「俺が誰だかわかってんのか?北都の、ぼ~そ~トラクター!あっ!う~ぶ~か~た~直進(まっすぐ)様だぞ!」
演:髙尾勇次
概要
短ランのような服を着た一昔前の不良のような外見の青年。25歳。ドッグタグによれば血液型はO型。見た目に違わず、言動は粗暴だが、その挙動の一つ一つが非常にオーバーであり、傍目から見るとふざけているようにしか見えない。(そんな言動をとる度に、三味線のBGMが鳴る)また、万丈龍我と石動美空が冷蔵庫から出てきたのを見て驚くあまり、座っていたイスごとすっ転んだり、美空を人質にとった際には、木のスプーンという殺傷能力皆無の品を凶器に選ぶ等、実際はどこかマヌケで憎めない人物。
北都の出身であり、本人曰く「助っ人」として東都にやって来た。
過去と目的
実は祖母の喜三代と共に、猿渡一海の農園で働いており、彼のことは北都三羽ガラス同様に、「カシラ」と呼び慕っている。実は、彼の恩人とは一海のことだったのだ。ある日、心臓の痛みを訴えた祖母を病院へ連れて行こうとしたが、途中で北都の兵士に邪魔をされてしまった。焦る直進だったが、そこへ一海が現れ、兵士達を追い払ってくれたため、無事に祖母は病院にて一命を取り留めることができた。
唯一の肉親を助けてくれた恩を一海に感じた直進は彼と三羽ガラスの名前が入ったドッグタグを持参し、一海に仲間に入れてもらうよう頼んだが、三羽ガラスと異なり人体実験を受けているわけでもなかった為足手まとい呼ばわりされて却下され、殴り飛ばされてしまった。(勿論本心ではなく、直進を守るための言い訳である)それでも、諦めきれなかった直進は、彼らが東都でフルボトルを集めていることを知ると、彼らを手助けするために、単身東都にやってきたのだった。
活躍
クローズチャージと仮面ライダーグリスの戦いを物陰から観戦し、クローズがグリスからクマとテレビのボトルを受け取って去って行くのを見ると、彼を追跡した。しかし、途中で見失い、nascitaに迷い込んだ。そこで桐生戦兎らに出会い、一悶着あった後に、彼らからボトルを取り返すべく、隠し持っていたボトルでアイススマッシュに変身し、彼らに襲いかかった。
ニンニンコミックフォームを打ち負かすが、クマテレビフォームの前に敗れ、生身に戻されるも「カシラのボトルを返せ!」と叫びながらビルドにしがみ付いて動きを封じ、間髪入れずに現れたグリスを助けようとしたが、自分の忠告を無視したが為に、グリスから怒鳴られてしまった。
しかし、テレビボトルの力で事情を知ったビルドから、ボトルを返され、当初の目的は果たせた。また、自分の心情を理解してくれた一海により、ドッグタグも彼らの手に渡ることになった。
テレビ本編では第32話に登場。北都に戻っていたが、他の仲間共々、一海を利用するための人質にされた。しかし、パープル色の仮面ライダーによって皆解放され、一海のいる東都に逃げ込んだ。
余談
- 彼もまた一海や三羽ガラスと同じ形の白いドッグタグを身につけており、プレミアムバンダイにて、一海らの物と共に、限定販売されることとなった。
- 作中(旧世界)ではnascitaの唯一の来客。コーヒーを注文した際には龍我から「俺は今奇跡を目の当たりにしている!」と大いに驚かれた(但し、東都の首相の時と同じく外で買った缶コーヒーを出されたが)。
- 出演前から(限定とはいえ)関連商品が作られ、作中でも重要なアイテムとして度々取り上げられる、後に本人もテレビシリーズに出演するなど、これまでの同シリーズに登場したキャラクターと比べて破格の扱いを受けており、非売品のDVDという限られた者にしか視聴できない作品のキャラクターにもかかわらず、レギュラーキャラに負けず劣らずの存在感を放っている(本編では一応、ドッグタグ以外で名前は出てこない為、あくまで「わかる人にはわかる」レベルの活躍だが)。
- ハイパーバトルDVDの作風を考えると揚げ足をとるレベルの指摘になってしまうが、スマッシュボトルで変身しても消滅しないどころか前後の記憶障害も起こっていないあたり、彼はある程度のハザードレベル(3に限りなく近い2.0代?)を持っている可能性がある……。もし仮にしっかり人体実験を受け、ネビュラガスを投与されていたら北都四羽ガラス(ドッグタグの色からすれば白羽、彼自身の服装からすれば黒羽か?)となっていたかもしれない。ちなみに、本編で変身には未使用のロストボトルはハンマーとスパナがある。
関連タグ
西堀光也→同じく本編外の出演から本編にも出演し、存在感を放つ仮面ライダーの登場人物。