襲撃機
3
しゅうげきき
軍用機の区分の一つ。対地上用の攻撃機のことを指すが、襲撃機はとくに地上部隊への支援(爆撃・機銃掃射)に特化しているものを指す。日本陸軍がこの名称を用いていたほか、ロシアでも同様の「シュトルモヴィク」という呼称を使っていた。
旧日本陸軍の軍用機の区分の一つ。戦場では地上部隊と連絡を取り合って航空支援を行う。敵の主力火点を攻撃して防御力を削いだり、また敵部隊を叩いて戦闘力を低下させることができる。
戦闘ヘリともども、軍用機としてはもっとも低く飛ぶ部類に入り、戦場では常に敵の砲火が届く範囲で活動する。非常に危険であるため、回避のための高い運動性能や操縦性、被害を防ぐための防弾装甲を備えていることは必須となっている。しかも、これらは一度航空機の設計が完成してしまうと後から追加する事が難しいため、最初から専用設計になることが求められる。
現在でもこうした種別の航空機は必要とされており、A-10やSu-25、スーパーツカノなどは代表格だろう。ロシアではこうした機をシュトゥルモヴィクとも呼んでいる。
ナチスドイツ・ソビエトは両軍ともこうした機種を導入しており、また日本陸軍でも「敵戦車には航空機で対抗する」という方針を採用していた。
これは
・冶金や金属加工、また最適な潤滑油(オイル)を開発する化学技術などの工業力が低くて、強力な戦車を開発・実現できなかった(とくに日本の場合)
・資材調達や手間などを考えると、戦車より航空機のほうが製造しやすい
・戦車の天井など、弱点を攻撃できる
などといった要因が挙げられる。
事実、Il-2は「空のコンクリートトーチカ」「黒死病」などと恐れられ、Ju87はハンス・ウルリッヒ・ルーデルの愛機として有名である。
関連記事
親記事
子記事
兄弟記事
コメント
コメントが未記入です