概要
『Dead by Daylight』に登場する殺人鬼(キラー)の一人で、2021年6月16日にリリースされたDLC『Chapter XX: "Resident Evil"』にて実装された。
CAPCOMのゲーム『バイオハザードシリーズ』に登場する生体兵器(B.O.W.)“追跡者”本人。設定・デザインはRE:3に寄せられている。
同DLCでは生存者(サバイバー)サイドのキャラクターとしてジル・バレンタイン、レオン・S・ケネディが追加されている。
呼称の「ネメシス」は、出典での彼の識別番号である「ネメシス-T型」に由来。
本来の意味は「天罰」もしくは「天罰を与える人」など。
人物
識別名 | ネメシス-T型(Nemesis T-Type) |
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性別 | 男 |
出身地(製造元) | アメリカ(アンブレラ社施設) |
声優 | Sébastien Croteau(The Monster Factory) |
背景
ネメシスは、アンブレラ社が作り出した生体兵器である。
タイラントT-103型をベースにNe-α寄生体を投与することで知能と認識力の向上に成功し、与えられた任務に則り標的を抹殺する、ほぼ破壊不能な“追跡者”が完成した。
ネメシスに与えられた初の任務は、ラクーンシティに解き放たれ、S.T.A.R.S.のメンバーを全滅させるというものだった。ネメシスは街を破壊しながら標的のジル・バレンタインと幾度となく対峙するが、あと一歩のところで取り逃してしまう。しかしその時、ネメシスに奇妙な霧が降りかかった。霧は街の煙と混ざり合い、混沌とした情景を生み出していた。
そんな現象でも彼が動じることは一切ない。極度の寒さや酸素の薄さなど、脅威ではなかった。ただ重要なのは霧の中へと入り、任務を続行することだけだ。S.T.A.R.S.を見つけ出し、S.T.A.R.S.を全滅させて、邪魔をする者は片っ端から殺すという任務を果たすために。
性能
2024年10月時点の能力
移動速度 | 4.6m/s(通常)、3.8m/s(触手攻撃時) |
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心音範囲 | 32m |
視点 | 高い |
凶器 | 加工無しの鉄拳 |
標的を素早く取り押さえる力強い腕。 | |
固有能力 | T-ウィルス |
根城 | ラクーンシティ(Raccoon City) |
物語の舞台でもある美術館を改築した警察署が存在するエリア。 |
ムチのようにしなる触手を扱う中距離攻撃型キラー。
ただし初手では威力はなく、何度か攻撃を当てて変異度を上げる必要があるのがネック。
特殊戦力としてマップ上に2体のゾンビが配置され、自動操作によりネメシスの手助けをしてくれる。ゾンビは生存者の板当てやネメシスの攻撃を受けると消滅するが、しばらくすると復活する。また、上述の触手強化のターゲットにもなるので自ら撃破するのも一つの手段。
メメント・モリは触手でサバイバーの胸を貫き、地面へと叩きつけ、触手で突き刺して顔面を踏み潰すというもの。
この際、相手がS.T.A.R.S.メンバーの場合は「S.T.A.R.S.…」と呟く。
固有能力
T-ウィルス(T-Virus)
能力ボタンで触手を構え、攻撃ボタンでムチのように振り下ろして攻撃する。
命中すると生存者を汚染状態にし、この状態だと触手攻撃でダメージを与えられるようになる。マップにはサプライケースが4つ配置され、中に入っているワクチンで生存者は汚染を治す事が出来る。
触手攻撃を生存者、ゾンビに当てると変異度が溜まっていき以下のように触手が強化される。
変異度1:範囲5mの初期状態
変異度2:板や破壊可能壁を壊せるように
変異度3:さらに範囲が1.5m上昇する
固有パーク
- 死を呼ぶ追跡者(Lethal Pursuer)
儀式開始時に数秒間、生存者全員のオーラが見える。
すぐに効果がなくなるため、残りの時間は最大3パークで戦うことになるが、初動ミスの可能性を減らせる貴重なパーク。
しかしアップデートで鯖のオーラ可視化効果時間を延長するという機能もついたので、より使いやすくなった。ブライトなど高速で迎える殺人鬼と相性がいい。
- 集団ヒステリー(Hysteria)
生存者を無傷から負傷させると、全ての生存者に無感覚(忘却)の効果が付与される。
負傷させやすいリージョンやプレイグなどと相性が良いが、全員が負傷状態になってしまうと効果はなくなる。
- イラプション(Eruption)
発電機を蹴るとそのオーラが黄色で強調表示さ、生存者が瀕死になると強調表示された発電機全てが爆発する。修理進行度は10%失われ、後退し始める。爆発時に修理中だった生存者は叫び、しばらく居場所が分かるようになる。
仕込む手間はあるが、複数発電機への遅延、生存者の探知、妨害とマルチな効果を発揮してくれる。
アドオン
劇中で倒れていった人物やB.O.W.の臓器や体の一部などがアドオンとなっており、ゾンビの性能を上げるものが多い。
ベリーレアのジルのサンドイッチは迫りくる天井に潰されそうになったジルを助けた仲間が言った「(ジルの)サンドイッチが出来上がるところだったぜ」というジョークが元ネタ。
特徴
長所
触手攻撃のリーチが通常攻撃より広いため板窓での攻防に強く、倒れた板や低めの障害物なら無視して攻撃を与えられる。
変異度が2以上になると触手で板割りが出来るようになるが、これが視点が下がらないうえに破壊後の硬直中にも多少動けるため非常に使い勝手が良い。
ゾンビはダメージを与えてくれたり、発電機の近くにいれば、生存者はゾンビを遠ざける動きが必要になるため遅延になり、ネメシスからゾンビのオーラが見えている事で索敵の補助にもなる。
短所
キラーの中で最も背が高いため、チェイス場所によっては生存者から一方的に見られる事があり、フェイントがかけにくい場合がある。
足音もドシドシとした大きめの音がなるため、背の高さと併せて接近に気付かれやすい。
触手は汚染に入っていない生存者へはダメージが無いうえに、負傷時と同様に加速が入ってしまう。横と下への判定が小さいため、体を振ってくる相手や障害物裏でしゃがんでくる相手には当てづらい。
ゾンビはプレイヤーには操作できず、役に立つかどうかは運次第。動きもやや不安定で、オブジェクトに引っかかったり、近くの生存者に反応してくれない事がある。長めのスタンが入るためライトも苦手。