矢島風子
やじまふうこ
CV:五十嵐裕美（ドラマCD）
乗機 - 二式単座戦闘機 鍾馗 二型
石神女子高校の1年。
「風神」として名をはせる2人組の1人。
幼少の時からともに行動しており、中学時代には空域を飛び周り名前を売る喧嘩自慢だった。
札付きの乱暴者扱いをされていたが、風紀委員になれば自由に飛んでいいという理由で、生徒会長から風紀委員になるよう命じられる。
生徒会会議により決定した風紀委員が羽衣マキと石神新選組を殲滅する計画では、マキに真っ向勝負を挑む。
マキに敗れた後は、石神新選組に加入している。
容姿
黒髪の長髪を二つに分け、まとめている。
前髪は切りそろえられ、二つにまとめたお下げは前側に垂らしている。
履物は下駄と言う出で立ちで、登場時は枝付きの葉っぱを銜えていた。
（某野球漫画の有名キャラを意識した格好である）
体型はグラマーであり、かなり巨乳である事が強調される事が多い。
（ただし女子高では無用の長物と言っている）
着衣には無頓着なのか、水着を披露した際には恐らく中学時代から使い続けたスクール水着を着用し、パッツンパッツンな姿を披露していた。
（ただし、流石にきつかったのか後に披露した時にはビキニの水着を着ていた）
学ラン以外にも可愛い服を着たり、清楚なイメージのワンピースを着せられたりする事もあった。
性格
明るいが、喧嘩っ早い。気合と根性を旨とする飛行機乗り。
硬派を自称しており、タイマンとなると気合も乗る模様。
（ただし、甘い物で懐柔された時には硬派の看板おろしそうになっていた。）
不良高校に形式上転入した時には、居心地が良いと感じる事もあり、芯から不良の世界に馴染んでいる。
その為か、格上に対しては敬服の念を抱く一面があり、自身を破った羽衣マキや相棒である雷神を降参させた古嵐蛍に対しては「姐さん」と呼んで舎弟の様になっていた。
任侠物が好きなのか、清水次郎長を題材とした作品に対しては熱弁を振る程のオタクでもある。
（劇場版はおろかTVのシリーズ等全部見ている模様。一番のお気に入りは東映版の次郎長三国志）
明るく石神新選組のムードメーカーでもあるが、喧嘩の時や、不良を相手にした時にはいち早くメンチを切る事もある。
実際の喧嘩も強く、「有数のワル」として不良の中では有名で、不良校に乗り込んだ際には周囲が速攻でビビった程。
ただ、実力としてはフライングシャークス副長のゼネラル・リィの方が強いようだ。
（リィの方が年上と言うのもあるが、2人がかりで負けている描写がある。鮫島はるかがリィの後方にいたが、彼女が直接喧嘩に加わっていたかは不明）
反面、可愛らしい服装や物に興味が無い訳でも無く、ダビンチ高専に捕虜として扱われた時には提供された服をルンルン気分で着ていた。
雷神の事は幼少期からの親友であり、風子が飛行機に興味を示したから、雷奈も飛行機に一緒に乗ると言う具合で付き合いは長い。尚、幼少期に雷奈は野球を、風子はサッカーをしていたようだ。
幼少時から、飛んでいる飛行機のエンジンを聞き分けられる程に飛行機には詳しい。
だが、学校の勉強は苦手で中間テストは壊滅的。期末テストもダメだったようで、夏休みは補習に出席する事が決定している。
恋愛感情に関してはまったくもって疎く、向けられた好意に全く気付かない鈍感な面がある。
また、自身たち不良が「怖がられている」とは思ってなかったり、ややずれている。
広島弁を使う事があり、「~じゃき」、「~じゃけぇの」「ほうじゃのう（そうだね）」「こんなら（お前ら）」等が台詞に混ざっている。
マキの事は「マキの姐さん」（後に「マキちゃん」に変わる）
蛍の事は「蛍の姐さん」、甘粕みやびの事は「みやびん」と呼ぶ。
みやびだけあだ名呼びなのは、マキと蛍は自身を降参させたから格上。
みやびは自分たちが1回墜としてるけど、蛍の下での同僚として「同格（タメ）」扱いしている為。
マキからは「風ちゃん」と呼ばれる他、周辺の不良たちからは「風神」と呼ばれている。
僚機
幼馴染の雷神こと北島雷奈が乗る二式単座戦闘機 鍾馗 二型が僚機。
自機・僚機の鍾馗は自分たちの先輩から学ランと共に受け継いだ機体である。
石神新選組加入後は他のメンバーと組んで戦う事もある。
戦技は真っ向から撃ち合う戦技「槍合わせ」
マキが石神新選組に加わり、フライングシャークスとの一件が終わった後に登場。
風紀委員の配下として、生徒会の作戦に参加する。
その際、立ち食いをしていたマキを小突いた後、校則違反であると注意している。
九七式艦上攻撃機の初フライトで甘粕みやびの零式艦上戦闘機と、マキの紫電改が飛んだ際に雷神を伴って飛行、その姿を捉えていた。
3対2の状況になる為か、不意打ちでみやびの零戦を襲撃し、撃墜する。
その後は、マキの紫電改を「機織戦法（サッチウィーブ）」で追い詰め、自身と真正面からの勝負を行うよう誘い込んだ。
古嵐蛍が参戦すると、蛍は雷神に任せ、自身はマキとの対決に移った。
真向から殴り合う様に向かっていくも、衝突や被弾の危険を恐れずに向かってくるマキの気迫にのまれた上、弾を撃ち続けた事で弾切れとなってしまう。
（この時、マキは横滑りで飛んでおり巧みに弾丸の射線を逸らしていた）
それでも自身に弾を撃ち込まずに、向かってくるマキに敬服し、降伏した。
蛍に降伏した雷神と共に、蛍とマキに対しては風紀の腕章を外した上で土下座。
襲撃した自分たちを快く許し、共に飛ぶと言う誘いを受けた為、雷神と共に石神新選組へと加入する事となる。
紫電改と話せるマキの事は殊更尊敬している。（天才パイロットの証とまで呼んだ）
なお、石神新選組に敗北、加入した際に風紀委員は辞職している。
下北服飾専門学校が爆撃の為、石神女子高校へ攻め込んで来た時には要撃の為上がるが、先の偵察でマキと交友があった留萌礼子が乗っていた為、撃墜は行わず、投下された爆弾を防ぎにマキと共に急降下するも、3発の爆弾は校庭へ投下されてしまった。
だが、被害を受けても尚「相手に手を出していないでしょうね」と、弱腰な平和路線を貫く鷹司恵には食って掛かった。
その後、爆撃の返礼としてマキの立案した、下北服飾専門学校襲撃の際には九七式艦上攻撃機の護衛として随伴。練馬大根の糠漬けを放り込む粋な仕返しを手伝った。
夜襲が予測された中、B-29の迎撃は鍾馗の晴れ舞台とばかりに張り切っていたが、初の夜戦と言う事もあり、敵が目視出来ず、無茶な事を言う風紀委員長には「無茶言うなアホ風紀！」と怒鳴っていた。（風紀委員長からは「うっさい、この裏切者！」と返された。）
鷹司恵の完璧な管制で自分たちの位置と敵の位置を把握すると、侵入してきたB-29を迎撃し、多大なダメージを与えたが墜とすには至らなかった。
編隊を追い返す事には成功したと喜ぶも、それは陽動であり、低高度から侵入するB-29が間近に迫っており、間に合う位置では無かった。しかし、マキにより予測されていた襲撃であり、事前に配置された高射砲の水平射撃により、留萌礼子のB-29を墜とす事に成功する。
飛行機神社でみやびの零戦を修理する際にも同伴した。
マキとみやびの扱いの違いに、みやびから敵愾心を向けられるも、スタイルの良さにてお風呂場で完勝する。（みやびは自分のまな板にコンプレックスを感じ、浴槽でしゃがんだ結果、のぼせてしまった。）
みやびの零戦が修理された後は、不意打ちで墜とした負い目からか、みやびとの正々堂々とした再戦を望み「勝ったら願い事を聞く」と言う条件で模擬弾を積んだ上で再戦した。
結果はみやびの勝利であり、みやびの願い事である、「マキを友人として扱う」事を受け入れ、舎弟から友人になった。（マキも同級生でありながら、目上として扱われる事に戸惑っていた。）
しかし、子金井ダビンチ高等専門学校の次席である吉川二美に襲撃され、それを追ったが雲を抜けた先にはカプロニ Ca.60 トランスアエロの翼の上にトンプソン・サブマシンガンやMG42を構えた多数のダビンチ高専生徒が直立して待ち構えていると言う、珍妙な光景であり、困惑している間に銃撃され、撃墜されてしまった。
何とか不時着するも、そこはダビンチ高専の縄張りであり、あっという間に捕縛され、捕虜にされてしまった。
女好きの二美に捕まった事もあり、あられもない事をされていると思いきや、三女の吉川三美に着せ替え人形にされている程度で済んだ。
自身に似合わないと思いつつも、レースやリボンのついた服をノリノリで着ており、その光景をダビンチ高専に忍び込んだマキと雷奈に見られた際は顔を真っ赤にしてカーテンに顔を埋めた。
（ただし、似合わないと言うのは風子の主観であって、実際はかなり似合っている。）
その後、ダビンチ高専からカ号観測機を使用して脱出した。
この時の男前な行動から、三美から好かれる様になる。
ダビンチ高専との決闘では自身を出す様に熱望したが、鍾馗が大破し、当分修理扱いとなる為に悔し涙を流し、諦めるしか無かったが、風子の仇は自分の仇として雷奈が名乗り出て、決闘に出場する事となった。
この時、石神女子高校に残るみやびの為に、現場の実況中継を請け負った物の、雷神の勝利に浮かれるあまり全く役に立っていなかったが、蛍の出陣が早まる事をみやびに伝えてしまった為、蛍と一美の決闘にみやびが乱入すると言う事態へ繋がってしまった。
決闘が終わり、騎士女との戦いに備える中では決闘の結果、石神女子高校へ派遣された吉川三美に好意を寄せられるも「うちらの舎弟になるって事かー！」と鈍感ぶりを見せつけた。
嫉妬した雷奈が引きはがすも、三美は自身で作った石神新選組マークのアクセサリがぶら下がった首輪をしており、「服従と覚悟の証明」と言ったのを気に入っていた。
（なお、首輪に関しては雷奈はおろか、可愛い女の子にヒャッハーする長谷川素子すらドン引きしていた。）
ただし、三美の機体に描かれたマークの正体に関しては困惑していた。
騎士女との戦いでマキが被弾、茶畑に撃墜した際はその手伝いとして茶畑の復旧に努めた。
続く、騎士女との決戦では要撃の先鋒としていち早く交戦を開始した。
マキと田村との戦いも目撃しており、西東京四天王の最強の一角を墜とすのを歓喜していた。
静養のため、離島の民宿へ泊った際はスクール水着を披露。
（雷奈はセパレートタイプの水着で上着付き）
その後はビーチバレーなどをして遊んでいたが、マキが何もしないに飽きた為に民宿の女将である、瑠亜と模擬戦を行った。
雷奈と二人で向かうも、ほぼ何もできずに完敗。上には上がいると言う事を身をもって知った。
八咫烏が起こした騒動初期では、不良仲間である平野飛鳥の要請に応え、雷奈、マキを伴って学校へ（仮の）転入。
荒くれ高校にもその名前は知れ渡っており、その雰囲気を楽しんでいた。
（周囲は整列してお辞儀していた）
八咫烏の襲撃があると即応し、飛鳥、マキ、雷奈と共に空に上がり、雷奈の誘導で真正面からP-51を撃ち抜いた。
騒動が一段落した後の中間テストでは惨敗。
もはや何もわからないとばかりに、白目を向いて気を失っていた。
続く石神女子高校文化祭では、飛行機乗りのイメージを一新する為にマキに協力。
水鉄砲とボールを使用した的当てゲームを開催した。
この時はムカデモチーフのマークが描かれたビキニを着用した。
続いて登場した二美には「あの夜は燃えたよね~」と誤解される様なことを言われたりも。
昼過ぎに行われた航空ショーにも参加し、イメージ一新に尽力した。
後夜祭の時間に開かれていた、西東京組織が一堂に集まる会議にて、八咫烏に下った田村香矢に襲撃を受けると、上昇して防備に当たるが、四天王であり、八咫烏幹部となっていた弦念エルサに撃墜された。
キ98高高度試作機を飛ばすプランでは、護衛として参加。
空の安寧の先駆けとなる計画に協力するも、槇紫苑が介入、止めようとするも腕の差もあった為にあえなく撃墜された。
石神女子高校が全東京空域連合に復帰した際は、槇紫苑の足取りをなぞる旅に出る為、マキや蛍と共に軽井沢へ向かった。（この時は珍しく雷奈とは別行動で、雷奈は石神女子高校に待機となっていた。）
白いワンピースを着せられたりと、ここでも着せ替え人形にされている。
（尚、この白いワンピースの風子を撮った写真を見た雷奈は歓喜していた）
山梨では地元の飛行機乗り達との決闘を行った際は、一式戦闘機 隼相手に低空ルールでの戦闘を強いられたが、かつて見た蛍の戦技「飛燕」を披露。
一発の弾丸も撃たずに勝負を決めた。
清水港が襲撃された際には、二式大艇の機銃座に座り、迎撃を行ったが離水前の不利な状態と言う事もあり、ほぼ何もできなかった。
二度目の襲撃に対しては、かつて敗北したゼネラル・リィと対決し、互角の戦いを演じた。
この時の風子の役目は敵を引き付ける陽動であり、マキが田村を引き付けた事もあって八咫烏の新参である低練度の飛行機乗りは二式大艇の奇策により壊乱した。
石神女子高校上空戦では、いち早く戦いに参戦、八咫烏の猛攻を押しとどめていたが不利な情勢を覆すには至らなかった。
しかし、周辺各校から戦力が集まると一転。
槇紫苑が四天王2名を墜とす出来事はあった物の、田村香矢が離反し、騎士女の生徒に帰還命令を出した為に計画がとん挫。
烏合の衆となった八咫烏の残党を、フライングシャークスのベルスターと共に追い払った。
その後は、槇紫苑と、蛍の戦いを見届けた。
事態収束の後は、石神新選組の一員として護衛機を続けており、夏休みに行く北海道旅行に目を輝かせていたが、雷奈から「赤点の補習」があると釘を刺されていた。
尚、補修対策の講師としては仲善みかぜが名乗り出た。
彼女は各書店に添付される「特典ポストカード」の出演率が高い。
1位と2位はマキとみやびだが、（マキが9回、みやびが5回。）3位は風子の3回となっている。
また、全て単独イラストで描かれている為、単独イラスト回数だけならみやびより上になる。
（マキとみやびはコンビで描かれていることが多く、みやび単独なら1枚のみでマキが5枚となる。なお、古嵐蛍は単独で2枚ある）
尚、相棒の雷神の特典イラストは0だったりする…。
実際作中でも要所で目立つのは風子の方が多く、雷奈が登場しても台詞が無い事もあるのでやや仕方ない所でもあるが、二人が並び立つ特典イラストも見てみたかったと思う人は多いはず。
