ヘスティア

へすてぃあ

ヘスティアとは、ギリシャ神話の炉の女神である。

pixivで「ヘスティア」のイラストを見る

pixivで「ヘスティア」の小説を読む

pixivで「ヘスティア」のイラストを投稿する

pixivで「ヘスティア」の小説を投稿する

もしかして……？

→ ヘスティア(ダンまち)

※pixivでは、こちらのヘスティアとして使われる事が多い。

概要

ギリシャ神話に登場する女神の一柱。

炉と竈(かまど)を司る女神であり、処女で子守と家内安全の神と言われる特殊な存在。

おっとりとした慈悲深い性格で、その美しさと優しさからポセイドンやアポロンに求婚された事もある。ギリシャ美術では、頭にヴェールを被った姿で表現される事が多い。聖獣はロバ。

オリュンポス十二神の一柱に数えられる女神（後にディオニュソスにその座を譲ったという話もあり、ディオニソスを十二神に加える場合は、ヘスティアがハブられる事が多い）。
クロノスとレアの娘で、主神ゼウスの姉に当たる。
家内安全と祭事を司る処女神で、神々の中では目立つ話もない地味な女神である。
しかし、その信仰は十二神の中でも一、二を争い、"竈ある所に彼女在り"といえる程広く人々から信仰されていた。日本でいう三宝荒神の様な存在といえる。
古代では炉は家の中心なので、ヘスティアは家庭の象徴として崇められた。炉は犠牲を捧げる場所なので、祭祀の神でもあった。その意味ではインド神話のアグニに似た属性も有ると言える。
- 同一視されるローマ神話の女神ウェスタは国を一つの家族と見做した為、国を挙げて信仰されたという。慈悲深く子供好きで、『全ての孤児の保護者』。
- 他の女神が物凄く気が強いだけに、その性格は異彩を放っている。因みに巨乳(公式)｡
一応、ヘベやデメテルも寛大だが、前者はオリンポス12神ではない為か存在感が薄く、後者は娘ペルセポネの件で、仕事放棄している事から、ヘスティアの存在が目立つ。
- かつてポセイドンやアポロンに求婚された事もあったが、これを拒んだ彼女は弟ゼウスに助けを求め、処女神の誓いを守る事を許されたという。
- なお、生殖の神プリアポス(巨根)は彼女に欲情したが、彼女を守ろうとしたロバの妨害にあったという話が残っている。プリアポスは生贄に捧げさせる程ロバ嫌いになったらしい。
- 諸説あるが、長女という説があり、クロノスに飲み込まれて末っ子になってしまった（最初に飲み込まれたので、最後に吐き出された）らしい。だからこそしっかり者で優しい女神になったのかもしれない。
なおオリンピックの聖火は、女神ヘラの神殿で点火されたものをヘスティアに扮した巫女がヘスティアの神殿まで運ぶ。古代のオリンピックでは、期間中ヘスティアを祀る祭壇で聖火が燃え続けたとされる。