プロフィール
概要
五角形の滅却十字を雨竜に引き継いだ。
幼き頃の石田に滅却師の修行を施した。
その修行法は、正規の滅却師の「血装が使えるようにする訓練から始める」とは異なり、「散霊手套を装備して訓練する」という手法だった。
本編では既に故人。
幼き日の雨竜に滅却師の服のデザインのカッコ悪さを指摘された際は軽くショックを受けていた。
序盤の回想シーンに出た時は好々爺だったが最終章では…
本編での活躍
死神代行編〜尸魂界編
滅却師最後の1人として厳しく監視されていた。
虚の襲撃に常に目を光らせる事の出来る滅却師の必要性を訴え続け、力を合わせて戦う術を模索。
しかし巨大な虚5体に襲われて死亡。
死神の援護が来たのは彼の死から1時間後だった。
実は、この事件は護廷十三隊十二番隊隊長・涅マユリが滅却師の検体欲しさに行った裏工作であった。
魂魄となった後は、研究材料として原型を留めない程に利用されるという壮絶な最期を遂げた。
マユリとの戦いで祖父が研究材料とされていた写真をみた時には雨竜は激怒して最終形態を発動させた。
破面編
父の竜弦からの「私は先代・石田宗弦から全ての能力と技術を継承し 最後の滅却師を名乗ることを許された ただ一人の男の名」と宗弦から手ほどきを受けていた事が明かされた。
もっとも次期当主となる息子に滅却師の技術などを教え込むのは当然だが、竜弦は滅却師というのを毛嫌いしていたのでそれまで隠していたが。
千年血戦編
最終章・千年血戦篇における黒崎真咲の正体を語る過去回想では姿こそ出なかったが、竜弦らの会話では頻繁に訓練場で鍛錬しており、その為か妻や息子の反応を見る限り家族関係は良くなかった。ちなみにアニメでは妻の名前は「依澄(いずみ)」。
(余談だが彼女の担当声優の五十嵐麗は、藍染惣右介役である速水奨の奥方)
実は見えざる帝国に所属していた(恐らく星十字騎士団のような幹部)が、上記の「死神と共に力を合わせて戦う」という思想がユーハバッハらの死神の殲滅とそれによる力の研鑽と言うやり方と噛み合わず現世に出奔。
その際に、散霊手套と見えざる帝国の通行証を盗んでいた。
現世では滅却師の歴史や見えざる帝国とユーハバッハの事を記した書物を纏め、密かにユーハバッハに関する研究をしていた。
そして9年前の6月17日にユーハバッハが力を取り戻す為に現世にいた滅却師を対象に聖別を行い、力と命を奪い取った。
その犠牲者には雨竜の母である片桐叶絵も含まれていた…と思われていたが、アニメにて雨竜が聖別の対象になっていた新事実が発覚。(この際、瀕死の雨竜に対し片桐が『何かしらの施し』をしたことで雨竜の命は助かり、代わりに片桐は3ヶ月後に衰弱死した)
自身の復活に同胞や家族の命を平然と奪った始祖に対して宗弦と息子の竜弦は復讐を決意する。
皇帝ユーハバッハは滅却師の救世主ではない!
とユーハバッハを呼び捨てどころか「奴」と呼称し、彼がこの世界を許す筈がない事、これからやろうとしていた事までも把握していたようで手記に記載していた。
聖別とその副産物である銀の血栓から造れるユーハバッハの力を封じる鏃について書き残した(竜弦の話より)。ユーハバッハもこの鏃に関しては知らなかったようで、独学で生み出した物であれば、凄まじい知識と研鑽の賜物である。
物語の最終盤では、竜弦と黒崎一心が、前述の「ユーハバッハの能力を無効化できる鏃」を持って、宗弦が遺した「通行証」で真世界城に到着した。
このように、登場自体は物語序盤のみのという極めて少ない描写だったが、ユーハバッハ打倒の功労者の一人として黒崎一護たちの勝利を導いてくれたのは間違いないだろう。
遺した手記
ドイツ語とページの幾つかに絵が載っている宗弦が書いた古い手記。
石田家が秘匿していた文献で、宗弦に託された竜弦は自分の机に厳重に保管していた(しかもカモフラージュも兼ねていた)。
内容は滅却師の歴史とユーハバッハに関すること全て。
「光の帝国及び見えざる帝国」「ユーハバッハの正体」「千年前の帝国と尸魂界との戦争」「200年前の滅却師殲滅戦による滅却師と死神の確執」「9年前の聖別による事件」などのあらゆる情報が書き記されていた。
そして、訣別譚でのユーハバッハと雨竜の対話にて、千年血戦篇最大の謎である混血統滅却師の雨竜が9年前の聖別で力も奪われずに生き残れた理由も記載されていたことが明かされた。
つまり、ユーハバッハも雨竜が生き残れた理由を知らないようだったので、始祖ですら知り得ない滅却師に関する全ての情報をも宗弦は知り尽くしていたのである。
ただし、静止の銀に関しては、終盤の石田親子との会話だと手記には記載されておらず、宗弦が竜弦に口頭で教えた模様。
なお、こんな最重要アイテムながら、原作には一切出ておらず、アニメの作者監修によって追加された。
関係者
- 石田依澄
妻。
作中では修練場で修行ばかりして家に中々帰ってこない宗弦に対して不満と孤独感を苛まれてしまい、石田家に引き取られていた黒崎真咲に対して厳しくあたっていた。
- 石田竜弦
息子。
過去編では「お父様」と呼称していたが、本編では呼び捨てどころか「手癖の悪い父を持ったことをはじめて感謝しよう」と毛嫌っていた。
というのも母がヒステリック気味になった原因、真咲がとある事件で重篤になった時も帰ってこなかったのに憤りをみせていた事、石田家の純血を尊重する厳格な家訓も相まったのが父との確執を生んでしまった。
もっともユーハバッハに対しても同様に復讐を決めて父の意志を受け継ぎ、遺した手記から打倒する物を作り出していた。
- 石田雨竜
孫。
彼からは「師匠(せんせい)」と尊敬され、滅却師の手ほどきを受けていた。
最終章で遺した手記から滅却師の歴史、母の死の真相を知ったことでユーハバッハの復讐を決めて騎士団入りをしつつも窺っていた。
騎士団の一員で宗弦の事を知っていた者その一。
一護との戦いにて「我々の進化と研鑽を拒み、滅却師最終形態という脆くて200年前に滅んだ過去の遺物にこだわり続けた者」と新たな戦闘形態を拒否した輩と唾棄していた。
騎士団の一員で宗弦の事を知っていた者その二。
帝国を抜け出す際に散霊手套を持ち出していたのを語り、「陛下が如何なる存在かは石田宗弦でも知り得なかっただろう」と言っていたが的外れで宗弦は帝国の面々以上にユーハバッハの秘密や聖別の事を知り尽くしていた。
- ユーハバッハ
始祖。
しかし彼に対しては「ユーハバッハは救世主でもない。奴を倒す事は現世に生きる滅却師の責務である」と言及する程に殺意と敵対心を向けていた。
アニメでは原作以上にユーハバッハに中指を立てる位に嫌悪していた。
余談
ユーハバッハとの長き戦いに石田家は石田宗弦、石田竜弦、石田雨竜の3世代に渡り関わっているが、黒崎家もまた、一代ズレてはいるが黒崎一心、黒崎一護、黒崎一勇の3世代が関わっている。
最終的な勝利は繋がれた血筋の賜物だと言えるだろう。
ユーハバッハに対する強い殺意から「ユーハバッハを必ず殺したいお爺さん」「ユーハバッハ絶対殺すマン」等と称されている。