トレーナーとは何か 知りたい
タグの注意
AZ(部分一致)で検索すると、ペイントツール「AzPainter2」で描かれたイラストが大量に引っ掛かるため、投稿する際は可能な限り「AZ(ポケモン)」のタグの使用を推奨する。
概要
ゲーム『ポケットモンスターX・Y』に登場する謎の男。
13番道路で初めて出会い、その後もストーリー上で何度か登場する。
巨体な体躯の持ち主で、他の人物とは明らかに違うオーラを放っている。
また、意味深な発言が多いのが特徴。
フラダリ曰く、3000年前のカロスの王と同じ名前とのことだが……。
その大きな身長は3mも越すと思われ、長い白髪とボロボロの黒コートが特徴。
公式イラストではモンスターボールを持っているが、その体躯ゆえボールがかなり小さく見える。
身体に合う服が無いためか、手足の裾はアームカバーで継ぎ足されている。また、首には謎の鍵をぶら下げている。
名前の読み方は、ゲーム(漢字モード)上や公式サイトではルビが無いため分かりづらいが、ひらがなモードにて「エーゼット」という読み方が記されている。
ルビが判明するまでは「アズ」と呼んでいたプレイヤーも多く、「AZにゃん」というあだ名まで付けられた。
残念ながらアニメでは未登場。
『ポケモンジェネレーションズ』での声優は土師孝也。
以下、本編に関わる重要なネタバレ
きけ フラダリに 刃向かう 者
昔々 今からずっと昔
オトコとポケモンがいた
とても愛していた
戦争が起きた
オトコの愛したポケモンも戦争に使われた
数年がたった
小さな箱を渡された
オトコは生き返らせたかった どうしてもどうしても
オトコは命を与えるキカイを造った
愛したポケモンを取り戻した
オトコはあまりにも悲しんだため怒りが治まらなかった
愛しているポケモンをキズつけた世界が許せなかった
キカイを最強の最終兵器にした
オトコは破壊の神となった
神により戦争は閉じられた
永遠の命を与えられたポケモンは知っていたのだろう
命のエネルギーは多くのポケモンを犠牲としていたことを
生き返ったポケモンはオトコのもとを去った
正体
実は、セキタイタウンに封じられた最終兵器の製作(開発)者にして、フラダリの言った通り3000年前のかつてのカロス地方の王その人である。
3000年前、彼は一匹のフラエッテを愛していたが、戦争の渦中でフラエッテはその命を散らしてしまう。深い悲しみに囚われた彼はフラエッテを蘇生させるべく、「ポケモンを生き返らせるキカイ」を製造し、その力でフラエッテを蘇生させる事に成功した。
しかし、深い悲しみから癒えぬ怒りを覚えた彼は、フラエッテを傷付けた世界に復讐すべく「ポケモンを生き返らせるキカイ」を「最終兵器」に転用し、文字通り破壊の神となりすべてを滅ぼし戦争を終わらせた。
だがフラエッテは「最終兵器」、つまり自分に永遠の命を与えたキカイのエネルギー源が、他のポケモンたちの命だと知り、悲しみで彼の元を去ってしまう。
彼はフラエッテに去られて2度愛するポケモンを失った悲しみと最終兵器を造った後悔に囚われたが、それに追い討ちをかけるように、彼も最終兵器の副作用による光を浴びた影響で寿命が極端に伸びてしまった(ただし攻略本より不死になったわけではないとの事)。
そして、3000年という気の遠くなるような長い時間を生き続け、フラエッテを探しながら当ても無く彷徨い続けることとなる。
なお、彼が首にぶら下げているものは最終兵器を動かす為の鍵である。
フレア団のボスであるフラダリは、最終兵器を利用するべく、鍵を所持している彼を捕えたが、主人公達の活躍により彼は解放された。
その後、ポケモンリーグでカルネに勝利すると、開催されるパレードの折、「トレーナーとは何か知りたい」と言う彼とバトルする事になる。
その戦いの中で、悲しみに囚われていた過去の自分と決別しポケモンを愛する心を取り戻した彼の元に現れたのは、彼の元を去ったはずのフラエッテであり、実に3000年という長すぎる時間を経て主人公達やパレードを見に来ていた大勢の人に見届けられながら再会を果たした。
ここで本作の物語は、一つの終焉を迎える。
余談だが、『ポケットモンスター オメガルビー・アルファサファイア』のエピソードデルタにて、『X・Y』と同じ世界のホウエン地方のルネシティに巨木を贈っていたことが判明する。
その巨木の根元には彼のもとにいたフラエッテの持つ花とよく似た花が咲いている。
手持ちポケモン
手持ちは全てレベル60。
また、経験値・お金は一切入らない。
チャンピオンと違い手持ちは僅か3匹であり、四天王よりもLVが低い。その為エキシビションマッチ的な側面を持っている。使用するポケモンは全て、設定通りに古代と関係あるポケモンである。ついでにいえば、寿命の長そうなポケモンたちでもある。
バトルに勝利すると、スタッフロールに突入する。
(バトル前に手持ちのポケモンは全回復されるので、簡単に勝つ事が出来るが、万が一負けても結果は同じである。)
ちなみに、3匹とも「おんがえし」を覚えている。
なお、彼の愛したフラエッテは特殊な個体。通常の個体と色が違うが、あかいはななど普通のフラエッテの色違いは青い目に藤色の体(下半身?)、髪飾り(?)は通常の黄色であり、彼が愛したフラエッテは青い体に赤い髪飾りのようなもので色合いがかなり異なる。
また、所持している花弁の形も通常のものと異なる特殊な個体であり、その形は「最終兵器」を彷彿させる。
2月14日にgameinformerのwebサイトに掲載されたインタビュー(リンク先海外サイト)によると、このフラエッテは彼の亡くなった母親から譲り受けたポケモンの模様。
考察
前作『ポケットモンスター ブラック・ホワイト』に登場したキャラクター「N」はアルファベットのほぼ中間である。
また、XYとBWの時間軸はほぼ同じ(作中にプラズマ団が活動しているという話を聞ける)と推測できる。
さらに、AZがカロス地方の王であったのに対し、Nには古代の王の末裔説が存在する。
以上のことから、実はAZとNは何かしら関係があるのではないかと噂されることもあるが、現時点では想像の域を出ない。
因みに、英語では『全て』や『完全な』の意味として ―― from A to Zと表記される。
また、彼に関わるイベントは、最後のシーンが感動的だという意見が多いが、展開が些か唐突だったりAZのキャラの掘り下げが少なくて感情移入できなかったという意見も少なくない。
『ポケットモンスター エメラルド』『ポケットモンスター プラチナ』の様なマイナーチェンジ版)で彼に関連する情報の伏線が回収されるのかと思いきや、そのまま次回作の『ポケットモンスター サン・ムーン』が発売されたため、マイナーチェンジはお蔵入りとなってしまった。
マイナーチェンジではないPokémon LEGENDSシリーズという形で2024年(令和6年)2月末にて発表された『Pokémon LEGENDS Z-A』では、彼に関してはお蔵入りだったものを異なる形で謎の全容部分が掘り下げられ、伏線回収される可能性があるという噂が2024年以降に出てきている。
モデルは目が半分隠れている事から片目を失った北欧神話の主神であるオーディンではないかと言われている。昔のカロス=フランスを治めていた王という事から、カール大帝も元ネタか。
また、彼の連れていたフラエッテは「植物」、「光」、「最終兵器開発の要因」などの理由からオーディンの息子であるバルドルのポジションであると思われる。
関連イラスト
関連タグ
ジガルデ:マイナーチェンジによる伏線回収がされなかった仲間になっている。