概要
ドールズフロントラインに登場する組織で、民間軍事会社(PMC)が台頭しているドルフロ世界における正規の軍隊。
KCCOとはКомандованиеСилСпециальныхОпераций(正規軍特殊作戦司令部)の略。
一部プレイヤーからはロシア軍なのでは?とも言われているが、ややネタバレ込みで説明すると半分は正解。新ソ連軍のうちの一部が彼らである。そのため戦力は陸上戦力のみで、空中及び海上戦力は保有していない(海軍や通常の陸軍、空軍などは彼らとは別に存在するようだ)。
しかしそれでもなお作中最強の戦力を誇り、その軍事力は一介のPMCを遥かに凌ぐほどであり、戦闘特化の軍用人形の他、ヒドラ、テュポーンなどの無人兵器を始めとした装甲戦車部隊、凄まじい火力を持つ装甲列車等、桁外れである。
これでいて、新ソ連軍のごく一部の戦力であるというのだから恐ろしい、、、
なお、兵器などは無人化が進んでいるものの人間の人員がいないわけではなく、戦場にも人間の兵が軍用人形や無人兵器と共に赴いている。
そんな正規軍の主な役目は、崩壊液の流出によって世界中に溢れたコーラップス感染者達であるE.L.I.Dから人類の生活圏を守ることであり、それに追われているため国内における問題はほぼPMCに任せっきりであり、それによりグリフィンが鉄血の始末を担当している。
なお、正規軍が本気をだせばものの数日で鉄血を潰すことが出来るとされる。実際、オープニングであれだけ強さを見せつけていたエージェントが正規軍部隊には歯が立たずに破壊されてしまうあたり相当に強い。
ちなみに、軍の取り決めで全てのPMCは保有できる兵器などに制限が掛けられているのだが、秩序乱流より使えるようになった重装部隊はその取り決めに一発で引っかかる代物である。
軍の関係者
カーター将軍
第八戦役で初登場。
軍の指揮系統のほとんどを掌握しており、グリフィンを利用してある目的のために鉄血の最高指揮権を持つAIであるエリザを狙っている。
クルーガーとハーヴェルとは昔からの知り合いであり、過去にあったとある作戦に関わっていた。
なおクルーガーとは、彼がグリフィンを創設して以降でも深く繋がっており、グリフィンを鉄血の始末にあたらせるその裏で、クルーガーの数々の不祥事をもみ消していた。
そして第9戦役の際はクルーガーと戦術指揮官(プレイヤー)を呼び晩餐会を行いそこで、グリフィンと正規軍との鉄血殲滅合同作戦を持ち掛けた。
エゴール大尉
第9戦役で晩餐会の案内役として初登場しその後、鉄血殲滅合同作戦の際には自ら部隊を率いて前線にでていた。
冷酷な性格で、戦術人形を役に立たないものとして軽視しており、ストーリー内でのM4との会話でも横柄な対応をし、軍の侵攻が速すぎて、グリフィンの部隊がついていけずに隊列が乱れてしまう事を懸念したカリーナの注意喚起も聞き入れず、そちらでどうにかしろといった無茶な命令を下したりしていた。
そして第10戦役の終盤にとんでもない事をしでかしたことにより、多くのドルフロプレイヤーから殺意を向けられることになる。
なお、自分の部下のことは非常に大切に思っており、軍の上官としては素晴らしい人物である。
謎の科学者
カーター将軍との通信で少しだけ登場した謎の人物、何やらカーター将軍に指示を出していたようだが…。
ストーリー内での活躍
第10戦役まで
以前からストーリー内ではその存在は度々触れられており、本格的に動き始めるのは第10戦役からで、グリフィンと合同で鉄血の殲滅作戦に臨んだ。
当初はその圧倒的な力を用いて鉄血を蹴散らしながら進軍していたが、鉄血が戦場一帯を覆う傘ウイルスを発動させた後、グリフィンを裏切り攻撃した。
軍の真の目的は傘ウイルス発動後の混乱に乗じて鉄血のAIであるエリザを奪取することであり、その事を知らされていなかったグリフィンは利用されるだけ利用された後に一連の騒動の責任を擦り付けられた形である。
特異点にて
騒動の最中、カーター将軍によってこれまでの違法行為が暴露されたクルーガーは逮捕されてしまう。
エゴール率いる軍の大部隊は鉄血を蹴散らしながら進軍し、反逆小隊を追い詰め、ついにエリザを奪取することに成功するが、その時にアンジェリアの指示をうけたM4によってコーラップス爆弾(ダーティボム)を起爆され大規模な被害を受ける。
そして奪取したエリザも傘ウイルスによって鉄血に寝返ったM16A1によって奪いかえされてしまう。
秩序乱流にて
コーラップス爆弾によって壊滅的な被害を受け、多くの人間兵がELIDと化したなかで、エゴールは仲間の仇を撃つべく残存兵力を集めアンジェリアを追撃し、追い詰めるが、最後の最後でアンジェリアの脅し(ハッタリでありエゴールはそれを想定していた)によって部下の身を案じたエゴールの判断により、部隊を下げたことでアンジェリアを取り逃がしてしまう。
異性体にて
この大型イベント内では大きく関わっていないものの、KCCO一派がベルグラードでクーデターを起こし隔離壁を破壊したことで多数のE.L.I.Dがベルグラードの街に侵入し大混乱となった。
連鎖分裂にて
パルディスキ潜水艦基地に向かうグリフィンの部隊を殲滅するために装甲列車と多数の装甲部隊を出撃させ、隔離壁によって立ち往生していたグリフィン部隊とタリン郊外で戦闘を行い追い詰めるものの、指揮官の策略により装甲列車を一台奪われた上に、M4A1の活躍により隔離壁が開いたことでグリフィン部隊を取り逃してしまう。
偏極光にて
国連と、とある人物の裏取引でそれまでの悪事をすべてバラされた彼らは、新ソ連政府からは反乱軍として逆に追われる立場となってしまう。
挙げ句本国ではKCCO一派の粛清も行われ一気に窮地に陥ってしまった。
その状況を打破するためにはパルディスキ潜水艦基地の地下に眠る「遺跡」兵器制御施設「モルスカヤズヴィズダー」を完全に掌握するほか無くなったために、残存勢力を全て結集させ指揮官達に全力で襲い掛かっていった。
その圧倒的な力で後少しというところまで戦局を有利に進めたものの、グリフィン部隊や鉄血、パラデウス残党の激しい抵抗、AR小隊や404小隊の活躍、反逆小隊の捨て身の策、等々指揮官達の必死の抵抗と策略により苦戦を強いられ最終的には基地内部に侵入した部隊は指揮官とKが海水バルブを破壊したことで流れ込んできた海水によって、基地外部にいた部隊はKが要請した空爆によって壊滅し、残った僅かな兵も、自分の置かれた状況が進むも戻るも地獄しか無くなってしまった事を理解し、最後まで戦って死ぬ道を選び無謀な突撃を行い殲滅された。
その後
30年後の「パン屋作戦」の世界に既に彼らの姿はない(新ソ連という国家そのものも無い)。
軍用人形・兵器
名称 | 備考 |
---|---|
キュクロープス(一つ目巨人) | 標準的な軍用人形でARタイプとSGタイプの二種類が存在する(ステータスは装甲以外はどちらもARタイプ)。SGタイプは3体の敵を同時に攻撃し、異性体からはある程度の装甲を所持している。雑魚敵だが数が多く、ARタイプは処理に手間取ると一定時間経過で放つ榴弾で手痛いダメージを受けてしまう。イベント「エクリプス・サロス」にて、新たにMGタイプが追加された。こちらのMG人形の同様に破甲を持ち、弾薬を使い切るとリロードを行う。また、リロード直後の攻撃には火力と命中ダウンのデバフ効果がある。 |
イージス(女神の盾) | 鉄血が使用するアイギスの強化版。HPが鉄血のものより上がっており、異性体からは射程に入り次第自身にシールドを展開する。 |
ケリュニティス(ケリュネイアの雌鹿) | 鉄血が使用するニーマムの正規軍版。基本的な動きなどは鉄血のものと同じだが射速が上がっており、コントロールの難易度が上がっている。また異性体からは攻撃に破甲が追加されている。 |
ダクティル(ヘファイストスの指) | 直接的な攻撃をせずにこちらの人形たちをガン無視して足元に地雷を設置していく。装甲が低いため接近する前に処理することが求められるが、戦闘開始時に他の敵の中に紛れて接近してくる事がある為、その場合はユニットをコントロールしてターゲットを変更しなければならない(尚設置された地雷は人形が踏まなければ爆発しない)。某台所の恐怖のような動きで迫ってくるので非常に怖い。 |
ヒドラ(沼に棲まう毒竜) | 鉄血のマンティコアの正規軍版(鉄血のものは軍のコピー版)。非常に高い装甲とHPを持ち、最大強化した徹甲弾を装備したRFなどでないと殆どダメージが入らない。火力も高く攻撃を食らえばほぼ必ず一撃で大破する(榴弾をばらまく攻撃もあるが見る機会は殆どない)。 |
テュポーン(台風の巨人) | 軍の主力戦車(ホバータンク&無人)。横一列に貫通&必中&多段ヒットするレーザーを放つ(公式設定ではレーザーではなくレールガンらしいが描写は完全にレーザー。また公式の特異点の生放送SP内でもレーザーと明言された)。攻撃チャージ中に横列をズラせばレーザーは回避可能だが基本的にテュポーンは縦3列に並んで登場する為、普通は戦わずに回避する敵ユニット。倒す方法がないわけではないが、、、 |
コイオス(天空神の血縁) | テュポーンと同等かそれ以上の強さを誇るホバー移動式戦車。機体情報に備え付けられたガトリングガン4門で敵を蹴散らしていく。対処法はテュポーンと同じ。コントロールをうまく利用して撃破しよう。本来は押し寄せてくるE.L.I.Dの駆除を想定して作られていた。 |
パスファインダー(先見者の導き手) | 見た目は小さな球体で、接近して近接攻撃をする以外の攻撃手段を持たないうえ、体力も非常に低く、簡単に倒せる敵である。しかし数が非常に多く、レッキセンターという施設ユニットがある場合、そこから無限に湧き出てくる。二本足をちょこまか動かして迫ってくる。かわいい |
オルトロス(辺獄の魔犬) | 獣のような姿をした四足歩行兵器で、戦闘が始まると部隊に急接近し、全ての攻撃ダメージを1にするシールドを展開する。(シールド破壊は可能) 単体ではさほど脅威ではないが、後続の敵の処理が遅れる為、素早い処理が求められる。移動スピードはある程度速い。 |
クラトス(強きタイタン) | ミノタウロスを軽量化し機動性に盤石の安定感を置いた機体、かなりのスピードで接近し両手に持った防弾シールドと大剣を模したハンマーのような武器で攻撃してくる。ライフル等で、装甲を破れるように対策しよう。 |
ミノタウロス(ミノス王の魔牛) *左側の機体 | 大型の二足歩行兵器で、戦闘が開始すると部隊に接近し防御モードに入り受けるダメージを80%軽減するシールドを展開する。その後、通常攻撃としてスパークエフェクトの範囲攻撃をした後、再び防御モードに移行する。処理が遅れると後続の敵にも攻撃できず被害が甚大になるため、RF人形などを用いて二度目の防御モード発動前に処理する事が求められる。 |
ケンタウロス(半人半馬の賢者) | 銃ではなく弓矢を攻撃手段に持つ軍用人形で、後方に待機し部隊前方の人形に矢で攻撃してくるほかスキルとして1×1マスの焼夷効果を持った火矢で攻撃してくる。オルトロスと共に編成されていることが多く処理が遅れやすい敵である。弓矢だからと言って決して油断してはいけない。 |
アレス(兜纏う軍神) | 「遺跡」技術歩兵装備に利用して製造された強化外骨格。その攻撃は、シールド、ミサイル、砲撃、二列を貫くグレネード、回避不可の全範囲レーザー砲と非常に多彩で、体力も高い強敵である。正式名称はAA-02。アレスという名は通称である。終盤とある人物が騎乗する。 |
レッキセンター | 四角い箱の様な形をした敵ユニット(施設)。攻撃能力は無く基本その場から動かないが、一定間隔でパスファインダーを生成する。(破壊されるまで無限に生成する)装甲を持ち、耐久性も割とある。 |
アケロン(冥府へと続く川) | 三脚の付いた塔の様な形をした軍の特殊作戦装置。攻撃能力は無いが、友軍に対して一定ダメージを吸収するシールドを展開する。シールドの展開は時限式である。ほとんどの場合最後方に配置されている為RF等で先に破壊するといった事は出来ない。ある程度近くに居る場合は人形では無理でも重装部隊の攻撃で破壊できる場合がある。 |
リュカオン(狼に変えられた王) | 両腕に搭載されている2基の大口径機銃が主武装の歩兵強化用機甲。人間が乗り込むためのコックピットがアレス同様にある。また、アレスを全体的にコンパクトした外見をしている。 |
アイギス(戦女神の防具) | 機体側面にある四連装のスティンガーミサイルが主武装の地上、空両用の戦車。正規軍の戦車の中では珍しくホバー式ではなくキャタピラ式となっている。 |
アルゴノーツ(英雄たちの母船) | 正規軍最強の装甲列車であり、マップ上のレールしか動けない代わりにとんでもなく強力な砲撃を行う。何台か存在しており、それぞれの車両にギリシア神話のアルゴノーツの船員の名前がついている。正攻法では倒せない代わりにハッキングできる。そうすると、この兵器を火力支援小隊として扱える。攻撃された敵は消滅する。 |