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概要

FNハースタル社が創ったアサルトライフル

5.56×45mm仕様のSCAR-Lと7.62×51mm仕様のSCAR-Hの2種類があり、更にバレルの長さ等により多数のモデルが有る。

米軍では海軍特殊部隊SEALsを中心として多くの特殊部隊に採用されており、その際の呼称はそれぞれMk16Mk17。商標権を侵害しないため、ゲームではこちらの名前で出てくることが多い。

その名のとおり、特殊部隊のために生み出されたということがよくわかる多機能性と汎用性を持つ。

開発中のモデルはほかのモジュラーライフルと同様に、要求仕様書どおりのレシーバーを含め多くの部品が共通で簡易な作業での口径変更が可能であったが、最終的に登場したものは6割程度の共通率となっており、組み換えにより口径の変更はできないものとなった。

しかしながら後にH型に5.56mm仕様へのコンバージョンキットが開発されてモジュラー構想は復活している。

日本国内の情報ではSCARの原型はFNCとされているが、海外では原型については言及されておらず、Gen1モデルでFNCの面影を残してはいるが「ロアレシーバーの設計を流用しただけ」とも言われており、情報が錯そうしている。

Gen1ロアレシーバーは非常にFNCに近いデザインだったが、Gen2以降はロアのデザインがM4カービン風に改められたことから、現在は外見的な面影は残っていない。また、Gen1ではFDEカラーはなくTANカラーのバリエーションだった。

Gen2ではストックのデザインやスリングスイベルの形状がGen1と似た形状だったが、設計が改められて現在広く知られているGen3となった。

チャージングハンドルがボルトと連動していたため、握り方次第で激発した際に指を負傷する可能性があり、使用する兵士によってはハンドルの左右を入れ替えて装着している例もある。

また、2021年8月にはチャージングハンドルが非連動となった。この現行型SCARはSCAR-L Mk2/SCAR-H Mk2という名称で販売されている。

SCAR-L

軽い(light)方のSCAR。口径は5.56mm。グレネードランチャーのアクセサリーを付けるなど、前線で使用することが前提とされている。

Mk.16 Mod.0の名で一時米軍に採用されたもの、調達は2010年に中止され、すでに陸軍レンジャーが使用している約850挺のMK.16は2013年末までに運用終了となった。

これについて「コストパフォーマンスでM4に劣ると判断された」と言われているが、実際のところ、5.56mm弾をSCARで撃ちたければHを換装すればいい話であり、M4も十二分に優秀なため「いらない子」扱いされたのが現実である。

日本ではトライアル用に着剣機能の付いたものがSCAR-LJという名称で試験的に納入され、20式小銃の開発の参考にされた。

民間型の名称はSCAR 16S。

SCAR-H

重い(heavy)方のSCAR。標準口径は7.62mm。精密性に長け、ロングバレルに付け替えるなどしてマークスマンライフルとして使用されることが多い。

標準型はMK.17 Mod.0の名前で米軍に調達されているが、それ以外にも、銃身やレシーバー、ストック等の換装用のパーツを調達してMk.20に組み替えての運用も行われる。

さらに、大は小を兼ねるということで、H型は5.56mm弾用のコンバージョンキットを使用して5.56mm口径のアサルトライフルに組み替えることができる

実際に米陸軍でこの形態のものが運用されている(大半が第75レンジャー連隊で、グリーンベレーの使用例は少ない)。SCAR-L(Mk.16)として紹介されている写真が実はSCAR-H(Mk.17)であるという間違いも散見されるので注意が必要(マガジンサイズが異なる関係から組み替えたものはトリガーガード内にフィンガーレストが追加されており、知っていれば見分けるのは容易)。また、近年では上述の非連動式チャージングハンドルを備えた物も確認されている。

単純にLを使うよりも重量、サイズは若干膨らんでしまうのだが、共通のパーツを大量購入することによるコスト削減効果は大きく、SOCOMにとってはありがたい様子。先述のMk.16調達中止にも影響しているのだろう。

マガジンはFALに近い形状でSR-25などと互換性はないが、SOF隊員などはロアフレームを交換することでSR-25のマガジンを共用している。

また、SOCOMでは6.5mm弾仕様、.260レミントン弾仕様といった他口径に組み替えるというのも計画されている。

高精度で重量も7.62mmのバトルライフル比で軽量、発砲時の体感反動も7.62mmのバトルライフル比でマイルドと非常に優れた銃であるが、発砲時の反動によるオプションパーツ(レーザーモジュールや光学照準器)への負担が非常に強く、耐久性に優れたパーツでなければすぐに故障するという問題点もある。具体的にはDI式AR-10の3倍の負担がトップレール上のパーツに掛かるとのこと。

SOCOMのLA-5/LA-5A(レーザーモジュール、ITI ATPIAL HPのSOCOM採用名)が高耐久性のLA-5D/LA-5Eに、SU-231(ホロサイト、EOTech 553のSOCOM採用名)が高耐久性のSU-231A(EOTech EXPS3のSOCOM採用名)にそれぞれ更新されたのはこれが理由とされている。

発砲時の反動で光学照準器が大きく振動している様子や、射撃後にレティクルの傾いた照準器が確認できる民間の検証動画も存在する。

この問題は俗に「SCARs eat optics」と呼ばれている。

民間型の名称はSCAR 17S。

IAR(HAMR)

LをベースとしたSAW。海兵隊のIARプロジェクトに参加。HAMRはIARの改良型であり、クローズドボルトとオープンボルトを自動的に切り替える機構を持つ。

FNAC

アメリカ陸軍のインディビジュアル・カービン(M4の後継機種の開発・選定計画。2013年に白紙化)向けにLをベースに開発されたモデル。

コッキングハンドルをボルトと連動しないように変更、バヨネットラグの追加、フロントサイトを着脱可能に、といくつかの改良が施されている。

SCAR-H PR

Hをベースとしたマークスマンライフル

20インチの長銃身を標準化、フォアエンドの延長、フロントサイトのアッパーレシーバーへの移動などの変更がなされている。

PRはPrecision Rifleの略となっている。

2019年にフランス陸軍がFR-F2狙撃銃の後継として採用した。

SCAR-H TPR

PRの仕様に加え、ストックのバットストックの可動可能な狙撃用のものに変更している。

TPRはTactical Precision Rifleの略となっている。

MK.20 Mod.0 SSR。民間型の名称はMK20 SSR。

MK.20ではMK.17同様にフルオート射撃可能なロアフレームとなっている。

CSR-20

Hをベースとしたマークスマンライフルで、16インチ銃身とAR-15タイプのストックを備えている。

CSR-20はCompact Sniper Rifle - MK20の略となっている。

陸軍のCSASS計画に提出するもG28Eに敗れる。

SCAR-PDW

Lを短銃身化して本体重量を2.5kg以下に抑えた最軽量モデル。

少数が生産された後、下記のSCAR-SCに発展した。

SCAR-SC

SCAR-PDWから発展した完成形と言えるモデルで、2017年に発表された。

銃身長がPDWの6.5インチから7.5インチに延長されており、ストックやグリップも新規のものとなった。

.300ブラックアウト弾仕様もラインナップされている。

SCはSubcompact Carbineの略となっている。

FN40GL

SCAR用の40mmアドオングレネードランチャー

L用のFN40GL-L、H用のFN40GL-H、スタンドアロンモデルのFN40GL-Sがある。

F2000用グレネードランチャーFNGL1を基にしている。

SCAR47

2012年にUSSOCOMが提示したMk.17/Mk.20 CAR-H program内の改良プログラムに提出されたHANDL Defenseの製品で、SCAR-H(Mk.17およびMk.20)のロアフレームと交換することでAK47のマガジンが使用できるようになる。

銃身の方も7.62mm×39弾に対応したものが必要だが、HANDL Defenseでは用意しておらず、他社の製品が必要となる。

基本データ

※ここではL/Hで紹介します。

全長838/1,021mm
銃身長355/406mm
重量3,560/3,720g
口径5.56mmNATO弾/7.62mmNATO弾
装弾数20~30+1/20+1発

登場作品

米軍の特殊部隊向けという売り文句もあり、多くの作品に登場している。

一方、映画の方は7.62mmの弾薬の調達の都合からか、5.56mm仕様のSCAR-Lの方が多く登場する。

  1. こちら葛飾区亀有公園前派出所:両津さんやその仲間がサバゲーで使用するほか、ガチのテロリストも持っていたことがある。
  2. CoD:MW2M16A4などと共にSCAR-Hがアメリカ陸軍レンジャーの銃として登場している。登場するのはGen2モデルだが、リマスター版では時代考証に合わせGen3に改められた。
  3. CoD:MW:FN Scar17という名称で登場する。名前にFNと入っているが、製造は架空の「Forge Tac」社が行っている模様。SSRや実銃には存在しない7.62mm仕様のPDWに改造可能。
  4. ヨルムンガンドヘックスらカットスロートやナイトナインがSCAR-Lを使用。連載当時としては最新の銃器である。
  5. メタルギアソリッド4PMCが使用する銃の一つとしてMk17が登場。
  6. COD:BO2:SCAR-HとHAMRが登場するが、SCAR-Hは民間用のSCAR17Sであり、HAMRは名称こそHAMRだがモデリングは通常のSCAR-Hにドラムマガジンを装着したもの。
  7. メダルオブオナーウォーファイター:HとPDWが登場する。Hはキャンペーンオンリーであり、マルチプレイヤーでは使用不可能。
  8. バトルフィールド3:HとLが登場。どちらとも第一世代のCQCブラックモデル。
  9. バトルフィールド4:SCAR-Hと狙撃モデルsのSCAR-HSVが登場。SVモデルは何故か実銃に存在するSSRではなく、ダニエルディフェンスのRISⅡが逆さに装着された架空モデル。モデリングはMoH:WFの流用。
  10. Left4Dead2:「コンバットライフル」として登場。何故か装弾数が実銃の二倍に相当する60発に設定されているため長時間連射し続けられる。だがリロードが長く、3点バーストでしか発砲出来ないため、弾を浪費しがちなのが難点。
  11. フォートナイト:金と紫のアサルトライフルとして登場している。
  12. ブルーアーカイブ伊原木ヨシミが使用する銃のモデルとして登場。

関連動画

SCAR-Hを用いた移動射撃 - T.REX ARMS(2017年1月)

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