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概要

単行本36巻に収録されたエピソード。初出は「小学四年生」1982年11月号。

後期の作品にしては珍しく、「のび太(もしくは道具を奪ったスネ夫ジャイアン)が騒動を巻き起こす」シナリオではなく「主人公であるドラえもんが中心となって話が進行する」という初期を彷彿とさせる筋書になっている。


雑誌掲載時の原題は「ないしょゴミすてホール」。現在の版では道具名は「ないしょごみだしホール」という不法投棄を彷彿とさせない名称に変更されているので、以降もそれに倣う。

大山版、わさび版のどちらでもすでにアニメ化されており、社会風刺や昔話をパロディした秀逸な展開が見ものな短編である。


あらすじ

のび太の0点のテストが増えたのでドラえもんがゴミを捨てるひみつ道具「ないしょゴミだしホール」を出した。この道具は人類が存在しない過去の時代にゴミを捨てるというろくでもない道具であり(水田わさび版アニメでは、「四次元空間内に捨てる」という設定に変更)、噂を聞いたみんながいろんなゴミを持って来てしまい、捨てる作業をしていたドラえもんが誤って道具の中に入ってしまった。


大昔にタイムスリップしたドラえもんは四次元ポケットを現代に置いてきてしまった為、帰ることもままならずにいた。

一方、ドラえもんが過去に迷い込んだことを知る由もないのび太は「天つき地蔵」という絵本を読み始める。


母と2人暮らしの貧しい青年・与作は山で倒れていたお地蔵さま(ドラえもん)を助け起こす。お地蔵さまは杖(竿)で天(どこでもホール)を突くと天から見たこともないご馳走(スネ夫のお菓子)が降ってきて、与作はそれを持ち帰った。

以降もお地蔵さまは天から障子紙(のび太の0点の答案用紙)や仏像(プラモデル)を出していき、与作に与えていく。


一方、与作の隣に家に住んでいる意地悪な吾作もお地蔵さまに頼んで何か貰おうとするが出てきたのはゴミばかりだった為、怒った吾作は与作に無実の罪を着せる。


お地蔵さまは与作親子と共に逃げるが、その最中隣国が攻め込もうとしていることを知る。仙雲車(スネ夫の自転車)を用い急いで戻った与作たちは殿様に隣国の襲撃を報せたことで隣国を退けることに成功。与作が無実であることも分かった。


与作はお地蔵さまのために立派な祠を作ったがお地蔵さまは人知れず、天に帰っていくのだった。


のび太が「天つき地蔵」を読み終えた直後、祠を足がかりにすることでようくホールに手が届き、現代に帰還したドラえもん。

もう読み終えたからと、のび太は「天つき地蔵」の本を捨てようとするが、天つき地蔵もとい、ドラえもんは過去の時代の件でエコロジーに目覚め、まだ使えるものを整理し始めるのであったとさ。


余談

この回では短足のドラえもんは自転車に跨って口でハンドルを咥え、腕を伸ばしてペダルを漕ぐという離れ業を見せている。


天つき地蔵の登場人物(2007年の大晦日放送の水田わさび版)

・与作

この物語の主人公。

母親と非常に貧しく暮らしており、吾作から食べ物を借りようとしても拒否をされ、山へ行き木の実を探そうとするが、見つけることができず帰ろうとしたところでどこからか現れた地蔵を発見し、助け出す。母親を助けたい気持ちでお祈りをすると突然動き出して杖を突いた地蔵から見たこともないようなご馳走を貰い、母親と共にそれらのご馳走を食べた。その後は地蔵が吹雪で凍えているだろうと思い、自宅へ連れて行き、ご馳走を食べさせた。その後は地蔵からのお礼として障子紙を貰い、さらにその後は吾作にとんだ誤解を受け、地蔵から宝石や羽衣、仏壇と仏像などを貰う。

ところが、腹を立てた吾作「盗んだ物」と濡れ衣を着せられ、母親や地蔵と共に逃走するが、その最中に隣国の襲撃を発見し、地蔵が出した仙雲車に共に乗って殿様に隣国の襲撃を報せた。そして地蔵の説得により、与作の無実が認められた。

戦争に大勝利した褒美(と冤罪のお詫び)を貰い、地蔵に立派な祠を作ったが、その後は地蔵が天(元の世界)に帰ったため、別れの挨拶ができなった。


・地蔵(ドラえもん)

天(ホール)から落ちてしまったところを与作に助けられ、お礼(ドラえもんは「?」)にご馳走(スネ夫が捨てたお菓子)を天から贈る。それを吾作に見られてお願いされるが、ゴミを与えてしまう。(水田わさび版のドラえもんはその後逃げ出した。)

数日後、吹雪で凍えて気を失ったところを再び与作に救われてご馳走様(どら焼き)を貰い、再びお礼に障子紙(のび太の0点のテスト)を贈る。その後は吾作に杖(竿)を奪われるが勝手に取り戻し、迷惑を掛けた与作にお詫びとして宝石(ビー玉とかおはじきとか…)や羽衣(ビニール袋)、仏壇と仏像(冷蔵庫とプラモデル)などを贈る。

その後は吾作に無実の罪を着せられた与作と共に逃走をするが、その最中に隣国の襲撃を発見し、仙雲車(スネ夫の自転車)を出して(奇跡的に事故を起こすこと無く)殿様に隣国の襲撃を報せた。(そのことにより、与作の無実を証明させた。)

その後は戦争に巻き込まれるが大勝利した。

勝利への貢献から立派な祠を作って貰い、それを足場にすることでようやく天(元の世界)へ帰った。


・与作の母親

息子の与作と共に非常に貧しく暮らしていたところを地蔵に助けられ、与作と共にご馳走を食べた。

その後は地蔵を助け、吾作によって濡れ衣に巻き込まれてしまうが、地蔵が出した仙雲車に乗って殿様に隣国の襲撃を報せた。(地蔵の説得により、与作の無実が認められ、自分も助かった。)

戦争に大勝利した褒美(と冤罪のお詫び)を貰い、地蔵に立派な祠を作ったが、その後は地蔵が天(元の世界)に帰ったため、別れの挨拶ができなった。


・吾作

この物語の悪役。

性格が悪く、与作に食べ物を貸すことも拒否する。地蔵(ドラえもん)の話を聞いて(ドラえもんの場合は見て)地蔵(ドラえもん)に「俺にもご馳走様をください。」と要求するが、天罰としてゴミを受けてしまい、激怒(?)する。その後は与作一家にひいきすると誤解して杖(竿)を奪って天を突くが、石をぶづけられて杖(竿)を置いて逃走。その後与作は宝石(ビー玉とかおはじきとか…)などを貰ったことにより腹を立て、無実の罪を着せた。

それを最後に出番は無かったため、その後どうなったかは不明だが、恐らく悪事がバレ、投獄は免れないことは明らかだろう。


・殿様

与作が住んでいる国の殿様。

吾作の嘘情報を信じ、与作を処刑しようと部下に命令をした。

しかし与作一家と地蔵(ドラえもん)の隣国の襲撃の情報を聞き、与作は無実だということを知る。

その後は地蔵(ドラえもん)を巻き込んで出陣して隣国に返り討ちをして大勝利をし、与作一家に褒美(とお詫び)を渡す。

その後はどうなったのかは不明。


・部下

与作が住んでいる国の殿様の部下。

吾作の嘘情報を信じ、与作を処刑しようと命令をされ、捜索したが見つからなかった。

その後は与作一家と地蔵が隣国の襲撃の情報を聞き、与作は無実だということを知る。

その後は地蔵(ドラえもん)を巻き込んで出陣して隣国を返り討ちにして大勝利する。

その後はどうなったのかは不明たが、嘘を情報した吾作を投獄したのだと思われる。


・隣国の殿様や部下達

与作が住んでいる国を征服しようと襲撃するが、地蔵(ドラえもん)によってなのか、待ち伏せと思い込み、武士達は怯んでしまい、逃走してしまう。

殿様は怯むことも逃げることもしなかったが、(弓矢によってか)自分が乗っている馬にも逃げられてしまい(、目が点状態になり)、結局逃走してしまう。

奇跡的に、全員無事無傷だった。


関連タグ

ドラえもん リサイクル 地蔵


異次元獣:ゴミを捨てまくっているとこうなってしまうといういい例。

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