「遊びは終わりだっ! 泣けっ! 叫べっ! そして死ねえっ!」
概要
通常版、MAX版ともに様々な動作があるが、基本的には、メイン画像のような構えを取った後、低い姿勢で滑るように相手に突進、複数回引き裂き、その後青い炎を使って爆発を与える。
使用者は八神庵。
『龍虎乱舞』、『鳳凰脚』とともに、SNK格ゲー定番且つ伝統の乱舞技。
通常版
独特の構えを取ったあと、低い姿勢で相手に突進、爪で八度切り裂いた後、交差した両手で相手の肩(鎖骨の辺り)を掴み爆発させる。
攻撃の動作は型が決まっており、
突進<甲・蛇避※>
左右の下突き<参式→四式>
アッパー<九式>
鉤突き<百八式・闇払いの動作>
引っ掻き→裏拳<外式・夢弾1段目→ 外式・夢弾2段目>
引っ掻き<裏九式>
と、初登場から一貫して同じ動作をする。
この後、相手の襟もとを掴んで爆破する『燧杵』(暴走庵の通常投げで、名称が世に出たのは八稚女よりかなり後)で止めを刺す。
※『KOF95』におけるダッシュの技名(なんと当時はダッシュにも技名があったのである)。『KOF96』以降は前方緊急回避の動作になっている。
八神の力を奪われ、炎が使えない時は、乱舞がやや異なり、フィニッシュが大幅に変更、EX版では乱舞に追加がされている(爪庵版項参照)。
暴走庵は、作品によっては、切り裂いた後、片手で顔を地面に叩きつけ爆発させる(『琴月 陰』の動作)。
これは『カプエス』シリーズでの、『Lv2八稚女』と同じ流れ。
MAX版、EX版
こちらは概要こそ踏襲してるものの、かなり動作が異なる物がある。
- 『95』
- 切り裂く段階でも手に青い炎を纏い、相手を燃焼させながら乱舞を行う。
- 『96』~『98』、『2002』、『NW』他
- 突進後、相手を地面に引き倒し、数回引き裂いた後、両拳槌3回を叩きつけ爆発を起こす。
- 動作は、視聴者側に背を向けしゃがみ込んだ状態で行われ(途中で一度庵が振り向く)、攻撃も、庵の背で直接見えないが、何が行われているかは明白で、その分より残酷なシーンに見えるという演出になっている。
- 『MAX八稚女』と言えばコレというくらい印象的で、庵の暴走を象徴する動作。その一方で暴走庵でもMAX版でないとこの攻撃をしないのは同じ。
- STG『KOF SKY STAGE』では、STAGE2のボス暴走庵が、この動作で、動作とは殆ど関係なさそうな軌道の弾を撃ってくる。
- 元ネタは、TV版エヴァンゲリオンの、EVA初号機の暴走と言われており。引き裂きはゼルエル捕食、拳槌叩きつけはサキエルのコアを割るシーンだと思われる。
- 『99』、『2000』、『XIII(炎を取り戻した庵)』
- 切り裂きまでは通常版と同じ動作で、首を掴んでから、一度の爆発で離さず6回爆発を与える。
- オロチから脱脚し暴走から離れた、ネスツ編での演出。
- 『XIII』では、手に炎は纏ってないものの、乱舞中も燃焼演出が付く。
- 『カプエス』
- 画面後ろへと投げ倒し(上述の暴走MAX版と流れは似ているが、『屑風』のように片手で振り払うようにする)、両掌を重ねて掌底を叩き込みつつ炎を浴びせ、止めに拳槌を叩きつけ爆破する。
- 上述した『暴走版MAX八稚女』をリスペクトしつつと思われるカプコン独自のアレンジ。ちなみに暴走庵でも変わらない。
- 『2001』
- 『裏参百拾六式・豺華』が初登場。
- 特にシリーズ中『2001』では『豺華』のダメージが高く、『豺華』まで繋ぐとMAX版相当のような扱いになっている。
- 脱暴走その2。以降のシリーズでも多く登場するが、ダメージが減らされ、とてもMAX版相当とは言えなくなってしまった。
- 『XIV』
- 切り裂きに炎が付き、フィニッシュで何度も爆破するという、上述の2つを組み合わせたバージョン。
- 『95』と違い、切り裂きにしか炎が付かず、キチンと乱舞1〜2撃目のパンチ部分では炎は付かず打撃演出になっている。
爪庵版
フィニッシュが掴んだ相手を持ち上げ、爪で首を引き裂く(3重のX字の軌跡が出る)。
また地味に乱舞5段目の、『闇払い』のモーションが、『豺華』の1段目の切り裂きモーションに変わっている。
- 通常版
- 突進→参式→四式→九式→豺華の1段目→夢弾1段目→ 夢弾2段目→裏九式→切り裂きフィニッシュ
- EX版
真八稚女
ゲーニッツは同じ『八稚女』の名を持つ超必殺技『真八稚女・みずち(真八稚女・МИЗУЧИ)』と、そのMAX版にあたる『真八稚女・じっそうこく(真八稚女・ЖИССОКОКУ)』を使用する。
設定上は、この技を八神一族がアレンジした物が『八稚女』となっている。
設定
先祖が冒したオロチとの血の契約により得られた、オロチの力と八尺瓊の力を合わせて完成された禁断の技。そのため「禁」を冠している。
名前の由来はヤマタノオロチの生贄に捧げられた八人の姉妹(生き残った末妹がクシナダ姫)から。
同じ「八」の字を持つ『裏百八式・八酒杯(やさかづき)』や『裏千拾八式・八醞(やしおり)』がオロチを酔わせて封じた酒から取られたのとは対照的に、オロチへの供物に由来する名称となっている。
『サムライスピリッツ天下一剣客伝』では黒子がパロディ技の『黒子八稚女』を使用している(こちらには追加技に『黒子豺華』もある)。
台詞
八稚女と言えば、台詞も特徴で強い印象を残す。
独特の構えを取りながら「遊びは終わりだ」で発動。
切り裂きながら「泣け!叫べ!」、フィニッシュで「そして死ね」、という流れが定番である。
また、作品や通常版MAX版によって、切り裂きパートから台詞に変更や追加がある。
- 「泣け!叫べ!そして死ね!」
- 『95』以外の各種作品
- 基本であり、あらゆる作品でこの台詞を使っている。
- ちなみに『95』では「遊びは終わりだ!」だけである。
- 「泣け!叫べ!そして死ね!ここまでだ!」
- 『2000』のMAX版
- 連続爆破のモーションは『99』が初出だが、台詞の初出は『2000』から。爆破1発目で「死ね」、最後の爆破で「ここまでだ」の流れ。
- 「悔いて!詫びろ!貴様の命でな!」
- 『NBC』の通常版
- 「もがけ!苦しめ!そして狂い散れ!」
- 『MI2』の通常弱版、『XIV』のMAX版
- 元は『98』での勝利デモで表示される台詞だった。
- 「泣きな!叫びな!そして死にな!」