何?概要?
- 図鑑の紹介にて「熟成された軽巡の魅力、たっぷり教えてあげるから。もちろん、夜戦でね!」
- 登場時から夜戦をしたがってる。
- 話しかけると「何?夜戦?」と言ってくる。
- 彼女を旗艦として遠征に出したり、近代化改修を行う度に「早く夜戦~!!」とおねだりしてくる。
- 出撃すると「絶対夜戦してよね…、約束だよ?」と猫撫で声で言ってくる
- 夜戦が始まると「待ちに待った夜戦だーっ!」と歓喜する。
- 夜戦時には「さぁ、あたしと夜戦しよ?」と誤解を招きそうな台詞を言う。
…とまぁこんな具合。
「夜戦に行くなら俺を外すなよ?」と豪語する軽巡等もいるが、それらと比べてもとにかく夜戦が大好きな子である。
というか夜戦したがりにもほどがある。ある艦娘には実際に「夜戦バカ」と言われているし。
しかも、非戦闘時でも夜になるとうるさくなり、一部の艦娘達から「うるさい」「騒がしい」などと言及されている始末。
なぜ夜戦好き?
旧日本海軍の軽巡洋艦「川内」が参加した戦闘のほぼ全てが夜戦だったからである。
また、『艦これ』の生みの親、田中プロデューサーが川内ちゃんの台詞を書いている時、あまりに眠かったので同じことばかり書いてしまったからでもある。
肝心の夜戦力は
そうでもない。
そうでもない。
確かに彼女は夜戦では強い。
強いのだが、同じく夜戦を得意とする重巡より強いというわけでもない。
そもそも川内に限らず、軽巡娘自体夜戦が得意で、その中で彼女が飛び抜けて夜戦がうまいという事でもないのである。
しかも、あれだけ夜戦をおねだりしておいて昼間戦闘で大破し、肝心の夜戦で彼女だけ参加できないという残念な状況に陥る事も多い(もっとも装甲値の低い軽巡・駆逐全般に言える事ではあるが)。
一応、川内型軽巡は他の一般的な軽巡と比べると対空・装甲・耐久といった防御系のステータスがやや高めなので、昼戦で大破して夜戦ができなくなる確率は少し低いが……
でも、夜戦する時はちゃんと軽巡としての仕事はこなすので、たくさん夜戦させてあげてください。
魚雷2~3基装備で雷撃カットインを狙うか、主砲2基で手堅く2回攻撃してもらうかは、提督のお好みで。
また、改装して3スロになれば、砲熕兵器ガン積みの砲撃カットインも狙える。
艦これRPGでは
TRPG版の艦これRPGでは、そのまま「夜戦バカ」と言う名前のアビリティが存在する。
川内の固有アビリティで、その能力は夜戦中の火力を常時2点上昇させると言うもの。
これは主砲を1個上乗せするのに匹敵する火力であり、TRPG版における川内は、その名に恥じぬ夜戦能力を手に入れたことになる。
アニメ版では
第一話で鎮守府に来たばかりの吹雪にいきなり「夜は好き!?」と聞いて来たり、戦闘時に「夜じゃないってのに!」とぶれない夜戦バカっぷりを見せていた。続く第二話では早朝、ジョギングに出る吹雪の前に欠伸しながら現れ、「今起きたんですか?」という問いに「今から寝るとこ」と答えたり、夜中に吹雪を特訓に連れ出したりしていた(しかも「もう夜なんですけど……」という吹雪に「それが?」と答えている)。
夜戦好きというより夜行性にも見えなくもない。
しかし、実際に夜戦をする場面は一度も訪れなかった。(そもそも劇中で夜戦そのものが描かれることすらなかった)
改二
2014年6月20日、妹達に続きまさかのオール夜戦装備を引っ提げて改二が実装された。
しかも、この内の二つは新装備かつその片方は現状では川内しか持ってこない貴重品である。
夜戦で効力を発揮する雷装と、大破による戦力外化を避ける為の耐久・回避が高めとなり、本当に夜戦に特化した軽巡となった。
夜戦バ艦隊
やたら夜戦に執着する艦娘を集める提督がいるようである。
現在候補探しが続いている。
史実の夜戦バカ
大日本帝国海軍
そもそも川内ちゃん一人ではなく、帝国海軍自体が相当の夜戦バカであった。
既に第一次世界大戦の頃には症状がかなり悪化していて、あの小沢冶三郎がジュットランド沖海戦に参加した英独双方の指揮官に対して「なぜ夜戦を挑んで戦果を拡大しなかったのか」と質問していたりする。
第二次世界大戦(太平洋戦争)の頃になると、もう相手が潜在力で圧倒的なアメリカだった為、ますます夜戦を挑んで不利を覆そうと躍起になり始める。
水兵の夜間視力を高める為にニンジンを食事に出していたのは有名な話。
事実、第一次ソロモン海戦ではルンガ泊地近辺が島影・岩陰が多く当時のレーダーが使いにくかったのに対して、日本海軍の見張り員は先に米艦隊を発見、攻撃に成功している。
だが、実際にはそれが効力を発揮したのは緒戦の間だけ。
戦闘では大勝を収めたとされる第一次ソロモン海戦も、肝心のルンガ泊地の輸送船団には手もつけず。
以降はアメリカ軍のレーダーの性能が一気に向上し、むしろ夜戦でボコボコにされるのは日本海軍の方になった。
だが、彼らはそれでも夜戦なら自分たちの方が上だと根拠もなく過信していた。
唯一、駆逐艦のみで構成された鼠輸送隊で米海軍の重巡5隻を廃艦寸前にした(重巡ミネアポリスなど、乗組員の目の前を切断された自艦の艦首が漂流していくところを目撃している)ルンガ沖夜戦は、日本側は多大な戦果を上げながらも指揮が消極的であったとして、指揮官の田中頼三を更迭してしまうのである。
とはいえ、参加した艦のうち旗艦の「長波」と「高波」を除いて輸送任務の為に魚雷を一回分しか積んでいなかった。
要するに追撃自体ではなくその準備が非常に危険であり、そもそも輸送任務中だった事から不要なリスクは回避するべきという論理的な結論だったわけである。
その為、田中提督の評価は当時の日本では低く、逆にアメリカではすさまじく高かった。
一方、性格の上で川内ちゃんに迫る夜戦バカと言えば、重巡洋艦鳥海艦長早川幹夫大佐である。
「ガ島米軍上陸す」の一報に三川軍一中将がルンガ泊地急襲(第一次ソロモン海戦)を決めた時、夜戦が出来るから参加を決めたフシが強い。
更に戦闘中、探照灯照射という盛大な死亡フラグを立てておきながら、鳥海は第二砲塔に被弾し使用不能になるも、艦橋基部に命中した敵弾は不発とフラグをへし折りやがった。
しかも早川艦長はルンガ泊地再突入を三川中将に具申している。
三川中将や参謀の神重徳が彼の2/3ほども夜戦バカが悪化していたら、ソロモンの戦いの様相は少しでも違っていたかもしれない。
『艦これ』の鳥海ちゃんは「夜戦夜戦」言わないが、実際に夜戦させればカットイン攻撃で容赦なく敵を黙らせてくれる。
また、前述の戦いでは天龍ちゃんが無理矢理参加していたりする。
河内源氏
日本有数の武門は同時に史上稀に見る夜戦(とか奇襲とか)大好き一族でもあった。
保元の乱では後白河天皇方の源義朝、崇徳上皇方の源為朝が揃って夜戦(夜討ち)を主張し、結果的には採用した側が勝利を得ている。
更に平治の乱冒頭では、藤原信頼を擁した源義朝らの軍勢が深夜に院御所などを襲撃、一ノ谷の戦いと屋島の戦いではいずれも源義経が深夜~早朝に戦端を開いている。