概要
機能不全家族とは、家庭内に対立や不法行為、虐待やネグレクト等が恒常的に存在する家族の事である。機能不全家庭や家庭崩壊、家族崩壊とも呼ばれている。機能不全家族の元で育てられた人をアダルトチルドレンと呼ぶ事がある。
家族内に役割を超えた情緒的コミュニケーションがなく、家族のそれぞれが必要としている事に応えられない状態を指している。家族構成でなく機能に問題があるといわれている。なお子供の人生を支配しようとする保護者の事を毒親と呼ぶ。
家族がバラバラになってしまう不安が高い人ほど人が人を束縛する傾向がある。また家族の誰かがおかしいと思っても家庭内で秘密を保持するため、相談したり助けを求めたりしにくいという傾向もある。そのため人間関係に対して過剰に依存してしまう共依存が生まれる可能性が高い。
機能不全家族においてダメージを受けるのは子供や高齢者といった家庭内で弱い立場になりやすい人がほとんどである。多くの子供が大人になった時に自分が育った家庭と同じように問題を再現するといわれている。
機能不全家族のパターンには以下のようなものがある。
基本的な機能の全てを家庭内で満たす事は不可能で、完全に機能している家族も存在しない。そのため家庭の機能と境界をゆるやかに保ちつつ、出来ない事や足りない事は外部のサポートを得たり外で満たしたりするという視点と柔軟さを持つ事が大切である。