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神重徳

かみしげのり

大日本帝国海軍の軍人。何かとエキセントリックな言動が多く「海軍の辻政信」の異名をとった。

1900年生まれ。最終階級は海軍少将。海兵48期を卒業。帝国海軍きっての奇人の一人。とにかく強気で狂信的な言動が目立ち「神さん神がかり」と揶揄されるほどエキセントリックな人柄で生前から評判だった。

実家は造り酒屋だった。


太平洋戦争開戦時にはパナマ運河攻撃を立案するが却下される。

第一次ソロモン海戦では巡洋艦による夜襲を立案し見事成功させる。

1943年3月にはニューギニアへの強行輸送作戦である八十一号作戦を立案。「全滅覚悟でやってもらいたい」と主張し実行させるが途中で船団が壊滅し「ダンピールの悲劇」と呼ばれるほどの大損害を出した。

その後巡洋艦「多摩」艦長としてキスカ島撤退作戦に参加。

サイパンの戦いでは戦艦山城特攻作戦を立案するが却下される。

レイテ沖海戦では捷一号作戦を立案しするが栗田艦隊の反転により失敗に終わる。


沖縄戦では大和特攻作戦を強行したことで悪名高い。


……いっそ参謀より、艦隊を率いて本当に突入するか、参謀として用いるにしてもせめてレイテ沖海戦かそれ以前のマリアナ沖海戦時の栗田艦隊司令部で参謀長か何かさせていた方が良かったのかもしれない。


終戦直後の飛行機事故で不時着水後、同乗者はアメリカ軍の駆逐艦に救助されたが、神だけは行方不明となった。


余談編集

90年代の架空戦記ブームのころの作品ではほぼ定番キャラであった。

佐藤大輔の『征途』や、秋月達郎の『レイテは燃えているか』(作者の秋月氏は架空戦記作家の中でも、おそらく最も熱血な作品を書く作家でもある)など、当時の架空戦記では良くも悪くも大活躍をすることが多い。

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