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燕返し(Fate/staynight)

つばめがえし

『Fate/staynight』に登場するキャラクター、アサシン(佐々木小次郎)が修練の末編み出し、宝具の域にまで高めた必殺剣。
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「無名とは言え剣に捧げた我が人生だ! 死力を尽くせぬのならその信念…力づくでこじ開けようか……秘剣・燕返し!!」


概要編集

種別:対人魔剣

ランク:―

レンジ:2

最大捕捉:1人


生前に彼が編み出した剣技の中でも屈指とされる最高の技。

正式なサーヴァントではないため、正確にはスキルであり宝具ではないが、宝具に匹敵する神秘を兼ね備えている。


無形を旨とする彼が唯一決まった構えを取る技であり、円弧を描く3つの斬撃の軌跡と、後方への離脱を困難とさせる愛用する太刀「物干し竿」の長さが生み出す不可避の剣技。 同じ不可避の技でも、一度体験すればどこから攻撃がくるのか分かる「刺し穿つ死棘の槍」(足元に槍を突きだし上に曲がるという様式がある)よりも、分かっていてもどこから斬撃がくるのか分からない「燕返し」の方が厄介とセイバーは判断している。

その秘剣は限定的ながら多重次元屈折現象すら引き起こし、並列世界から呼び込まれる3つの異なる剣筋が同時に(わずかな時間差もなく、完全に同一の時間に)相手を襲う。宝具ではなく技である為か、「対人宝具」ではなく「対人魔剣」と呼ばれる。


ただし、攻撃としては「ただの3つの斬撃」であるため、鎧などでの防御は可能である。とはいえ、セイバーの鎧程度であれば、鎧ごと斬られる(とセイバー本人が判断している)ようだ。ギルガメッシュの場合、相手の技量を見抜き近接戦を仕掛けないよう立ち回るとのことだが、もし仮に使われたとしても装備している黄金の甲冑の防御力で防げる、もしくは「多重次元屈折防具」なるもので燕返しの対策が可能であると述べられている。


このように並の宝具を凌駕する必殺の剣技ではあるが、正式な宝具を持たない彼には「それが全て」という弱点を抱えており、行動範囲に制約がある上に戦いの場も階段という段差のある環境(一応高所をとるという有利な位置を陣取ってはいる)の中で、その剣技だけで戦い抜かねばならないハンデを背負っている(それでも充分強いのだが)。


なおこの技と同じ対人魔剣が存在し、その技を会得しているサーヴァントも同じである。


すべては燕を斬る為に編集

本人曰く、以下の理由で編み出した事。


なぁに、そんな大した芸ではない。


偶さか燕を斬ろうと思いつき、身に着いただけの事だ。


閃に過ぎず我が太刀では空を飛ぶ燕には捉えられぬ。


だが、その閃も二本三本なら話は違う


しかし、連中は素早くてな…事を成したければ一呼吸の内に重ねなければならなかった


その様なマネは人の技ではない


だが生憎と他にやる事がなかったのでな…一念鬼神に通じると言う奴だ


気が付けばこのとおりよ



っと、自分の秘剣であるがゆえに単純な言い方をしているがそれを聞いたセイバーはそんな単純なことではなく、一呼吸で重ねる所が三太刀同時に放つという人外的な技術であると思って信じられないほどに驚愕した。


それはセイバーじゃなくても聞いた人ならば、そんな単純な事で編み出せられるはずがない!!っと突っ込むだろう。


実はこの「燕返し」は、実戦で行使したのは第五次聖杯戦争が最初。生前の彼は“燕を斬る”という目的のために、ただひたすらに剣の腕を磨き続け、ついに完成・体得したのと同時にこの世を去っている。

だが当然のことながら、ここまでの魔技がなくとも燕は斬れる。むしろそれだけの理由で剣の冥加に達したこの剣士が、どれほど妥協せず、また、極まった武の才を持っていたかという話である。


作中でこの技を目の当たりにしたセイバーは「第二魔法」と言われる魔法の産物と表しているが、あくまでセイバーの魔術知識から導き出されたものであり、厳密には“第二魔法に限り無く類似した技術・現象”である。

恐るべくは何の神秘も持たぬ「ただの人」の身でありながら、この領域にまで高めてみせた彼の剣の才覚と研鑽と執念である。


ゲームでの活躍編集

Fate/unlimitedcodes編集

アサシンの超必殺技として実装されている。一見すると打撃技だが、密着時に発動すると投げ技に変化。“不可避の剣技”の名が示す通り、この場合は実質的にガードと回避が不可能と非常に凝った再現をされている。


また、風流しと言う技で攻撃を受け流して距離を離す。その後燕返しでキャンセル可と言うカウンター技として応用して使用したり、聖杯必殺技として『秘剣・燕舞』と言う敵に向かって突進しながら一度切りつける始動技がHITしたのち、残像が見えるほどの速度で相手の周囲を駆け巡りながら五回切りつけ、最終的に燕返しで止めを刺す大技もある。


Fate/GrandOrder編集

こちらでももちろんアサシン(佐々木小次郎)の宝具となっている。


種別はQuickで、効果は【敵単体に超強力な攻撃&スター大量獲得〈オーバーチャージで効果UP〉】。

スターの数は100%時で15個、チャージ増加毎に5個ずつ増えていく。

初期の頃はアサシンのクラス相性と相まってワイバーン相手に活躍した事から「秘剣:ワイバーン返し」と盛大にネタにされた。


また、2018年の「3周年記念強化クエスト」でついに強化が入った。

強化後は【自身のQuickカード性能アップ(3ターン)+敵単体に超強力な攻撃&スター大量獲得〈オーバーチャージで効果UP〉】。

坂田金時(ライダー)と同様にバフ付与が先行するため、強化前よりも大幅に宝具火力がアップした。

Quickバフ自体の性能は高くはないが、その後も3ターン継続させるため、自身の攻撃に活かせる。


なお、今作ではそれぞれ固有の剣技を宝具としている刀使いのサーヴァントも多数参戦しているのだが、それを踏まえても「燕返し」は異様な分類の剣技であり、彼らからの評価も相まってファンの間でこの剣技およびこれを戦を経験することなく素振りの末に会得したアサシン(佐々木小次郎)の異質さがより表れる形となっている。


Fate/SamuraiRemnant編集

佐々木小次郎(こちらでは架空の存在ではなく実在した本人自身)に弟子入りしたある人物が、彼の師事のもと燕返しを習得。もう一人の師の剣術と合わせる事で『燕返し二刀流』と言う独自の技を生み出した。


余談編集

これ以外の刀を使った攻撃の中に“真っ直ぐ振り下ろし、すかさず真上に斬り上げる”という、新撰組二番隊隊長永倉新八の得意とした``龍飛剣”がある。これは現実世界においての「燕返し」で最も有力な説とされる型を再現したものであり、彼がサーヴァントとなった際にも燕返しと同じ宝具扱いの対人魔剣として実装された。燕返しが不可避の剣であるのを受けてか、こちらは敵の回避状態を解除する実質的な必中の一撃となっている。


関連タグ編集

Fateシリーズ アサシン(Fate/staynight)

宝具 魔剣  燕返し

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