概要
シンフォギアコラボイベント第10弾。2021年3月31日スタート。
コラボ先は同じくブシロードが運営する『少女☆歌劇レヴュースタァライト』。
本イベントの約一か月半前には、スタァライトのゲームアプリ『スタリラ』の方でシンフォギアとのコラボ公演『外典オレステイア』が行われていた。
そのため、今回のイベントはシンフォギア側のアンサーコラボにして、史上初の双方向コラボでもある。
・・・そして、本イベント内にて明確に、「外典オレステイア」の延長線上にある物語であることが語られた。
タイトルは「Show must go on」(英語の慣用句で「一度始めた演劇は、何があっても続けなければならない」という意味)をスタァライト風に捩ったものだが、意味合い的には同じである。
Show must go onという文句自体はスタァライトのアニメのサブタイにもなっていた。
今回クローズアップされるのは翼、響、マリアの三人。
主人公+故人を除く舞台に立つ職業の二人という組み合わせであり、(たぶん歌姫三人にすると現役の高校生が一人もいなくなるから)
あえてアマチュアばかりが選ばれたバンドリとのコラボとはある意味真逆である。また、スタリラに出張していたのもこのメンバー。
あらすじ
ライブを控えた翼が感じた異変・・・、「うまく歌が歌えない?」
戸惑う翼の元に届いたのは、一通のメールだった・・・。
「お持ちなさい。あなたの望んだその星を」
謎のメールを受け取った翼は、マリアや響と共に異空間に飲み込まれ、「闇のオーディション」に参加することとなる。
「闇のオーディション」では、脱落者はステージでの輝き『キラめき』を奪われ、幽閉されるというが・・・、
翼たちシンフォギア装者は、ひかりたち舞台少女とともに、「闇のオーディション」を切り抜くことができるのか!?
主な登場人物
シンフォギア装者
今回の主要キャラは前述のスタリラサイドのコラボの主要キャラ達である。
前回と違ってギャラルホルンを介してスタァライトの世界に訪れたのとは違うためすぐに戻ることができず、異変を解決するまでは聖翔音楽学園の生徒としてひかりたちと行動を共にする。
本イベントの主役。自身の歌に違和感を感じており、スランプに陥ってしまった。
そんな中、謎のメールによって、響やマリアとともにスタァライトの世界に飛ばされ、「闇のオーディション」に参加することとなる。
舞台に対してストイックなひかりに自分の理想像をかいまみる。
人助けが趣味の一撃必愛な突撃少女。今回の黒幕とも、最後まで「話し合いたい、分かり合える」姿勢を貫いた。
本イベントでは似た者同士の華恋と仲良くなり、先生と呼んで教えを乞う。
戦場で、ステージの上で、時に翼と戦い、競い合い、今では肩を並べていっしょに戦う仲になった歌姫。悩みを抱えながらなかなか頼ってくれない翼が心配で仕方ない。
本イベントではばななと親交を深めた。
聖翔音楽学園99期生
スタリラ側のコラボイベントで、装者と交流のあった天堂真矢と西條クロディーヌもその一員。
しかし、闇のオーディションによって、次々と『キラめき』を奪われて行方不明になってしまい、以下の三人だけが生き残っていた。
闇のオーディションでピンチに陥った時に翼たちが助けに来てくれたことで、以後は協力して立ち向かう。
華恋の幼馴染にして、イギリスから来た転入生。出席番号29番。
翼と同じく彼女も「部屋を片付けられない系女子」で、よりによってそこで意気投合してしまい、スランプに陥る彼女を気に掛けサポートする。
どちらも重要なキーワードとして「親友といっしょに立つ舞台⦅ステージ⦆」があるが、翼が一話で親友と死別したのに対し、ひかりは最終話でようやく親友と舞台に立つことができた。
『レヴュースタァライト』の主人公で、出席番号1番。
響は主人公つながりである他、名前に華(花)が入っていてそれを強調する場面が多い、一本気な性格で親しい人間に一回以上「バカ」と呼ばれたことがある等の共通点がある。
余談ではあるが、響の好物はごはんだが、華恋の好物はうめぼしである。
99期生の「お母さん」的存在で、お菓子作りが得意。出席番号15番。愛称は「ばなな」。歌や踊りのみならず、舞台演出にまで優れた才能を見せる。
マリアとの繋がりとしては白い衣装を着ているほか、ともに公式から「母親」扱いされている。また、意味合いは違うが、「過去」がアイデンティティの大部分を占めているという共通点がある。
また、おいしいものを食べるとバフがかかる人&料理が上手な人という組み合わせでもある。
その他
翼のマネージャー。突然声が出なくなった翼に身を案じた。冒頭と終盤に登場する。
『レヴュースタァライト』におけるストーリーテラーの立場である謎のキリン。
本来は、彼が「『キラめき』を奪い合うオーディション」の主催者という立場なのだが、この“改悪された”「闇のオーディション」では、ただの傍観者となってしまった。
- 闇の舞台少女
強大な『キラめき』を持つ、本イベントのヴィランである「闇のオーディション」の主催者。
巨大な布の塊の上に乗ったような姿をしており、顔は隠れて見えない。「アンサンブル」と呼ばれる幽霊のような戦闘員を多数召喚することができる。
どうやら「女神の歌」の主役を手にするために、たくさんの舞台少女から『キラめき』を奪いまくっているようだが・・・、
- 井手碧菜
聖翔とは別の学校に通う舞台少女。スタリラ風の作画の美人で、実際周りからも注目を集める存在らしい。
天才よりも、むしろ努力型の秀才に近い人物のようだ。
名前の由来はムーサイの一人「アオイデー」だと思われる。
オーディションを進める中で闇の舞台少女と同一人物であることが明らかになる。
基本、ハングリーなスタリラの舞台少女たちと比較しても負けないほど「主役」への執着が強く、「女神の歌」の主役に落ち、失意に暮れている時に偶然聖遺物「黄金のリボン」を見つけてオーディションを私物化、歪んだ方法でキラめきを得たことで増長し、「誰より努力してきた私は報われて当然」という傲慢な考えに取り憑かれてしまう。
もともとは「自分を表現して見てもらいたい」という誰でも抱く想いからこの道に入っており、最後は翼に敗北したことでそのころの純粋な気持ちを思い出し、装者たちが帰ったあとは自分が巻き込んだ少女達に謝罪して回っている姿が確認されている。
舞台少女ギア
今回のイベントで登場する、オーディションに参加する舞台少女が纏う衣装をモチーフとしたオリジナルギア。
首から下は各装者に関与した舞台少女とほぼ同じデザインになっている。アームドギアも対応している舞台少女の得物に似た形状へと変化しており、事実上、翼とマリアの武器のイメージが入れ替わっている。
- 響:愛城華恋のレヴュー衣装で、頭のクラウン飾りが特徴。響が徒手空拳で戦うスタイルなため、華恋のサーベルを模した、ジャマダハルに酷似したガントレットを装備している。
- 翼:神楽ひかりのレヴュー衣装で、腰にミスターホワイトが。技発動時、ひかりのワイヤー付きナイフを投げた後、日本刀に似た片刃剣で一閃。
- マリア:大場ななのレヴュー衣装で、いつもの蛇腹刀ではなく、日本刀の二刀流で戦う。必殺技は光刃の十文字斬り。
また、シンフォギアでの必殺技演出では技名が出るが今回は技名表記は出ず、幕が開いたあとそれぞれモデルになった舞台少女の名乗りシーンを意識した演出が出る仕様になっている。
キーワード
女神の歌
本イベントの根底にある戯曲。アポロンとテルクシノエー、アオイデー、メレテー等の名前がある事からギリシアのムーサイの伝説が下敷きになっていることが窺える。
黄金のリボン
スタァライトでおなじみの、「舞台少女達が『キラめき』を奪い合う」オーディションのルールを改変する力を持つ。
余談
2019年9月上旬の、スタリラ内における『戦姫絶唱シンフォギアAXZ』コラボにて、華恋はガングニールギアのメモリア衣装を身にまとっていた。