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概要編集

1947年9月19日生まれ。岡山県高梁市出身。


岡山県立岡山東商業高校在学中に第37回選抜高校野球大会に出場、見事優勝を飾っている。


1965年11月に行われた第1回ドラフト会議で中日ドラゴンズから4位指名されるも、巨人軍入団を希望していたために入団拒否、ノンプロの日石カルテックスに入団する。

カルテックスのエースとして1966年と1967年の2年連続で都市対抗野球に出場、1967年には優勝も経験している。


1966年11月に行われた第2回第2次ドラフト会議(この年は対象者を分けたうえで2度ドラフト会議が行われた)で大洋ホエールズが2位で指名。一旦保留としたうえで、1967年8月10日になって入団した。

以後1984年シーズンを最後に引退するまで、通算201勝16セーブをマークしている。


引退後はtvk野球中継の解説者などをしているが、コーチなどの経験は(他球団ですら)ない。


球速が速いうえ鋭い切れ味のシュート(人呼んでカミソリシュート)で相手打者を翻弄、特に因縁のある対巨人戦51勝をマーク、かの長嶋さんですら顔を見るのも嫌だったという。

さらに、高校野球大会の優勝経験者で200勝を挙げたのは、この平松以外ではプロ野球創生期と戦後復興期に活躍した野口二郎だけである。ただしプロに入ってからは優勝とは無縁の生活を送ってしまった。その点もまた野口もそうだったりする。


選手生活晩年は故障続きで「ガラスのエース」とホエールズファンからもバカにされる有様であった。


実は彼が入団した年に現役を引退した秋山登は、岡山県出身・出身高校が同じ(ただし秋山在学中は岡山県立岡山東高校という名称であった)・決め球がシュートであった、と言う共通点がある。


ネタ編集

晩年の故障続きから「ガラスのエース」といじり倒されたほかにも、こんな逸話も残している。


  • ノックアウトされた試合でコーチから厳しい注意を受けたにもかかわらず逆ギレし、横浜スタジアムダッグアウトの扇風機を右手でどついて破壊してしまった。しかもその扇風機の羽根は金属製だったのだが、何ともなかったと言うから恐ろしい。もっとも、本人は後に「一歩間違えばあれで選手生命終わってたかも知れない」と反省してはいる。
  • ある日の対アトムズ戦において、アトムズのベテラン選手であった武上四郎に野次られてブチ切れ、マウンドからアトムズのダッグアウト近くにまで殴り込みをかけたうえ、野次った武上に対し「四郎!!出て来いや!!」と恫喝した。また、あるときの対中日ドラゴンズ戦では、中日のダッグアウトで野次っていた星野仙一に対し喧嘩を売りかけた事すらあった。
  • エラーをしてしまった先輩にブチ切れ、その先輩に向かって砂を蹴飛ばしてしまった。当然首脳陣に油を絞られた。
  • ミスをしていた周りに対してキレにキレまくっていたためコーチから「みんな一生懸命やったけどああなってしまったんだからおかしなプレーをされてもお前が助けなさい」と言われたのだが、「俺は勝ちたいんです!!変なプレーをして巨人に勝てるんですか!?」と逆ギレしてしまった。
  • 実は第2回第2次ドラフト会議では、巨人も指名するつもりではあったが、槌田誠と言う選手をよそに取られた場合の、いわゆる外れ1位指名要員であった。結局大洋にかっさわれた格好となったのだが。その(本人の意に反する部分はあったが)かっさわれた選手に巨人は「あいつがいなきゃうちは楽に優勝出来たんだよなあ」とあの方に言わせしめるほど悩まされたのだからなんとも皮肉であった。ただ本人はプロ入りから半世紀以上経ってからも「なんで俺がプロ入りするタイミングでドラフト制度採用しやがったんだ。やっぱり巨人に入りたかったですよ」と恨み辛み語った事がある。
  • 通算25ホームランを記録しており、これは日本のプロ野球の投手としては歴代4位。そのせいか、「がんばれ!!タブチくん!!」のアニメ版第2作では、ヤスダからサヨナラホムーランを打ってしまう描写がなされているほか、「巨人の星」では、初めて大リーグボール3号を(左門豊作よりも早く)攻略してしまうという描写がなされている(ただしヒットではあった)。

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