
が......他ならぬ江ノ島らが78期生に紛れていた事により、仁は彼女らが遣わした新学園長モノクマにより処刑。残りの生徒らも記憶を消され、学園の外にて今なお希望を信じる人々の心を折る為の『コロシアイ学園生活』の駒へと利用されていくのだった。
さよなら絶望学園
時間軸:絶対絶望少女・スーパーダンガンロンパ2
希望ヶ峰学園に閉じ込められた78期生は数多の犠牲を出しながらコロシアイを潜り抜け、最後は一般人であった苗木誠が超高校級の希望となり江ノ島の野望を粉砕。学園外への脱出に成功した。
が、外の世界は江ノ島の意思を引き継いだ絶望の残党による『人類史上最大最悪の絶望的事件』により荒廃。戦禍を生き延びた元希望ヶ峰学園生徒が結成した未来機関に苗木らも招集されていく。
やがて機関は江ノ島の息を最も受けたカムクライズルを初めとする77期生の捕縛に成功。しかし戦犯たる彼らに改心の希望を見いだした苗木は機関上層部の命に逆らい、彼らを連れ行方を眩ませてしまう。
苗木は人工知能アルターエゴの力で絶望達の精神を電脳世界『新世界プログラム』へ転送。記憶と容姿を学園入学前にリセットさせて平和な日々を送らせる事で絶望を浄化する計画を発動する。
だがカムクラが事前に入手した江ノ島版アルターエゴ、およびコンピューターウイルスのモノクマが新世界へ持ち込まれた事により、プログラム世界『ジャバウォック島』は更なるコロシアイの舞台へと化してしまう。
こうして苗木らのログインも遮断され、カムクラのオリジナル人格日向創がリセットにより甦る中、再び江ノ島を倒す戦い、そして絶望を希望に戻す為の戦いが始まった。
THE END OF 希望ヶ峰学園
時間軸:スーパーダンガンロンパ2.5・ダンガンロンパ3 未来編&希望編
新世界プログラムでの『コロシアイ修学旅行』は、カムクライズルの能力と記憶を取り戻し、かつ絶望を越えて希望を創った日向創らの勝利となった。
またプログラム内にて脱落した77期生も殆どがカムクラの力を得た日向らにより復活。絶望の残党は完全消滅したのだった。
しかし一方で、絶望を無断で連れ出した苗木らは未来機関による処罰を受ける事となる。
その時、招集先となった機関本部がモノクマにより閉鎖。人類の存亡を賭けると称したコロシアイが始まってしまう。
再び多くの仲間を失いながらも苗木は希望を信じ続け、一連の事件が御手洗の才能を利用した江ノ島の洗脳を発端としている事実を突き止めた。
が、自責の念に駆られた御手洗は遂に全ての償いをすべく暴走。全人類の精神を洗脳ビデオにより消去する映像再生に移り出す。
それを止めようとする苗木達も洗脳された機関隊員に阻まれ、希望も絶望も無い世界は秒読み段階へと入った。
そこに現れたのは、機関に護送されジャバウォック島からやってきた日向達。
彼らは瞬く間に才能を駆使して洗脳隊員らを撲滅し御手洗の元へと直行。そして同じ世界を絶望させた者として御手洗の過ちを赦し、全てを救われた御手洗はビデオの再生を中止した。
その後、日向らは未来機関の不祥事を隠すべく自ら黒幕を演じて世界を欺き、苗木は一部の生き残りメンバーと共に希望ヶ峰学園を再建。希望ヶ峰における過去の物語は此処に終焉を迎える。
生徒一覧
78期生
苗木誠(超高校級の幸運/超高校級の希望)
舞園さやか(超高校級のアイドル)
桑田怜恩(超高校級の野球選手)
霧切響子(超高校級の探偵)
十神白夜(超高校級の御曹司)
朝日奈葵(超高校級のスイマー)
石丸清多夏(超高校級の風紀委員)
腐川冬子(超高校級の文学少女)
ジェノサイダー翔(超高校級の殺人鬼)
大和田紋土(超高校級の暴走族)
大神さくら(超高校級の格闘家)
安広多恵子(超高校級のギャンブラー)
山田一二三(超高校級の同人作家)
葉隠康比呂(超高校級の占い師)
不二咲千尋(超高校級のプログラマー)
江ノ島盾子(超高校級のギャル/超高校級の絶望)
戦刃むくろ(超高校級の軍人)
77期生・『修学旅行』メンバー
日向創(予備学科)
カムクライズル(超高校級の希望)
狛枝凪斗(超高校級の幸運)
花村輝々(超高校級の料理人)
小泉真昼(超高校級の写真家)
九頭龍冬彦(超高校級の極道)
澪田唯吹(超高校級の軽音楽部)
七海千秋(超高校級のゲーマー)
弐大猫丸(超高校級のマネージャー)
終里赤音(超高校級の体操部)
辺古山ペコ(超高校級の剣道家)
西園寺日寄子(超高校級の日本舞踏家)
ソニア・ネヴァーマインド(超高校級の王女)
左右田和一(超高校級のメカニック)
田中眼蛇夢(超高校級の飼育委員)
十神白夜(超高校級の詐欺師)
罪木蜜柑(超高校級の保健委員)
学園付属小学校生
大門大(超小学生級の体育の時間)
煙蛇太郎(超小学生級の図工の時間)
空木言子(超小学生級の学芸会の時間)
新月渚(超小学生級の社会の時間)
塔和モナカ(超小学生級の学活の時間)
ダンガンロンパ/ゼロの生徒
音無涼子(超高校級のギャル)
松田夜助(超高校級の神経学者)
神代優兎(超高校級の諜報員)
斑井一式(超高校級のボディーガード/超高校級の多胎児)
村雨早春(超高校級の生徒会長)
未来機関
安藤流流歌(元超高校級のお菓子職人)
十六夜惣之助(元超高校級の鍛冶屋)
忌村静子(元超高校級の薬剤師)
黄桜公一(元希望ヶ峰学園生徒スカウトマン)
逆蔵十三(元超高校級のボクサー)
グレート・ゴズ(元超高校級のレスラー)
月光ヶ原美彩(元超高校級のセラピスト)
天願和夫(元希望ヶ峰学園学園長)
万代大作(元超高校級の農家)
御手洗亮太(元超高校級のアニメーター)
宗方京助(元超高校級の生徒会長)
雪染ちさ(元超高校級の家政婦)
超高校級の才能育成計画/ハッピーダンガンロンパS
『ニューダンガンロンパV3』のオマケモード「超高校級の才能育成計画」にも希望ヶ峰学園が登場するが、こちらは本編シリーズとは異なるパラレルワールドの設定になっている。
本編では本来78期生であった『1』のメンバー、77期生であった『2』のメンバー、そして才囚学園の生徒であった『V3』のメンバーが、この世界ではそれぞれ同年度に入学したことになっており、各タイトル毎にクラスが分かれた同学年という設定になっている。
こちらの世界では絶望的事件やコロシアイなどが一切起こっておらず、学園卒業まで平穏な学園生活を送る彼らの姿を見ることができる。
なお同年度でオールスター設定となった結果、本編の希望ヶ峰学園とは異なり、同じ才能を持つ生徒が複数存在するケースがある。
特に超高校級の幸運が同学年に2人居るという特殊な事態が起こっているが、その一人である苗木が本編と同じ「全国の平凡な高校生の中から一人だけクジ引きで選ばれた」という設定に準じていることが明かされているため、同じ才能の狛枝はこの世界においては抽選ではなく才能で入学した可能性がある。
『ハッピーダンガンロンパS』でも上記の世界観を引き継いで、ジャバウォック島での特別合宿が行われる設定となっている。
こちらでは新たに『絶対絶望少女』に登場した希望ヶ峰学園附属小学校の生徒や、生徒の家族の一部も特別枠で参加するという形になっている。もちろん平和な世界である。