記憶と人格を喪失してしまった虚ろな魔法少女。
悪意はまったく持たないものの、倫理観が欠如しており、一線を越えることにためらいがない。
精神に作用する魔法の影響でポジティブな思考をしている。
概要
期間限定イベント「波打ち際のリボン」「百江なぎさは願いを叶えた」(いずれも劇団イヌカレーがシナリオ担当)に登場する魔法少女。ケイという親友がおり、彼女からは「ユゥ」と呼ばれていた。
キュゥべえ曰く「人格も年を取ることも死ぬことも忘れ、現実と夢の境目がわからなくなった魔法少女」。立ち絵は汎用のカラーリングで顔などの細かい描写はなかったが、エリマキトカゲのような姿で現れ強いインパクトを与えた。変身前は通常立ち絵にマスクを加えたものとなる。
その後2023年12月5日にオンライン開催された「f4ファンフェスティバル part.4」においてユゥの実装がサプライズ発表され、「波打ち際のリボン」以来実に6年越しの実装となった。
プロフィール
出演作品 | マギアレコード |
---|---|
性別 | 女性 |
出身地 | 不明 |
学校 | - |
年齢/学年 | 不明 |
身長 | 不明 |
肩書き | 魔法少女 |
願い事 | 不明 |
固有魔法 | 精神汚染 |
ソウルジェムの形状/色/位置 | 不明/不明/ネタバレ |
武器 | ガントレット |
キャラクターデザイン | 劇団イヌカレー |
声優 | 三石琴乃 |
外見
上記の通り変身前はオレンジのショートボブに黒マスク、普段着はプリーツパンツにブラウスを着用している。
常に首を傾け、視線だけをこちらに向けているような姿勢を取っている。
人物
一言で言えば狂人。
シィが記した「リスト」を持ち歩き、そこにシィが夢に出てきた名前を書かれた「悪人」を暗殺することを生業としている。
一応、魔法少女としての使命は果たそうとしたり、基本的に「悪人」ではない相手には友好的に接したりと根は素直で善良ではあるが、常にカートゥーンアニメ張りに掴みどころがない言動や突拍子のない行動を取っては相手のペースを乱し、常人はおろか魔法少女でも即死不可避な致命傷を負っても全く意に介さず平然と戦い続けたりと、その人間性は明らかに常軌を逸しており、さしものキュウべえですら「殺人鬼は許容できない」と煙たがっている。
また、その口調からして幼児退行を起こしている。
本人は忘れてしまったがかつて親友だった「ケイ」と常軌を逸した関係の果てに心中しようとしたらしい。結果的に彼女だけ生き残ったようだが……?
魔法少女として
外見が変身する前と後で全く違う魔法少女は前例がいるが、彼女の場合は目元以外ほぼ全てが完全な別物となっており、かろうじて人の形は残っているものの毛髪は消えて耳まで裂けた口元が露になった頭部には巨大な角が生え、天板のような襟巻きに両腕には馬の蹄を思わせる巨大なガントレットが装備され、両足と合わせてまるで四足獣のように体を支えているという、魔法少女かどうか以前に人なのかどうかすら怪しい、まさに「ヒト型の魔女」とも言える異形な風貌となっている。
その異質性から他の魔法少女に「夢遊の亡霊」と呼ばれている。
他者の精神や記憶に干渉する能力を持ち、不意に彼女に近づくと上記の人間性も相まって相手は一時的に正気を失ってしまう。
また、この能力は自身にも作用しており、本人は自覚がないことからおそらく自発型の魔法である模様。
また、その人格の異常性故か、他の魔法少女よりも回復力が異様に高い。
ゲーム上の性能
2024年4月22日~5月10日の間に行われる 期間限定 ユゥ ピックアップガチャで入手可能。
基本データ
設定に違わぬデバフ特化型であり、精神強化のアビリティの中に防御力が下がるがブラストダメージUP、ブラスト攻撃時MP獲得、MP自動回復&回復量UPというブラストを打ちながらマギアも打てて敵を弱体化できる。
ディスク構成
Accele | Blast(縦方向) | Blast(横方向) | Charge |
---|---|---|---|
×2 | ×2 | ×1 | ×0 |
Charge無しのブラストゴリラ。
最大ステータス
レアリティ | レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|---|
★4 | Lv.80 | 32,407 | 8,510 | 4,492 |
★5 | Lv.100 | 40,007 | 10,506 | 5,546 |
コネクト「いい匂いがするね!」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 攻撃力UP[ⅩⅢ] & 必ず呪い |
★5 | 攻撃力UP[ⅩⅤ] & 必ず呪い |
マギア「ピュエラ・モノケロース」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★4 | 敵全体にダメージ[Ⅴ] & 与えるダメージ・防御力・状態異常耐性DOWN(敵全/3T) & 必ず呪い & 必ず虚弱(敵全/2T) & MP回復(自) |
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅶ] & 与えるダメージ・防御力・状態異常耐性DOWN(敵全/3T) & 必ず呪い & 必ず虚弱(敵全/2T) & MP回復(自) |
上空へ飛び上がり「ブウウーン」の効果音と共に錐揉みしつつ急降下する。
ドッペル「発狂のドッペル」
レアリティ | 効果 |
---|---|
★5 | 敵全体にダメージ[Ⅸ] & 与えるダメージ・防御力・状態異常耐性DOWN(敵全/5T) & 必ず呪い & 必ず虚弱(敵全/3T) & バフ解除 & 状態強化解除(敵全) & MP回復(味全) |
太字はマギアからの強化・変更点。
専用メモリア「なくさなきゃ」
ワタシの大事な大事な"お仕事"は
ひとりずつ、ひとりずつ、暗闇へ引き込んで
きれいさっぱりなくしたら、リストの名前を消していく
これは良いこと…シィにとっても、ワタシにとっても
基本データ
レアリティ | ★3 |
---|---|
タイプ | スキル |
装備可能 | ユゥ |
イラストレーター | 都筑?己 |
ステータス
レベル | HP | ATK | DEF |
---|---|---|---|
Lv.40 | 1,420 | 1,000 | 0 |
「モノポライズドロー」
特殊能力 | 効果 | 発動ターン |
---|---|---|
通常 | 自分のDiscドロー | 5 |
限界突破 | 同上 | 4 |
活躍
魔法少女ストーリー
第1話「対話するほどに」
円環の理から離れたなぎさは自由を満喫していたが同時に葛藤を覚え、彼女の背後にユゥが忍び寄る。
ユゥとなぎさの会話は平行線だったがなぎさはひとまず彼女を魔法少女と認め、彼女の事を知るべく了承を得たうえで同行する。
ユゥはなぎさに自身のリストを見せ、魔女も悪い人間も「なくす」ために活動している旨を明かし、去っていく。
なぎさは早速ユゥが若者を殺した事を知り、監視を続けることに。
「なぎさちゃん一緒にいて楽しい子だからもっとお話ししたいなぁ」
第2話「交錯するほどに」
その後もユゥとなぎさの交流は続き、なぎさはユゥの連続性や脈絡のなさから魔力に違和感を感じた。
彼女の感情は未来へ繋がる事を拒絶しているので、視点も会話も同じ場所を堂々巡りしているという。
なのでなぎさはユゥの未来を確認しようとするがそこに魔女が現れ、ユゥ自身が何者か分からなくなったので強引に結界に連れて行き、勝利。
しかし戦いの最中、ユゥの千切れた腕と飛び出た内臓も再生したが、本人は普通だとし、再生時に魔力も感じないという性質からなぎさはユゥを「ホツレ」だと断定。
この宇宙にのみ突発的に現れ、放っておけば最悪な未来へ繋がる悪因の魔法少女で、きっかけはなぎさが時空に干渉した為であり、事の発端が自分である事を棚上げし、ユゥを排除しようとするが…
「ふたりで戦うのはひとりで戦うより簡単だからいいよねぇ」
第3話「侵食するほどに」
なぎさは再びユゥに同行する素振りを見せつつ、変身前に不意を突いて再生が追いつかないよう一方的に攻撃しようとする。
なぎさが変身すると同時にユゥも変身するがなぎさの様子がおかしくなり、「本当に悪いのはなぎさ達にルールを押し付けて来た奴ら」と一時的に思考が変わってしまい、更になぎさの意識が沈んでいく。
気が付くとそこはなぎさの母が入院していた病院で、ユゥを探していると母親と遭遇し、責め立てられる。そこにユゥが現れ、悩みを無くすと言って角を腹部に刺す。その時なぎさの意識が戻り、先ほどの事はなぎさの過去だと分かるのに見たことがないという矛盾に苛まれる。
その時ユゥは、自分と一緒にいる人が時々おかしくなる事を明かし、なぎさは昔ユゥと会っていた事も確認。
ユゥの魔法が原因かと問い詰めるも本人は使ってないと主張したので、彼女の魔法は自動で発動する様だった。
恐怖心からかなぎさが叫びだすと、今度は先ほど見せられた過去の続きに飛ばされ、ユゥに母を殺すよう促されるがそれを断る。その時周りが真っ暗になり、何者からか私を置いてみんな未来に行ってしまうからユゥを殺してとお願いされる。
この謎の人物はユゥを昨日に閉じ込めている原因らしく、自分が見えてるなぎさの物語も終わっていると思っているようだが、なぎさは自らの意思で自由と未来を勝ち取ろうと謎の人物を跳ね除けた。その意思が私のユゥを殺せると謎の人物は思いながら…
目が覚めるとなぎさは先ほどの記憶が曖昧になっており、ケイでもないなど思い出そうとするが、分からないままだった…
「ワタシ、行かなきゃ…ん?あれ?どこ行かなきゃだっけ?」
期間限定イベント『百江なぎさは願いを叶えた』
『Last_Bird's_Hope』
宝崎市でジョンという男性を悪い人として探していたところ黒江と出会い、黒江とくろの説得に耳を貸さずジョンを殺害。
ユゥの固有魔法で気絶した黒江をシィの所へ運んだが…
関連イラスト
↓実装決定前
余談
変身ムービーは八雲みたま以来のボイス付き。
魔法少女としての姿や「他者を善悪で判断する」という人間性はおそらくユニコーンの伝承に基づいたものと思われる。
本来獰猛な性質のユニコーンは生粋な生娘を好み、処女でないと判断した女性を殺してしまうと云われており、そこからユゥの「善悪で人を判断する」という設定に派生したのだろう。
また、「相手の精神を侵食し狂わせる」という固有魔法を持つ彼女だが、伝承によると「ユニコーンの角には毒で汚染された水を浄化する効果がある」と、まるで真逆の性質を持っていることがわかる。
ちなみにマギア名の「モノケロース」はギリシャ神話の幻獣の事であり、ユニコーンの語源になったとも云われている。
CVを担当するのは前述の通りあのキャラからは到底想像できないであろう大ベテランである三石琴乃女史だが、そんな氏がユゥについて「いままでやったことないアプローチをしたよ」と宣言している。
そのアプローチはというと、一文、一単語、下手をしたら一文字ごとにシームレスで声色を変え、まるで複数の人間がそこにいるかのように台詞を紡ぐというとんでもないものであり、氏の高い演技力が遺憾なく発揮されたものになっている。
名前の由来はドグラ・マグラで知られる作家夢野久作だと思われる。
また、相方のシィと合わせて「シィユウ」(さようなら)となる。
そんなインパクトのある見た目とクセが強いキャラから、実装と共にユーザー達から絶大な人気を得ており、彼女の登場をきっかけにアプリを始めた新規ユーザーも少なからずいるとか。
『ワルプルギスの廻天』特報PVでは偽街の子供達の一人を強調したシーンがあり、夢乃夕乍のように見える。
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以下、Last Bird's Hopeネタバレ
ユゥが運んできた黒江に興味を持ったシィは彼女にユゥとの馴れ初めを話す。
シィがキュゥべえに契約を持ちかけられそうになった際、ユゥがキュゥべえを殺害し彼女から契約について警告されたのがきっかけである。
ユゥはシィに寄り添ってくれ、シィが自身の「他人の悩みや苦しみが分かる力」を悪徳セミナーに利用されている事を打ち明けると、セミナーの人々を皆殺しにして壊滅させた(ユゥの言い分では彼等はシィに自身の理想を語るだけで彼女の悩みに興味が無かったとのこと)。
そしてお互いの利害の一致で手を組んだ。
その後駆けつけたなぎさ曰く「終わりに固執するケイが蘇生を望まなかった事でユゥは願いで自身の正気を失った。自らの死を願わなかったのは自身の中のケイを消したくなかった」とのことで、なぎさはユゥの心の中のケイを探して正気に戻そうとする。
だがその時シィが死体の取引をしているバイトの上司が現れ、彼等は更正の余地がある人の死を望んでおらず、ユゥを始末しようとするが再生能力の前では敵ではなく、シィから半殺しを要請されるが、彼等の身体を引きちぎって殺してしまった。
そしてシィと共になぎさから逃走し、シィから事実上の告白を受けたが彼女の固有魔法で記憶を同期された結果、ユゥの心は本当に空っぽで、ユゥが一線を超えた責任は自分にあると思ったシィによって殺害された。なおユゥのソウルジェムは胃の内壁にあったとのこと。
ユゥの亡骸はなぎさが目撃したが、黒江とくろに対しては「シィと共に失踪したので、二人の事はなぎさが責任を持って管理する」と伝えられた。