経歴
生まれてすぐ、父が日中の貿易会社を設立し、単身渡中する。
残された母は彼が1歳になるのを待って渡中。幼少期を中国で過ごした。北京と天津で生活し、現地の住民とも親しくしていた。
終戦後、父がスパイ容疑(実際は無罪)で逮捕されたことで財産を没収され、帰国まで苦しい状況を強いられた。
帰国後、小・中・高まで京都で過ごし、早稲田大学法学部に入学する。
大学では放送研究会に所属。会には後にフジテレビに入社する露木茂やTBSに入社する大沢悠里らも所属していた。
1962年にTBSテレビに入社、アナウンス室所属(アナウンサー第8期生)となる。
入社2年目の1963年11月23日、宿直を務めていたため、アメリカのジョン・F・ケネディ大統領暗殺の第一報を朝のニュースで伝えることとなった。
入社7年目にテレビ本部制作局(番組制作ディレクター)へ異動となったことをはじめに、編成局、報道局(報道記者)など各部署を転々とした後、1983年に報道局所属のままアナウンス活動に復帰。(実際にアナウンス部所属となるのは1989年になってから)1998年に定年退職するまでアナウンサーを続けた。
退職後はTBSアナウンサーOBのマネジメントを中心的に行うキャスト・プラスに所属し、フリーアナウンサーとして活動しながら、俳優、歌手、ナレーターなど他分野にも精力的に取り組んている。
人物
ニュース番組のキャスターの他、アナウンス活動復帰後はバラエティ番組の司会を多く務めている。低音の落ち着いた声に定評があるが、TBS入社当時はフランク永井の影響で「低音ブーム」であったことや、当時の採用担当に「低音だからマイク乗りが良い」と言われた、というエピソードを度々語っている。
アニメ『すごいよ!!マサルさん』ではナレーションを担当している。(その縁か、原作漫画で「野村義男」の部分も彼に差し替わっていた)。また、さんまのSUPERからくりTVのコーナー「ご長寿早押しクイズ」での、お年寄りとの軽妙なやりとりは多くの視聴者にインパクトを残した。
退局後は政治的な発言も行っており、自身の中国での生活や(ご長寿早押しクイズに出演した)お年寄りたちからの話も踏まえ、南京大虐殺を「あんなことはなかった」と否定する意見を述べている。これは著名人の中でも数少ない否定意見である。
後述のゲームのほか、ひとりカラオケも趣味としている。1999年には永六輔作詞、平尾昌晃作曲の『想春譜』でCDデビューも果たしている。
よく名前を「鈴木史郎」と間違えられるが、正しくは「史朗」である。(大事なことなので2回言いました)ただし、TBS時代もよくテロップなどで間違われていた。
シニアゲーマー・鈴木史朗
数多くのアナウンサーの中でも、大のゲーム好きとして知られている。
ゲームデビューしたのはスペースインベーダーで、その後はスーパーマリオブラザーズやグラディウスなどの名作もプレイするようになった。元々は、娘のために買ったのだが、次第に自分がハマっていってしまったとテレビ番組のインタビューなどで回答している。
なかでもバイオハザードファンで、全シリーズ所有している。更にその腕前の凄まじさから、バイオファンの間では「生ける伝説」と呼ばれている。
バイオハザードにハマったきっかけは、自身がコーナー(ご長寿早押しクイズ)司会を務めている「さんまのSUPERからくりTV」の忘年会でプレイステーションが当たり、娘からソフトをプレゼントされたことから。
2008年に「鈴木史朗はゲームがかなり上手」というネットでの噂を、テレビ番組の中で実演・検証している。以下は放送時のプレイ実績とスコア。
バイオハザード4において、最高難易度の「プロフェッショナル」を5回クリアしており、更に本編クリア後に解禁されるミニゲーム「マーセナリーズ」(敵をとにかく倒していくアクションゲームモード)において、
- 初見で1万点行けば凄い方
- 6万点行けば一人前
- 10万点行けば上手い人
と言われている中…
彼のハイスコアはなんと20万5370点である。
相当なハイスコアを叩き出すうえに、プレイをしながら「後ろ向いてるバカがいるんで撃っておきます」、「ぶっ飛ばしましょう」、「ぶっ殺します」、「焼きます」など、普段の冷静で上品な語り口からは想像できない殺意の高い発言を連発。これがネット上で受けて大いに賑い、若い世代にも有名になった。
淡々と解説を交えながらプレイし、いざという時は暴言とも取れるワードを平然と吐き出していく様は「まさにプロの実況プレイ」と賞賛されている。
以降、ゲームイベントへの出演やゲーム情報誌の取材の際には、自身のセーブデータを持参し、実況を交えてその腕前を披露している。また、同じくシニアゲーマーとして有名な加山雄三とは同志であると話している。
鈴木氏はレオンとジル、加山氏はレベッカがお気に入りキャラクターとのことである。
なお、原作のゲームシリーズの世界観をこよなく愛しているため、アレンジされた実写映画版はあまり好きではないと公の場で発言しており、原作のスピンオフであるCGアニメ映画は高く評価している。
2016年のシリーズ20周年記念イベントにも参加している。
ゲームをやりすぎたおかげで反射神経が研ぎ澄まされてしまっており、自動車の教習所で免許更新をした際、教官から「反応が良すぎて逆に危険だ」という評価を受けた。
関連リンク
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