概要
触手服とは、服から触手が生えているもの、または触手が服の形になったものである。(触手の代わりにスライムなどの別種のモンスターが用いられることもある)
最初から触手服として作られたものもあれば、魔法や呪い、触手の侵食・融合等で普通の服が触手服に変化するパターン、触手やスライム等が変形して服の形をとったパターンなどがあり、作者の趣向によって様々な作品が描かれている。
そのほとんどはR-18指定である。
形状
触手服の形状は大まかに2通りに分類できる。
一つは、表面的には通常の衣服を装っており、内側だけに触手が生えているものである。ぱっと見で着用者に異常がないように見えるため、隠姦・露出ものとの相性がよい。
もう一つは、触手が質感はそのまま衣服状に体を覆ったり纏わりついているもので、不気味な触手と共にあることが傍目にも明らかとなる。
よくある性質・シチュエーション
触手服ジャンルのお約束では、「自力で服を脱ぐのが困難」とされることが多い。まとわりついて剥がせなかったり、呪いがかかって外せない、鎧が頑丈で壊せない、脱ごうとすると触手が抵抗してくるなどである。また、物理的に脱ぐことができても、人目があるためにその場で脱ぐわけにはいかないパターンもある。
そのまま全身をくすぐられる、性感帯を刺激される、身体を拘束される、精液や媚薬などを塗布される、さらに膣等から体内に侵入されるなどの状況になり一層まともに行動が取れなくなっていく。
操り服のように身体が勝手に動くというパターンも見受けられる。また、着用者を起点に周囲の人物に触手が襲いかかる例もある。
衣類は長時間身につけることになる点から、調教、肉体改造、洗脳といった、時間をかけて影響していくシチュエーションとの相性もよい。
普通に考えると、常時全身をまさぐられている状況ではまともに活動できるはずがないため、エロRPGやエロトラップダンジョンなどの作品群ではバッドステータスの一種として扱われる。一方で(辱めに遭うことを代償に)戦闘能力が上がるなどと設定され、自らの意思で着用するシチュエーションでの作品もある。ただし、自ら触手服を使う場合、制御失敗などの自滅展開もしばしば見られる。
悪役の衣装として
触手が纏わりついているタイプの触手服の禍々しい外見は悪役、特に敵の女幹部や正義側から悪側に寝返った人物の衣装としてうってつけである。
こういった場合触手は着用者と一心同体になっていて、触手を武器として他者を攻撃したり、他者を性的に責める際に使うなど着用者が能動的に使うようにもなる。
なお、こちらでも自滅の原因になるケースがある。
バリエーション
触手服の形状などにより、いくつか派生した呼び分けがなされている。
- 触手スーツ … レオタード・キャットスーツのようなぴっちりスーツ型のもの。
- 触手水着 … 水着に触手が生えたもの。
- 触手下着 … 下着に触手が生えたもの。触手の質感をしていながら、上に普通の服を着て隠姦シチュを両立で行うこともできる。
- 触手鎧 … 鎧・甲冑に触手が生えたもの。
- 触手皮 … 皮モノの皮の内側に生えたもの。
- スライム服 … スライムが肌に貼り付いている状態。
その他、武器などの持ち物や帽子・靴などの装備品が触手になっている例もある。
なお、勝手に動いたり意志を持っている服でも触手ではなく性的な意図もない(鮮血やピョン吉など)は触手服には含まれない。
エロゲーへんし~ん!シリーズなどのように人間が衣服に憑依・変化したようなジャンルは、擬態化タグで扱われている。
海外ではこれらを広く網羅する「living clothes」という語で纏めて扱われているようだ。