「雅緋、悪の誇りを舞い掲げよう!」
プロフィール
概要
秘立蛇女子学園の3年生で「SHINOVI VERSUS」以降の選抜メンバー筆頭。
1年生にして選抜筆頭になる程の実力者だったが、任務中の事故(禁術・深淵血塊を使い暴走)により重傷を負い全ての記憶と能力を失った(その後入学してきた焔達が彼女の後釜として選抜メンバーになった)。
3年以上の入院生活を経て普通の人としての生活を送っていたが、蛇女編ではとあるきっかけで記憶と能力が復活。蛇女子学園復興と抜け忍となった焔達の始末の為に再度立ち上がった。
選抜メンバーに加わった両備と両奈の姉・両姫とは廃人化以前にも戦ったライバル同士であるが、廃人化した時の事件で両姫を殺害してしまった(これについては両姫の記事を参照)為に二人から密かに命を狙われていた。
常に堂々とした立ち振る舞いをしており、蓮華いわく「俺様系」。それ故に絶大なカリスマ性を有しており、後述した容姿もあって校内には彼女のシンパが多い。
蛇女の学園長を父に持ち、母は目の前で妖魔に殺された為、妖魔討伐のために最上位の忍「カグラ」を目指している(父親の立場もあってか、「SV」紅蓮隊ルートでは出資者である道元に逆えずにいた)。
敵と定めた者には容赦がなく、時には3人で1人を袋叩きにするなど、ともすれば卑怯とも言える作戦を実行することも。
初期の焔同様、当初は選抜メンバーの存在も目的達成のための手駒としてしか見なしていなかった。
後に本物の仲間としてその必要性を認めていくことになるが、それ以前からナチュラルに彼女らを気遣うなどしており、根の部分ではいい人であることが窺える。
また悪忍の存在を「誰かが役割を背負わなければならない必要悪」として捉えており、完全な悪党には徹しきっていないのも、そうした人の好さの表れなのかもしれない。
実力主義を謳っており、弱者は必要ないと発言しているが、成果を上げた者は素直に認め賞賛するタイプ。
人称・呼称・口調
戦闘スタイル
黒刀と黒炎による斬撃、それをまとった拳撃を得意とする。 なお、SV時の黒炎はただ黒いだけだったが、EV以降は赤と黒の混じったものとなったことでより禍々しさが増した。
秘伝動物は鴉と蛇。シノビは全員、それぞれの秘伝動物を力を借りて秘伝忍法を発動するのだが、雅緋はそのなかでも特例的に二つの秘伝動物の力を持ち、現時点でこの特徴があるのは彼女だけである。作中の極秘資料においても、秘伝動物を二つも有することは極めて稀とのことで、対象者に新たな人格でも形成されない限りはあり得ない現象らしい。
『SHINOVI VERSUS』のイラストには左手を押さえているようなポーズもあり、いわゆる「中二的な」モチーフが意識されているらしい(誰だ、雅緋=ザ=ブラッドエッジなんて呼んだのは)。
幼少期は現在と違い黒髪だったようだが、後述した過去を受け止め悲しみを背負っていく覚悟を決めた時、その白髪は再び漆黒に染まって(『ESTIVAL VERSUS』におけるDivineジャッジメントモード時の容姿)白いメッシュが入り、背中には漆黒の翼が現れ、刀を纏う黒炎は七支刀のような形に変化する。PBS公式サイトではこの状態の姿を「深淵の雅緋」と紹介されている。
白装束に一刀流など焔と対になるようなデザインがされており、見た目でも新たなライバルとして対立を煽られている(しかし意外と本編中での会話は少ない)。
……ちなみに『ESTIVAL VERSUS』の二華繚乱記の頃には「技のネーミングセンスが寒い」ということに気付いており、今更変えられなくなった技名に苦悩する姿が見られる。しかし、本人はあれこれ恥ずかしがってはいるものの、他者からそのように指摘された場合は顔を真っ赤にしながら「恥ずかしくなどない」と否定するところもあり、技名そのものに愛着はある模様。
ゲーム内での性能はバランス重視。
主人公勢らしく全体的に動きが俊敏で、攻撃のバラエティも豊富。
飛鳥や焔よりは手数の面でほんの僅かに劣るものの、コンボで発生する黒炎が火力、リーチ、ヒット数の三点で非常に優秀。また、一部の溜め攻撃では飛び道具も放てる。
秘伝忍法はどれも発動が速く、攻撃範囲も広いためザコ集団を蹴散らすことなどお手のもの。
もちろんボス戦でも大いに活躍できる、いわゆる万能型。
一部シリーズでは秘伝忍法で上述の深淵の雅緋に変身でき、さらに重い一撃をお見舞いすることも可能。
クセも少ないため、初心者から上級者まで幅広く使える。
まさかのマザコン?
『ESTIVAL VERSUS』では千年祭で一時的に蘇った亡き母と対面。
実は母の前では相当な甘えん坊で、母をママしゃまと呼び国民的大家族アニメのちびっ子達を思わせる赤ちゃん言葉で話していたという衝撃の事実が明かされた。
同作では焔と直接対決し和解したルート(「SV」紅蓮隊ルートが近いか?)が正史となっているようだが、この事情を知った焔からは見損なわれた挙句笑われてしまっている。
この後の焔との絡みは二華繚乱記が配信されるまで皆無だったため、恐らくこの評価は覆らなかったのだろう…
ちなみに同エピソードでは互いの悩み事を打ち明け、それを認め合い結束しているのだが……シンパシーを感じるにしても、若干変な方向に突っ走ってしまっている。
モテモテ雅緋様
クールでスタイルがよく、顔立ちも中性的の為、校内のファンも多い。
そうしたことからイケメンと呼ばれること(同級生の男子や少年漫画の主人公扱いされる)が多々あるのだが、本人は女を捨てているわけではないためかなり不満な様子。
『ESTIVAL VERSUS』では一度この評価を受け入れようとするのだが、結果自らのアイデンティティそのものを揺るがす迷走状態に陥ってしまった。
特に忌夢からはかなり濃ゆい好意を寄せられており、雅緋自身も彼女に対して友情を感じてはいるのだが、そっち方面の想いは届いていないと明言されている。
またこの手の作品では珍しく、きっぱりとノンケだと言い切っているキャラでもある。
ただしそんな彼女もブルマには興味があるらしく、わけあって雲雀のコスプレになった忌夢をかっこよくお姫様抱っこする一面も。
総括
他の選抜メンバーが自分にゾッコンだったり引きこもりだったり、ドSだったりドMだったりと揃いも揃って癖の強いメンバーばっかりなので、リーダーとして纏めるのに苦労している様子。
しかしながら過去の事件の経験から、私情に流されて力を振るうことを良しとせず、仲間がそうなりそうになったら蛇女の誇りを持って戦いに臨むようメンバーに言い聞かせている。
入院中は休学していたため、現在は21歳という年齢でありながら学生生活を送っている。そのせいか「雅緋と忌夢はそんなに若くない」といっためちゃくちゃ失礼な発言をされることもある。もちろん、この場合は10代後半の忍学生達と比較して見ると若くないということではあるのだが、それでもだいぶ失礼な発言であることには変わりないし、それを言われた本人たちも「まだ若い」と、ご立腹であった。そりゃそうだ。
さらには時々年長者から婚期の話を持ち出されることも…
なお、それが幸い(?)してか、シノマスでは忌夢や両姫(年齢は17歳だが、存命であれば雅緋たちと同じ21歳)と共に『ADULTカテゴリ』に属しており、地脈やリーダースキルの恩恵をやや多めに受けることができる。本人からすれば27歳の凛や、81歳のジャスミンたちと同じ年長者グループということで不遇かもしれないが…
余談
『SHINOVI VERSUS』にて登場した四大勢力の代表達の中では、現時点では唯一主人公として扱われたことがない。
『ESTIVAL VERSUS』においても雪泉と並ぶもう一人の主人公として抜擢されたのは彼女ではなく両備である。
こうしたこともあってか他の主人公組に比べると一歩引いた立場にいるキャラクターとしての感は否めず、高木謙一郎プロデューサーからも「少々地味になってしまった」と発言されている(同作でマザコン設定が追加されたのは、その影の薄さを補うためとのこと)。
ちなみに雅緋の暴走事件の経緯は、『SHINOVI VERSUS』の蛇女ルートおよび月閃ルートの続編を意識した『ESTIVAL VERSUS』のドラマCDで語られているが、それぞれのルートで細かい部分が微妙に異なっている。
また『ESTIVAL VERSUS』の公式バイブルにも詳細プロフィールが書かれているのだが、ライターが勘違いしたのかどちらとも矛盾した内容になっているので注意。
関連イラスト
関連タグ
菊地真…雅緋と同じ平田宏美氏の演じたキャラクター。髪型と悩みの種が似ている。
小瀬川白望…他人の空似
ガルバトロン…「ビーストウォーズⅡ」版のガルバトロンと、立ち振る舞いが似通っている。マザコンと酒癖という違いはあるが、タガが外れると手がつけられなくなるという共通点も。