概要
様々な創作作品に登場する水中に棲む、もしくは水の力を象徴し操る力を持つドラゴンである。
海に棲む海竜とは違い、川や湖沼などの淡水域に登場することが多い。
創作においては、おもに外見は蛇神や東洋龍のように細長い姿であったり、手足が魚のような鰭になった姿に描かれる。
世界各国の神話や伝承にも、水域の主や化身としての竜が多く伝わっている。
有名なものとしては、東洋では龍や蛟が水神や精霊として伝わっており、八岐大蛇や九頭龍などの多頭竜は枝分かれした河川の化身であるという説もある。
蛇が生息しないメラネシアやポリネシアの島々では、ウナギやイカの神が水竜と同様の役割を持っているという。
川の氾濫を治めるため、水神である龍神に生贄として人柱を捧げるという民話も数多く伝わっているが、これは実際にあったことであるらしい。
創作での扱い
アンソロジー集『METALMAX2 スーパーコレクション』に再掲された夏元雅人作の漫画「砂漠の空と地を駆ける鋼」に登場。
普段は竜の姿で水路に住み、モンスターやバイアス・グラップラーから町を守っている存在で、物語途中で人間の姿に変身して旅を共にする。
見た目は角の生えた少女だが、竜のときと同様の力を持ち喋り方も爺くさい。
作中バイオテクノロジーの産物なのか、超越的な存在なのかはっきりしなかったが、生命のあり方が違う存在であるようだった。