概要
SCP-4465は一件なんの変哲もないあグロック17拳銃である。
本家記事ではオブジェクトについての異常性については一切と言っていいほど書かれていない。
この記事を読んで「結局コレは何なのだろう。」と思った人もいるだろう。
それもそのはず、先ほども言った通り本家記事に書かれている内容は400字以下と非常に短く、異常性についても何一つ書かれていないのである。
実験記録も「倫理的懸念のため中止されました」としか書かれていない。
そしてこのオブジェクトに関して、本家記事のディスカッション(コメント欄のようなもの)にて筆者であるDarkStuff氏が以下の文章を投稿している。
It’s a gun that kills loved ones of the target shot.(その銃は愛する者を殺します)
この内容がSCP-4465の異常性なのである。
そう、SCP-4465は「撃たれた対象の愛する者に弾がテレポートし、撃たれた人の愛する人に着弾してしまう銃」である。
収容経緯
SCP-4465は手首からの大量失血により自殺したアーノルド・デュバーの遺体と共に彼のアパートで発見された。
彼の遺体が発見される3日前、彼の大学のルームメイト、彼の母親、そして彼のペットの犬は皆、お互いに10分以内に口蓋から後頭部にかけて同一の銃創を受けていた。
弾丸はSCP-4465のマガジンのものと一致しており、アーノルド・デュバーは最も近い犠牲者から3,000㎞離れた場所にいた。
恐らくアーノルドは拳銃自殺しようとして、SCP-4465を顔に向けたのだが、どれだけ撃っても死ねない上、そもそも発射されているのに弾が何処かへ消えてしまった。
そうして数日後、彼のもとへ家族や友人の訃報が届いた事で、自分が持っている拳銃の異常性、そして自分が取り返しのつかないことをしてしまったと悟ったアーノルドは拳銃ではなくナイフで命を絶ったのである。
Tale-JP「孤独な人間は生きているとは言えない。」
ある日、研究員の一人がSCP-4465を使って暴動を引き起こした。
その研究員はとある要注意団体と繋がっていたらしく、他の研究員が質問したところ逃走、複数のオブジェクトを強奪し収容室へ立てこもった。
男は裏切り者にSCP-4465を向けられ、被弾しながらも裏切り者を捕らえることに成功したのだった。
謀反を企んだ研究員はそのまま拘束され、応援に来た敵対組織も纏めて一網打尽。結果的に被害0で財団はこの事件は解決。
全て終わった後、月明かり差す自室で男は静かに呟く。
「愛する人なんて、とっくに全員死んだよ。」
愛する人、それは人としての死か、それとも……。
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SCP-4465 - No Man is an Island
by DarkStuff