「これからは、俺様の言葉は親父の言葉と思え!」
「いい月だなぁ。やはり忍者の恐れは美味い!」
「さぁここからがメインイベント、忍者狩りの始まりだぁ!」
プロフィール(データ)
概要
牙鬼幻月と有明の方との間に生まれた息子にして牙鬼軍団の若君。自称「牙鬼が嫡男、戦国のサラブレッド」。鬼面を依り代として、不気味な手(東映HPによると「蜘蛛の糸」の亡者を意識したらしい)と鬼神の姿が右斜めに交差したような姿をしている。
一人称は「俺様」(稀に「俺」)で、二人称は「オメェ」「テメェ」(初登場回では1度だけ「貴様」)。
尚、彼が誕生するまでに母・有明の方は444年間 “恐れの力” を蓄えていたらしい。その為、誕生して間もない段階で既に成人体となっている。
性格はとにかく粗暴で好戦的。自分を生んだ有明の方でさえ「ババア」呼ばわりする。尚、有明の方は萬月を溺愛しているので、そう呼ばれても気にしていない。父親の幻月に対しては普通に「親父」と呼ぶ。
巨大な蛮刀を持っており、振り回して戦う。かなりの怪力なのかアカニンジャーを跳ね飛ばした場面も。
また高速で移動するだけでシロやモモにダメージを与えた他、稲妻や火球を放出も出来る。
際立った妖術を使った描写は無いが、前述の粗暴さとは裏腹に頭の回転が速く、ニンニンジャーのブレイン的存在の霞や、牙鬼軍団の参謀格に当たる晦を欺くほどの悪知恵の持ち主でもある。
必殺技は、無数の剣戟波で相手を切る「牙凌道・萬月斬(がりょうどう・まんげつざん)」。ちなみに使用する際には夜空に浮かぶ満月をバックに、背景が無数の刀が刺さった野原に変わる。
自ら巨大化も可能。
また勘も良く(本人曰く「鼻が利く」)、隠れていたニンニンジャーをアッサリ見付けたり、九衛門の正体を不審がったりしていた。
活躍
テレビ本編においては第38話のラストにて、有明の方から誕生した。
当初は「おやつ狩り」と称して子供達からおやつを取り上げたり、アカニンジャーの一撃であっさり倒され一目退散する等々、「バカ殿」と揶揄されるほどの有様だったが、実は全て演技であり、実態は「ニンニンジャー達の “恐れ” を集め、父の幻月を復活させる」算段だった。
父親譲りの残虐性と荒っぽさで、ニンニンジャー6人を相手にして尚も圧倒する程だったが、精神的にはまだ若さが目立つ言動も垣間見られ、自身の力を慢心する自信過剰な性格が祟り、ニンニンジャー達の成長を見誤って自身の敗北に繋がる場面も。
十六夜九衛門は最初から疑いの目で見ており、第40話では霞から奪取した嘘発見器で彼の正体を吐かせようとするも、ギリギリのところで彼が機械を壊して逃れたため果たせなかった。
第41話では『牙鬼家当主継承お披露目会』でニンニンジャーを誘き出し五番勝負を挑む。この勝負はライオンハオーやシュリケンジンなどオトモ忍の奪取を目的としており、五番目の勝負の際に自身の生み出した超上級妖怪シュテンドウジの能力で、ライオンハオーやシュリケンジンなどを乗っ取り、ニンニンジャーをピンチに陥れた。
だが、彼らや伊賀崎旋風の活躍・伊賀崎好天の後押しもあってライオンハオーを奪還され、地上での等身大戦での死闘の末、彼らの必殺技「シュリケン忍法究極奥義“伊賀崎一族忍烈斬”」により敗北する。尚も「肥大蕃息の術」で巨大化、ゲキアツダイオーの高速の連続蹴りを防いで軽々と飛び越えて攻撃・シュテンドウジと共に追い込むがオトモ忍の活躍で、ライオンハオーやバイソンキングを奪い返されて逆転。
好天や旋風、獅子王が乗る覇王シュリケンジンやゲキアツダイオーにより、シュテンドウジを倒され追い込まれた折に、助けに来た母である有明の方を盾にしようとする相変わらずの外道ぶりを見せたのが仇となり、天晴の怒りを買ってオトモ忍やシュリケンジン・覇王ゲキアツダイオーの猛攻撃の前に敗れる。
「親父殿……俺は、アンタにィ……!!」
辛うじて瀕死で逃げ延びていたところを九衛門と遭遇・2度目の巨大戦で使った小槌を取り上げられ、彼の正体を告げられた上で首飾りも奪われた後に、九衛門が幻月の息子で兄である真相を知って驚愕しながら石化・爆散し、最期を迎えた。
酷い扱いを受けていたものの、彼の死を嘆き悲しんだ有明の方から発生した恐れの力により、皮肉にも遂に牙鬼幻月が復活してしまう……
その後の客演
超英雄祭2016
キャラクターショーパートで死者を操る能力を持つ仮面ライダーネクロムの手によって、配下の妖怪達と共に復活を遂げニンニンジャー達に再び襲いかかる。父・幻月の復活には既に興味を失い、ニンニンジャーに対する復讐心のみで行動する。
ニンニンジャー達がゴースト・スペクターの2大ライダーと合流した後は、同じくネクロムの手で蘇った眼魔怪人達が加わった再生怪人軍団で挑むも徐々に劣勢に追い込まれ、最後はアカニンジャー超絶とゴースト闘魂ブースト魂の必殺技を受けて2度目の敗北を喫した。
Vシネマ帰ってきた手裏剣戦隊ニンニンジャー
「久々の再会を、おまえらの苦痛で祝おうじゃねえか!」
有明の方の奮闘により復活。傍若無人な性格と親への辛辣さは相変わらずで、復活早々に再生妖怪軍団と共にニンニンジャーに復讐しようとするが、成長したニンニンジャーと一時的に現世に現れた九衛門のコンビネーションにあえなく敗北。「盾になれって言ったろクソババア……!」と悪態を吐くも、有明の方の口づけに「母上……!」と初めて母に愛情を感じながら爆散した。
ちなみに、女性に憑依した九衛門を見て「姉者だったのか!?」と驚き、九衛門から「僕は男だ!」と訂正される場面もあった。
余談
声を演じる置鮎氏は魔法戦隊マジレンジャーで冥府神サイクロプスの声を演じており、特撮は10年ぶりの出演となる。奇しくも初登場(ただしシルエットとしてなので、正式には39話が初登場となる)の第38話は、マジレンジャーで対峙した小津翼がゲスト出演した回でもあった。
先述の「おやつ狩り」の際には奪ったおやつを食べる前に合掌し「いただきます」を行うと、置鮎氏が演じたキャラを思わせる一幕もあった。
関連タグ
逆コナン:誕生した時点で大人の身体である点から。
家族・血縁者
牙鬼幻月:実父
有明の方:実母
???(リンク先ネタバレ注意):萬月の異母兄
メギド王子、貴公子ジュニア、皇子ブルドント、ワルズ・ギル:何れも同シリーズ内における悪の組織の首領クラスの息子である敵幹部キャラクター。尚貴公子ジュニアやワルズ・ギルは萬月同様中盤で戦死しているが、メギドやブルドントは新しい首領として最後まで戦った。