ゲヘナの中でも悪名高い部活。
実力と専門知識、そして暴力性をも備えた、文武兼備の悪党。
概要
ゲヘナ学園の部活の一つで、料理のレビューや食事に対する探究活動を行っている。
“@EATorDIEOfficial”というSNSアカウントを運用しており、そこから随時情報を発信している模様。
「美食」という名を冠しているが、脂っこいもの好きや大食いフードファイター、ゲテモノ好きなどキワモノが多い。
しかし、各々の好みの中でしっかりと食と味について探究を行っている。
メンバー同士はよく行動を共にしているが、親密な友人というより同好の士の集まりに近い。一応会長はいるがメンバー間の上下関係はほぼ無いに等しく、窮地に陥った仲間をあっさり見捨てる(場合によっては囮にすらする)一方、「一緒に食べたらより美味しい」という考えも持ち合わせている事もあり、それで長く禍根を残さない良くも悪くも緩い関係である。
美食への道を阻害する物や食べ物に対する冒涜は、たとえ風紀委員会相手でも容赦せず徹底的に制裁する。だがやっている事は不味いと言う理由でレストランや学生食堂を爆破したり、大食いメニューを徹底的に食らい尽くしたり、高級食材の奪取等と問題のある所業である。
ただし、ハルナやアカリの絆ストーリーでは明らかに飲食店側に非がある事例も判明しており、また給食部襲撃事件のようにやむを得ない事情を前にした場合には、むしろ手伝いを申し出る一面もあるため、一概に美食研究会だけが悪いというわけではないようだ(爆破はやり過ぎだが。)。
とは言えその振舞い故、自校の風紀委員会から睨まれているのは当然として、特にトリニティの正義実現委員会からは温泉開発部と並ぶテロリストとまで言われている。
実際、条約の締結を前に正義実現委員会が動きづらくなっていた時期とはいえ、4人で堂々とトリニティ領内へ侵入し水族館を襲い、奪った魚とともに暫くは逃げ果たすなど、部員数に任せた人海戦術を主とする温泉開発部とはまた別の意味で厄介な存在であることが描かれている。
「表舞台のかくしあじ~キヴォトス晄輪大祭~」ではミレニアムのC&Cからも不穏分子として警戒されていることが判明した。
更に言えば、テロリスト認識自体はゲヘナの外でも変わらず。クロノス報道部シノンが晄輪大祭でイズミにインタビューした際や正月イベント「喰積の前にいささか一番勝負」のおせち対決で実況した際に「キヴォトス最悪のテロリスト」と評している他、不良集団のヘルメット団からも「食べ物のためなら炎の中にも飛び込むどころか炎までも食らいつくす」「ブラックホールの胃を持つ」などという過激な噂話を披露され(それを聞いた当人達はあまりの奇評に逆に驚愕しており、ジュンコは「グルメ巡りの途中たまに問題が発生するだけ」と反論している)、「ヤバい連中」「テロリスト集団」として恐れられている。
ちなみにイベント内での高難易度ミッションは、給食部の輸送車を襲撃する美食研を鎮圧するという内容であった。
なお味にうるさいだけでなく美味しいが売れない店の宣伝を行ったりするなど美味しい店が相手ならコンサルタントの様な真似をすることもしばしば。
部員
余談
ブルアカの便利枠
ストーリー
学園に縛られない行動力の塊ゆえか、本編でもイベントでもやたら出番が多く、もはや「シナリオで困ったら、こいつらに暴れさせとけばOK」ぐらいの便利枠で扱われている。
ある意味便利屋68以上にキヴォトスらしさがあるからか、普通に戦闘力も高いからか…。
- メインストーリーではVol.3「エデン条約編」第2章では食材目当てにゲヘナと敵対関係にあるトリニティ自治区に潜入したため、大変な騒ぎを起こしてしまう。
- 最終編「あまねく奇跡の始発点編」第2章ではD.U.シラトリ区の防衛を担当。給食部に食材と称して魚を仕入れてくるが、調達してきた場所に不穏な空気を感じるのは気のせいだろうか。その後、色彩化ペロロジラと交戦し、カイテンジャーらの協力を得て制圧。
- 第3章では未だ見ぬ美食である宇宙食を目当てに(当然のごとくフウカを車ごと誘拐して)ウトナピシュティムの本船に乗り込んできた。ただ単に乗り込んできただけではなく、船の防衛やアトラ・ハシースの箱舟占領作戦、ハッキングに用いられる端末の破壊などで積極的に戦闘に参加している。
- イベント「ヒナ委員長のなつやすみっ!」では、スケバンとヘルメット団の抗争の情報を聞きつけ、それに乗じて焼きトウモロコシを売りに来たが、巻き込まれた風紀委員会が事前に鎮圧したために出遅れて空振り、言いがかり同然に交戦するも追い返される。それでもただでは帰らんとスケバンとヘルメット団が組んだ翌日の襲撃にも温泉開発部共々便乗して飛び入り参加するも、いないと思われていたヒナの登場でさすがに旗色の悪さを悟り、他勢力が混乱する間に現場をある意味1人勝ち同然に撤収する。
- イベント「Get Set,GO!~キヴォトス晄輪大祭~」にも登場し、美食研究会ももちろん体操服姿だったが、ハルナだけ完全新規イラストで描かれ、復刻イベントで実装が決定した。またジュンコも関連小説「表舞台のかくしあじ~キヴォトス晄輪大祭~」で主役として抜擢されている。
- イベント「喰積の前にいささか~一番勝負~」ではニャオフーズによって潰れる寸前だった食堂の味に感動し、いつも通り先生とフウカを誘拐して閉店を阻止しようと奮闘する。全員が新規イラストで登場したが、実装されたのはハルナとジュンコ、復刻時にアカリ。イズミは実装されていない。
- イベント「陽ひらく彼女たちの小夜曲」では序曲からいきなり給食部の愚痴から始まったため、また美食研究会の仕業か…と身構える先生が多かったが、今回は珍しく違った。
- だが、次の第2幕でやっぱりゲヘナパーティーの食事を独占しようとフウカを拉致する形で登場。このステージは周回クエストの一つ(フィールド1「美食研究会追撃」)にもなった。
- さらに当イベントのCHALLENGE枠に当たる高難度ステージフィールド3「ゲヘナ校内公園・東側」でも抜擢された。
- イベント「にぎにぎと ゆきゆきて」では百鬼夜行連合学院の開催するツアーを勝手に抜けて屋台制覇を始めてしまった。魑魅一座による激マズ味付けの妨害を受けるも全部食べたのがゲテモノ食いのイズミだったおかげでその後の先生たちの鎮圧もあって何とか事無きを得た。
- ゲヘナ帰宅部のミニストーリー「キララとエリカのキラキラな日」では、二人が口コミで話題のスイーツカフェの限定タピオカドリンクを求めて学生から話を聞いていた矢先に、ハルナがメニューが不味いとそのスイーツカフェを爆破した。またお前らか。
- しかし同学園の部活の一つだとわかるとキララが体験入部しかねない為か、爆風で殆ど見えずキャラ名と部活も「某研究会のメンバー ???」としか書かれず、姿もシルエットでしか登場しなかった。ちなみにメンバーAがハルナ、メンバーBがイズミ、メンバーCがアカリ、メンバーDがジュンコ。
- トリニティ総合学園の開催した学園祭「トリニティ謝肉祭」を舞台としたイベント「Serenade Promenade」では、本編ではなく後日談の小エピソード群の一つに登場。学園祭の屋台フードめぐりを目的に校門をくぐり、モブのトリニティ生たちが出店する焼きそば屋台に来店。ハルナらの姿をよく見て「あの」美食研であることとその「武勇伝」を思い出して震え上がりつつ出してきた店員生徒の焼きそばを購入し食べてみたが、ハルナは「学園祭出し物の素人屋台料理としては合格点」と意外な好意的評価を下す。さらに「食べ歩き系インフルエンサー」としての実績もあることに気付いた店員生徒にアドバイスを請われたことで、イズミ、ジュンコ、アカリも「SNSでこの店を紹介したお客さんにはドリンク1杯サービス」「SNSで宣伝する際にはハッシュタグをつける」など、人目を惹くためのアドバイスを授けたこともあり、そこからその店は一般客も大勢訪れ、さらに美食研がこの店に関わったことも知られてか、キヴォトスの飲食店としては一種の名店としての証明にすらなる「あの美食研究会に爆破されなかった店」としてハクがつき、一目置かれることになったそうである。総じて「飲食系お騒がせテロリスト」ではなく「辣腕の飲食インフルエンサー」としての、平和裏な活躍となった。
性能
単純に性能面でも、ガチャでも排出率の高い☆2ジュンコとアカリは貫通・爆発アタッカーとしては初心者にも使いやすいため、物語序盤の任務攻略でお世話になる先生も多い。
ハルナは☆3なので入手ハードルが高いが、神秘アタッカーとしての性能は優秀で一度入手出来さえすれば対特殊装甲任務で長きにわたって使っていけるほどの高い安定性と信頼性があるためこちらも愛用する先生は多い。
通常イズミだけはかなり扱いが難しいが、常設化され入手ハードルが下がった水着版の方となると一転して強力な爆発アタッカーと化す。
このように序盤の戦力がそろうまでの任務攻略においても美食研究会は使用頻度が必然的に高くなりやすい。
その功労を称えてなのか、メインヒロインであるシロコに次ぐ二番目の同一生徒3枠目の解放生徒はなんとハルナだった。
外部コラボ
美食研究会(+フウカ)はストーリーでの出番も多いが、コラボイベントも多い。
2023年1月にはアトレ秋葉原のラッピングに登場し、2024年のアニメイトカフェでは美食らしくコラボメニューの展開まで決定した。
メモリアルロビー
美食家だけあって、各メンバーのメモリアルロビーも皆飲食物にまつわるものばかりである。
何か一人おかしい気もするけど気にするな!
関連タグ
愛清フウカ:給食部の部長だが、よく当研究会に拉致されて人質にされたり、食堂を使用するために縛り上げられたりなど散々な目にあっている。メインストーリーの「エデン条約編」において、研究会がとある珍しい食材を奪いに行った際には、その調理をしてもらうために拉致、連行されている。これは言い換えれば、美食を研究し、その腕等によってはハルナから店ごと爆破されたり等悲惨な目に遭うことが多い関係者の中で、フウカは料理への知識や技術が認められている数少ない人物であることも意味する(フウカ本人にとっては迷惑でしかないが)。ただ巻き込まれている立場のようだが、2022年の正月イベント「喰積の前にいささか一番勝負」にて美食研究会の「美食」に対する姿勢にはある程度好感を持っており、(フウカ本人は不本意かもしれないが)特にハルナの理解者的な立場でもあることが描写された。
空崎ヒナ、剣先ツルギ:天敵であり、設定上キヴォトス内屈指の実力者。作中では「ヒナ委員長のなつやすみっ!」の様に戦いになる前に逃げ出すことが多く、エデン条約編では、ツルギ相手に戦うことなく逃げようとしたものの、逃げ切れなかったアカリが潰れた空き缶のように一方的にぼこぼこにされていたりなど、風紀委員会や正義実現委員会相手に大立ち回りしている美食研究会と言えど、彼女達委員長レベルが相手では勝負にならないようだ。グループストーリーではイズミが捕まった後、残る3人もヒナ率いる風紀委員会に包囲され、逮捕された顛末が地の文1行で描写される場面も存在する。
牛牧ジュリ:上のフウカと同じ給食部の部員。故にフウカと同じく被害に遭いやすい存在なのだが、フウカと違ってメシマズというレベルを超越した腕前だからか、余計に酷い扱いをうけることも(1周年記念のPVで共に捕らわれたフウカは縛られて白目をむいていたが、その後ろで同じく縛られていたジュリは、顔こそ写ってなかったが、ヘイローがなかったため、気絶していた様子)。逆に先述したエデン条約編の様に、料理の腕が低いからこそ被害に遭わないときもあり、どちらがマシなのか……。ただ、ハルナは「フウカさんとジュリさんの料理を~」と名前を挙げる事があるため、まったく成長を期待してないわけではない模様ちなみにイズミだけは彼女の料理ですら平然と食べられるようである(寧ろ彼女は何なら食べられないのだろうか)。
放課後スイーツ部:トリニティ総合学園に存在する飲食系の部活動。「何かの大会や研究成果などの実績を残すことを目的としたものではなく『部員みんなで美味しいものを美味しく食べたい(ジャンル的にはノンセクション&バーリトゥードな美食研と違い、部の名前通りこちらはスイーツ主体)』という活動目的」という同好会的性質や「部員4人の少数所帯」「キヴォトスの部活らしく銃撃戦込みの騒動との遭遇率もそれなり(しかも無力という訳ではなく戦闘力も先生の指揮が加わればそこそこ)」など共通点は多い。
上記の通り数々の飲食店爆破や珍食材スポット(例:水族館)襲撃、常習的な一般生徒拉致など前科が大量にあり半ば公然とテロリスト認定されている美食研究会と違い、「基本的には」無害で比較的平和な仲良しサークルであり、トリニティの正義実現委員会にも睨まれたりはしていない(ただ、エデン条約編4章終結後の学内の聖園ミカ糾弾過激派勢力によるデモのせいで楽しみにしていたスイーツが食べられなくなったばかりか、その際に心ないデモ参加生徒にアイリが突き飛ばされたことで激怒し報復として当該デモ隊と交戦する、「トリニティ謝肉祭」のオープニングライブ大会の入賞商品の珍しいお菓子の管理・警備を正実で行っていることを知ったうえで「大会には出るが、もし入賞できずお菓子が手に入らなかった場合」は保管場所襲撃も辞さない(しかも実際にやって正義実現委員会と銃撃戦になり、襲撃メンバーは全員お縄に)…など、良くも悪くも『やるときはやる』性格も持ち合わせている)
現状、両部活の間での明確な関わり合いはまだないが、活動ジャンルが幾分か重なっていることもあり、いつかどこかでニアミスがあるかも…? と思われていたが、2024年10月23日~同11月6日開催のトリニティ学園祭イベント「Serenade Promenade」の後日談エピソードの中で、なんと美食研もこの学園祭に来ていたことが判明。スイーツ部は屋内でお化け屋敷カフェ、美食研は屋外の食べ物屋台巡りを楽しんでいたため直接の接近遭遇は描かれなかったが、見事なニアミスを果たした。
飯テロ:本当の意味で食事に関わるテロをしている。