演:吉井怜
概要
警視庁特状課客員の電子物理学者。
重加速現象を「どんより」と名付けたのは彼女であり、専門の電子物理の知識を生かし、特状課の捜査をサポートしている。また、第32話の描写より薬学についての知識も持ち合わせている様である。
明るい性格のムードメーカーだが、仕事熱心なあまり婚期を逸しつつある事に焦りを感じるお年頃。重加速関連の機械の製作で徹夜続きである事が目下の悩みの種(その姿に仮面ライダークウガの沢渡桜子や榎田ひかりを思い出すファンもいるとか)。
特状課では1人だけ4人分のロッカーを使用しているが、何を入れているのかは謎である。
第4話の終盤から第5話にかけて、「ディメンションキャブを無表情で捕まえる」「クラッシュ・ロイミュードとドライブの戦いをどんよりの影響を全く受けずに遠くから観戦」「公安部捜査官の桐原英治に加担し、特状課を封鎖する」などの不可解な行動を取り、泊進ノ介や詩島霧子の疑念を招いていた。
しかし第5話終盤でタイプワイルドのために調整したハンドル剣を携えてドライブの前に出現。そしてベルトさんの口から、ドライブのメカニック担当者であることが明かされた(これには進ノ介も『秘密主義もいい加減にしろ!』と毒づいている)。
桐原との件も、クラッシュによる食品会社トラック襲撃のたびにタイミングよく捜査を依頼する桐原に真っ先に不審を抱いたためであり、特状課封鎖の際には極秘裏に「被害に遭った会社の一つ『フォントアール社』の社長と桐原の関係を洗って」と霧子に依頼し、結果として桐原の汚職(遠縁が社長を務めるフォントアール社の液体爆薬密造を賄賂と引き換えに隠蔽していた)を暴いている。
なお、重加速の無効化については長らく理由が不明だったが、第16話で重加速を受けた際の発言でシフトカーによるものと判明した。
第17話では、自分の意思でボイス・ロイミュードの悪事に協力していた大学時代の交際相手、笹本喜三郎と哀しい再会と別れを経験している。
また、本編のBlu-ray COLLECTION特典の『シークレット・ミッション type TOKUJO』の第1話における剛の発言より、ベルトさんことスタインベルト氏とは彼が存命であった頃から交流があったことが判明した。
ちなみに、第42話より犬好きであることが判明しており実際に犬を飼っている様子。そして第41・42話ではそれが原因で事件に巻き込まれる事に…(なお事件解決後、彼女に影響を受けた追田警部補も犬を飼う事にしたらしい)。
第47話でロイミュードとの決着が着き特状課が解散した後は元の電子物理学者の道を歩み始めた模様。なお、その後電子物理学の世界的権威にまで登り詰めた末に、なんとノーベル物理学賞を受賞したらしい事が語られた。
作製した機械
高い技術力で数々の装備を作り上げているが、独特なセンスの持ち主であり、彼女の発明品には外見から仕様まで彼女なりの奇抜な拘りが詰まっている。
- 重加速粒子測定器(ピコピコ)
第1話より登場。特状課が使用する、重加速が発生した後に残る粒子を検出する装置。奇抜な外見をしており初期の追田警部補の笑いの種となった。
- ピコピコ2号
本編では第12話より登場(MOVIE大戦フルスロットルにて先行登場している)。生身でもロイミュード事件に対応するために作られた、重加速下でも動けるようになる装置。特状課と親しくなった追田警部補が主な装着者。ちなみに1号同様、外見についての評価は低い。
- ピコピコ3号
第18話にてジャッジ・ロイミュードに対抗する為に追田警部補がリクエストして製作された新装備で、ピコピコ2号に電気ショック対策を施したもの。アーマーにより少しの攻撃なら防げるが、ロイミュードと対等に戦うのは不可能に近い。ちなみに、外見は追田警部補から高評価を貰っている。
また、物語後半における「特殊状況下防衛センター」の本格稼働によって警察の特殊部隊にも配備された様で、第43話ではロイミュード066の撃破に貢献した。
- ピコピコ4号
第44話にて存在が明らかになった最新型ピコピコ。第43話での国家防衛局補佐官「戸賀間明夫」からの「重加速軽減機/ピコピコの小型量産化」要請を受けて開発された(要請前から着手自体はしていた様だが)。第44話時点で5機が開発済み。
これまでのピコピコシリーズと比べてかなり小型軽量化が進んでおり、手のひらサイズにまで小型化した為に利便性が向上している。
ただし、どうやら生産工程はなんと手作業らしく量産するにはかなりの時間が掛かる様で、第44話ではりんなと西城究が徹夜で生産する羽目になった(強力栄養ドリンク付きで)。
そして第45話では、そんな彼らの血と汗と涙の結晶が……。
- 特殊弾
第16話より登場。ドライブのバディである霧子の為の装備。一般的なリボルバー式拳銃に装填可能だがとても強力な弾丸で、上級ロイミュードにも効果があるほどの威力を持っている。更に、生身で撃てる程度の反動しかない模様。
また物語後半では前述のピコピコ3号と同じく警察の特殊部隊にも配備された様で、特殊部隊がライフルに込めて使用し066を撃破した。
- シューズ
同じく霧子用に作られた強化シューズ。こちらも第16話から登場。足裏にスイッチがあり、それを押すことで重圧が発生し強力なキックを放つ事ができる。ロイミュードを怯ませる程の威力があり、暴走したデッドヒートマッハを蹴って活動停止させた。ただ、これだけでロイミュードと戦うのは不可能に近く、第26話にて融合進化態であるソード・ロイミュードに対して使用した際には、ほとんどダメージを与えられず霧子も追い詰められた。
第4話より登場。ドライブが使用する剣でその名の通りハンドルが剣についており、ハンドルを切った後に敵を切ることで威力が上昇する。
第8話より登場。同話での魔進チェイサーの戦いにりんな自らがトライドロンで乱入して手渡した。
ドアを開け閉めしてリロード、半ドアでは撃てないなど妙な箇所に拘りを持っている節が見受けられる。
前者は第22話、後者は第23話から登場。運用に危険の伴うタイプフォーミュラを万全の状態で運用する為、ハーレー博士から贈られた設計図や数式を元に作り上げた専用装備。
第24話にて、剛に「もっと強くしてほしい」と懇願されたりんなが、マッハを強化する為に研究用として試作したスペアドライバー。その後、迷いを吹っ切った剛が程なくして申し出を取り消したため、無用の長物となってしまったと思われたが、第26話にてチェイスの手に渡り、仮面ライダーチェイサーへの変身に用いられることとなった。
第26話にて登場した、仮面ライダーチェイサーの専用武器。「ライダー専用」という文字が書かれていたり、青信号にならないと必殺技が使用できず、その際に「マッテローヨ!」→「イッテイーヨ!」という音声が鳴るなど、「りんなさんのセンス爆発」な逸品である。
第27話より登場した、トライドロンを飛行形態の『ブースタートライドロン』へ強化する為の大型マシンの総称。サイドブースターレッドとサイドブースターブルーの言う2台があり、トライドロン本体と合わせて仮面ライダー3人が搭乗する事が想定されている。詳しくは個別記事を参照。
- 解毒剤
機械では無く薬品だが、彼女の発明品と言う事でここに記載する。第32話より登場。
ロイミュード001の能力によって記憶を改竄されてしまった人々の記憶を取り戻させることが出来る。群青色(濃い青色)の液状の薬がスプレータイプの容器(ドライブマーク入り)に詰められていて、霧状にして対象者の顔に吹きかける事で効果を発揮する。
第32話にて進ノ介の体から摘出された「記憶を書き換える氷の針」を元にりんなが調合し、同話では追田現八郎と記憶を改変された青年藤木徹に使用され、抜群の効果を発揮している。
なお、この際進ノ介は氷の針を摘出する為に、体に膨大な負担がかかるのを承知で生身の状態でマッドドクターを使用した。
ちなみに、第33話にてチェイスが剛に使用しようとした際に001によって瓶ごと破壊されてしまった。
そして、第34話では改良・量産された最新型が登場した。フラスコに入っており特状課の面子と仁良課長に配布された。しかし、実はフラスコの中身は以前の物と変わっておらず、とある目的の為に細工がされており…。
- 量産型マッハドライバー
第44話より登場した、量産型マッハに変身する為の変身ベルト。ピコピコ4号と同時並行で開発が進められていた。
その外見を一言で言うなら、「マッハドライバー炎の全体を青一色の整形色で統一したもの」である(かなり安っぽい)。
ただし、同話時点では試作品の段階であり様々な部分に欠陥を抱えている。その為に同話ではちょっとしたトラブルが発生してピコピコ4号の開発が優先される事になった。
- 特状課キー
量産型マッハに変身する為のキーアイテム。劇場版「サプライズ・フューチャー」に登場したトライドロンキー(超デッドヒートドライブの変身に使用)に酷似しているが、内部に記録されているであろうデータの詳細等は不明であり、テレビ朝日公式サイト(外部リンク注意)にも詳しい記述は無い。
- とある装置
『type TOKUJO』第2話に登場。1年前(グローバルフリーズ当日)に殺害された大学教授の小田桐正彦が開発した装置を再現した物。
余談
演者は90年代を代表するグラビアアイドルである吉井怜だが、一部特撮ファンには旧円谷映像が製作した特撮ドラマ『仮面天使ロゼッタ』の主人公、神あすかと言った方が話が早いだろう。
関連タグ
りんなさんマジ輪廻さん:彼女の奇抜なセンスや行動に関して
追田現八郎・・・何かと絡みが多い相手で、彼の事は「ゲンパチ」と呼んで親しげに接している。そして、第27・28話では囮捜査の為に新婚夫婦役を、第39話ではカップル役を演じた。