いよいよ超神となったワシによる、殺りくと破かい、
そして闇が支配する、新たな時代の幕開けじゃ!
ワハハハ…
演者一覧
CV:勝杏里
舞台版演者:合田雅吏
概要
聖剣伝説3のラスボス(デュラン、アンジェラが主人公の場合)。
紅蓮の魔導師、黒耀の騎士が与する黒幕であり、強大な闇の魔力を持ったドラゴン族の長。
人物
一人称は「わし」。
他の黒幕たちと同様に強い野心を持った存在であり、そのためであれば死者の魂すら利用するなど手段は選ばない。黒幕たちの中では、これといった悲劇的なバックボーンなどが存在しないため、最も純粋悪と言えるキャラクター。
しかし、主人公たちをドラゴンズホールで足止めさせるため自ら殿を申し出た紅蓮の魔導師には「うむ、遅れるな」と言伝を与えるなど一定の信頼を置いていた模様を見せており、人間不信の黒の貴公子や他者を憎悪し続ける仮面の道士とは一線を画す。
普段は人間と大差のない30~40代の男性のような姿をしており、羽を広げた竜の形をした金色の兜と緑色のローブ、赤い襟巻きをまとっている。
また、兜の後部からは長い尻尾が伸び、胴体に螺旋状に巻きつけている。SFC版ではヒゲを生やしていたが、リメイク版ではなくなっている。
何気に黒幕の中では唯一、最初から人間ではないにもかかわらず一番人間らしい見た目をしている。
作中の動向
全編共通
12年前、ドラゴンたちを率いて『第二の世界大戦』を引き起こした張本人であり、「古の都ぺダン」を壊滅させるなど世界中に災厄を撒き散らしたが、本拠地であるドラゴンズホールにてフォルセナの王子リチャードおよび黄金の騎士ロキと戦った。
最期はロキの捨て身の攻撃に不覚を取り、共に深い谷底へと落下していった。
肉体は死んだものの精神はまだ生きており、後にドラゴンズホールを訪れた紅蓮の魔導師と出会う。
魔法大国の生まれでありながら、まるで魔法が使えないことを悲嘆する彼の弱みに付け入り、強大な闇の魔力を与える代わりに命の半分を譲るように唆す。
復活を果たすが、人間一人の命では全盛期の力を取り戻すには程遠かったので完全復活を目論む。
手始めに忠実な部下となった紅蓮の魔導師を従え、更にロキの死体を黒耀の騎士として復活させ操り人形とした。
そして世界各地のマナストーンの力を解放し、聖域へのトビラを開かせようと目論む。
しかも自身は表舞台には出ず、紅蓮の魔導師にアルテナの女王ヴァルダを洗脳させ、各国への戦争を仕掛けさせた。
デュラン・アンジェラ以外が主人公の場合
フェアリーを拉致した別の勢力が本拠地ドラゴンズホールに刺客を送り込んだことで暗殺され、姿を現す前に物語から退場する。
デュラン・アンジェラが主人公の場合
主人公たちは各地の神獣の討伐に成功するが、これにより暗黒剣へと変異させたマナの剣が神獣の力を次々に吸収、ついに8体全てが倒された後に主人公たちの目の前で剣を破壊し、蓄積されたエネルギーを取り込む。その魔力は絶大で完全復活はおろか、以前を遥かに上回る力を手に入れ自らをマナの女神をも超えた存在“超神”と称し、如何なる存在も自分を斃せる者などいないと豪語する。
しかし間もなくマナの女神による最後の抵抗で苦しみだし、急ぎ女神を倒すために聖域へと入りマナの樹を切り倒す。一足遅れて駆けつけた主人公たちに女神の死を伝えると共に、自らもヒュージドラゴンとしての姿を顕にし、最後の決戦に挑む。
しかし、借り物の力では主人公たちの心にある『希望』というマナの剣を折ることはできず、敗北を喫する。肉体も精神も滅びて今度こそ世界から完全に消滅した。
余談
かつてサービスが展開されていた「サークルオブマナ」では、1年4か月(サービスの期間が2年半だったので半分以上の期間がイベントに充てられた)の長きに渡って続いた神獣イベントで最後の敵として登場しただけでなく、後期にあたる並行世界編ではよりパワーアップした形態である神竜へと変貌を遂げた。
なお、本作では紅蓮の魔導師が物憂げな反応をした際に「貴様の春はこれからぞ」と励ましたりしているので、部下を彼なりに気遣う場面も見られた。
なお、2020年リメイク版『TRIALS of MANA』では、人間形態時の外見がプレイヤーの間で何かとネタにされる傾向があり、ついにはPC版向けに彼を題材としたネタ系MODが数多く製作される。