「見かけで人を判断するなー!!」
プロフィール
本名 | ダニエル・ルソー(Daniel Rousseau) |
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誕生日 | 3月2日 |
年齢 | 享年27歳 |
身長 | 187cm |
体重 | 94kg |
この世で最も尊い存在 | シックス、その次は己 |
好きな音楽 | 雅楽 |
嫌いな音楽 | ジャズ |
顔の紋様 | DRagon(西洋龍)“Flood of book” |
紋様の位置 | 顔面の右上 |
概要
「シックス」の下に集った新しい血族の幹部「五本指」の一人で小指に値する存在。
執事風の服を着たスーツ姿の黒人男性で、シックスの車の運転手。
見た目は黒人だが祖先は中国系で、代々水の流れを見極める能力を受け継いでいる。
幼い頃からあらゆる才能に優れ、さらに水を操る能力を持ち得たことで、他の人間を何人殺してもまったく罪悪感が沸かないことに疑問を抱いていたところにシックスが現れ、彼に心酔する。
彼の血族としての名である「DR」は本名のイニシャルと、龍=Dragonに由来する様子。
日本語が堪能で見た目は穏やかだが、本性は凶暴で、新しい血族でない人間を「ダニ」と蔑んでいる。見た目に寄らず音楽は雅楽が好きで、ジャズが大嫌い。
能力
古代中国では洪水などの水害を龍に例える風習があり、彼の祖先は治水を専門としていた。
受け継がれてきた技術力と知能を以って新しい治水を成し遂げ、その功績を与えた王朝から富を搾り取れるだけ絞り、また次の大河で同じことを繰り返していたらしい。
そんな定向進化を果たしたDRは水の扱いが異常なまでに特化している。
どの方向に流れ、どの地形にどんな形で留まるのか。堤防のどの部分を切れば、どれだけ速く破壊的にこの地を水の底に沈められるかが分かる。
更に強化細胞を移植していることで常人を越えた……のだが。
動向
作中ではシックスの「茶会」(弥子曰く「ドSサミット」)に誘われたネウロを送迎したリムジンの運転手として初登場。
シックスに10万人の命を差し出すことを目標に、豪雨の中、都心の川の堤防の27箇所に仕掛けた爆弾で決壊させての大水害を引き起こすことを目論み、ネウロの前で見せつけるように実行。
そのまま戦闘に移行するが敢えなく瞬殺され、水害の被害も大幅に削がれてしまう。
ネウロの主食である「謎」は人間が繁栄していればいるほど生み出されやすく、DRが発生させた水害はいわば餌場の破壊と食事を真っ向から妨害する行為……つまりは逆鱗に触れたのだ。
自らを「龍」と称した彼だが、本物の魔人からすれば目障りな「黒ダニ」に過ぎず、圧倒的な力と威圧感でボコボコにされて、プライドをも徹底的に砕かれてしまう。
「私はダn」
ネウロ「川の音がうるさいな、聞こえん」
命乞いをするも当然ネウロの怒りは収まらず、絶望のまま自分で発生させた洪水に突き落とされた。
その後、葛西善二郎に投網で救助されるが、それは命を助けるためではなく粛清(処刑)のためであり、シックス曰く「一度折れ目がついたモノは開いてもまた折れる」「血族か否かを決定する条件はDNAではない。決して折れない脳の強さだ。脳に折れ目がついた(ネウロに敗北感を植え付けられた)時点でもはや人間。私の同族(仲間)たる資格はない」として葛西の炎で火だるまになって死亡。消し炭となった彼の遺体は葛西によってそのまま洪水の中に文字通りの意味で「一蹴」された。
自身はシックスの次に尊い存在だと自負していたが、実際は幹部の中でも最下位の立場でしかなく、ジェニュインとシックスにも「たかが小指」「捨て石」と散々な言われようだった。
ただし結果だけ見れば、五本指の中で最も多くの人間を殺しており(笛吹直大の発表で死者4800人とある)、その点でのシックスへの貢献度は一番大きい(あくまで作中で描写された範囲に限るが)。
というかネウロにとって痛いのはDRのような無差別大量殺戮であり、他のメンバーが取ったような作戦は実のところあまり痛くないのである。