牙鬼久右衛門新月
きばおにきゅうえもんしんげつ
「この牙鬼久右衛門新月、お父上の片腕となり、牙鬼家の天下統一に、全ての力を注ぐ所存でござります。」
物語開始当初、「牙鬼軍団の小姓」を自称して、牙鬼幻月の復活を目論んでいた九衛門。正体が発覚してニンニンジャーからは牙鬼新月と呼ばれている。
しかしその真の正体は、幻月と側室との間に生まれた牙鬼家の長男で、幻月が死ぬ寸前に、妖力にて現代の時空に飛ばしていたのである。この事については、幻月が明かすまで晦正影や有明の方も知らなかった。
また正影によると、幻月が死ぬ間際に放った「444年後妖怪となって再び世界を恐怖で統一せん」という予言には続きがあり、「その全てを自分の息子(正影は「お館様のご子息」と間接話法で言っていたが、原文は恐らく「我が息子」であったと思われる)が果たすであろう」と残していたという。正影と有明は当初、牙鬼萬月の事だと思い込んでいたが、幻月が復活して全てを悟った際に、久右衛門の事と思い直す様になった。
ちなみに今際の萬月に「僕は君の兄だ」と言っていた事に関してだが、上記の経緯から萬月とは異母兄弟にあたる。
父の鶴の一声で牙鬼軍団の全権を握ると、まず晦正影、次に蛾眉雷蔵をニンニンジャーたちにけしかける。
彼らでも今のニンニンジャーに太刀打ちできないとわかると、自らが出陣。元伊賀崎流忍者としてシュリケン忍法をマスターしており、ニンニンジャーの忍術を封印するという恐るべき手を打つ。さらに「お前たちには覚悟がない」「ラストニンジャになるのはこの僕だ」と天晴たちの心に刺さる言葉を言い放つことで、ニンニンジャーを動揺させ、撤退に追い込ませた。
しかし、キンジを中心に入念に久右衛門に対する策を練ってきたニンニンジャーとの再戦で、体術と久右衛門の知らない、この1年でニンニンジャーが新たに開発した忍術の合わせ技「新シュリケン忍法奥義“衝撃爆烈斬”」に敗北。命は助かったが、旋風から奪った忍タリティを放出してしまった。頭に血が上り、ニンニンジャーに特攻せんというところだったが、助けに現れた雷蔵に諌められて苦々しい様子で撤退していった。
その後ニンニンジャーと幻月が戦闘しているところに突如出現。好天の忍タリティと好天を疑似的に生かしていた終わりの手裏剣を奪って好天を殺害。幻月の持っていた封印の手裏剣の力で究極体へと進化した。
「天下は恐怖によって統一され、古き世界は滅びるんだ!!」
究極体時身長/194cm
究極体時体重/205kg
その他詳細は、十六夜九衛門へ
幻月が用意した5枚の封印の手裏剣と融合し、進化を果たした姿。白色のオーラを帯びた九尾の狐のような尻尾が生え、肩の虎の飾りが一体化している。その禍々しい姿には、かつての九衛門の姿は全く残されていない。さらに、一撃でニンニンジャーの変身を解除してしまうほどの戦闘力を兼ね備える。
天晴たちが幻月討伐のために動くと、終わりの手裏剣=終極忍シュリケンの力を発動させて、これまでにニンニンジャーに倒された全ての妖怪を復活させた上、ニンニンジャー全員の変身を強制解除させた。変身できない天晴を「牙凌道・孤月」で追いつめ、「好天が自分を、旋風がラストニンジャになるための踏み台にしていた」と語る。しかし天晴は、「好天は久右衛門と旋風が自分たちのように、お互いに競い合い高め合う仲間になって欲しかった」とそれを否定。そして、ニンニンジャー全員がお互いの力を高め合い、忍タリティを復活させ再び変身。自分も「牙凌道究極奥義“孤月乱舞”」で立ち向かうが、「新シュリケン忍法奥義“超絶衝撃爆烈斬”」を受け、敗北。元の姿に戻ってしまう。
実は久右衛門自身も、ラストニンジャである好天を越えたいがための彼への憧れがあった。自分が牙鬼家の血を引いていることで、幻月を復活させるという宿命のため、好天に弟子入りしたが、その一方キンジのように家族を取り戻したいという本心があった。自分がキンジに言ってきたように、孤独を知っているからこそ、伊賀崎家に居場所を求めたのだ。彼らに言われ、そのことに気づくと、好天が死に際に放った封印の手裏剣が、緑色をした久右衛門の忍シュリケンに変化。好天も本心では、久右衛門に弟子に戻って欲しかったのだ。
しかし、幻月は自分の家族さえも捨て駒程度にしか思っておらず、それこそが宿命と、幻月に吸収されてしまう。巨大化した幻月とゲキアツダイオーが戦う中、天晴たちの忍者としての誇りに気づき、自ら幻月を拒否して体内から脱出する。幻月が倒された後、終わりの手裏剣と自身の忍シュリケンを残し、自らの敗北を認める。そして、幻影として現れ笑顔で手を差し伸べる好天に「お師匠」と自らも手を伸ばし、粒子となって消えていった。
その後忍シュリケンは、天晴に託された。と、思われたが……?
名前にある新月とは、月と太陽が重なる時に起こる月が見えない現象の事。
また、現代に送られた時点では牙鬼家の血を引いているだけの普通の人間であったが、好天の弟子時代に伊賀崎旋風から忍タリティを奪ったのと同時に、伊賀崎家に封印されていた小槌と忍手裏剣を用いて『妖怪融合の術』を使い、妖怪となって人間であることを捨てている。これも、全ては父親である幻月を復活させるため。自身の宿命に従う、これこそが彼の言っていた覚悟なのかもしれない。
メインライターの下山健人氏によると、オープニングナレーションで毎回「倒す相手は、恐るべき敵、戦国最強・牙鬼幻月」と言っておきながら実は久右衛門こそが真に倒すべき敵である事をナレーションで隠蔽させていたらしく、現に最終回専用のナレーションではきちんと「倒す相手は、恐るべき敵、牙鬼幻月・新月親子!」と言及させている。
一連の暗躍や上記の予言の真実、そして終わりの手裏剣を巡ってニンニンジャー達に立ちはだかった事などから、ある意味真のラスボスだったといえるだろう。
久右衛門は「久衛門」などと間違われる場合が多い。
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忍びの45、九ちゃんと蛾眉さん撤退後の妄想捏造SSです。 蛾眉さんの若九ちゃんへの口調が、堅苦しい敬語なのか、くだけた敬語なのか、あれだけじゃ判断しづらかったので、若干イメージで書いてます。 蛾眉さんファンの方は、特にご注意をお願いしますm(__)m 忍者行きじゃなくても、理解者がいれば九ちゃんは救われるかな、と思っていた矢先の蛾眉さん! 牙鬼軍団の中なら、蛾眉さんが一番九ちゃんの理解者になってくれそうだと、密かに思ってたので、割って入ったあのシーンは嬉しかったですね☆ [追記:2016.2.4] 「久右衛門」を「九右衛門」と誤表記していたので、訂正しました。 たいへん、申し訳ありません。2,896文字pixiv小説作品- クロスオーバー戦闘前会話
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