概要
てんとう虫コミックス37巻及び、藤子・F・不二雄大全集第14巻に収録。
これを頭に乗せると、「間隔送信アンテナ」を付けた人が五感で体験したことを自分も感じることができる。
アンテナは12個あり、モニターの12個のボタンを切り替えることで、全12人の世界を覗くことができる。
ストーリー
のび太がこっそりと外出しようとしていたので、ドラえもんはどこへ行くのか尋ねるが、のび太は行先は伝えずそっけない返事をして行ってしまった。その後のび太はしずかの家に行き、彼女と漫画やケーキ、ボードゲームをしたりして楽しい時間を過ごした。だがそこにすぐに帰ってくるようママから電話がかかってきて、のび太はすぐに帰宅し彼女から説教をくらうハメとなった。
部屋に帰ってくるとドラえもんが「おつかいは楽しかった?」と変な質問をしてきて、更にしずかと漫画やおやつ、ゲームなどを楽しんでいたことも言い当てたため、のび太は不思議がるが、ドラえもんから感覚モニターを使用していたことを明かされる。
ドラえもんの説明を聞いて効果を実感したのび太だが、ドラえもんは他人には迷惑だからと、この道具をしまおうとする。だがそこに来客用のケーキを食べたのは誰かとママが怒鳴り込んできたため、ドラえもんはのび太にこの道具の説明をする際に食べてしまったことがバレて代わりのを買いに行くことになり、その隙にのび太は送信機を皆に付けに行くことにした。
のび太はさっそく皆の頭に送信機をつけ、残りの一個は道を歩いていた幼児に付けることにした。部屋に帰ってたのび太はまず出木杉に切り替えて、彼のノートを丸写しして宿題を終わらせ、スネ夫に切り替えるがジャイアンが空き缶で転んだのを見て笑ったためにボコボコに殴られてしまい、急いでジャイアンに切り替える。だが今度は母ちゃんが懲らしめにやって来たため耳をつねられ痛い目にあい、はる夫に切り替え漫画を読んだり、しずかに切り替え入浴中シーンを覗いたりした。
だがそこにドラえもんが帰って来て起こり始めたが、のび太は急に苦しみ出し、先ほどの幼児が川で溺れているためだと分かり、2人で救出に向かう。そして幼児は無事救出され母親と会うこともできたが、これによりドラえもんはのび太を怒れなくなってしまった。
アニメにおける原作との主な相違点
大山版
- 1984年11月2日放送
- 冒頭ドラえもんは寝転がって漫画を読んでおり、のび太は目をチラチラ向けてドラえもんの様子をうかがっていた。
- しずかの母親はドラえもんも来ていると思ってケーキを3つ用意したが、のび太が2つ分食べた。またのび太がしずかと遊んだのはオセロになていて、のび太が電話越しでママに叱られる描写はカットされている。
- ドラえもんがこの道具の説明をする下りでは、イメージ映像が追加され、ラストでは穴に手を突っ込んだのび太がネズミに噛まれ、ドラえもんも慌てふためいている。
- ドラえもんがこの道具をしまおうとしたのは、道具の効果を実感したのび太が異常な喜びを見せたため、他人に迷惑がかかると思ったから。
- のび太が部屋にやって来たママにばらしたたえめ、ドラえもんはケーキを食べたことがバレてしまった。またその後、送信機をつけた位置はしずかのみ首の後ろになっている。