概要
『プリパラ』の世界観におけるマスコット兼マネージャーで、従来の『プリティーリズム』シリーズにおけるペアチアマスコット(オーロラドリーム)・ペアチャム(ディアマイフューチャー)・ペアとも(レインボーライブ)に相当する。
特にペアチアマスコットとはモチーフになっている動物や登場人物と会話が可能なところなど共通点が多いが、性格の悪さは比べ物にならないほどスカウトマスコットの方が圧倒している。
プリパラ内の存在であるゆえ、歴代のマスコットと異なり現実世界では実体化できない(映画『レッツゴープリパリ』にて明言された)。そのため現実世界のアイドルとはプリパス等を通じ連絡を取り合っている。
通常はマスコットの学校を卒業して晴れて2年の猶予期間中にアイドルをスカウトし、マネージャー業務に就くが、『アイドルタイムプリパラ』の舞台である開拓途中で教育環境等のインフラが整っていないパパラ宿のプリパラでは産まれたてのマスコットが教育も無しにアイドルのマネージャーに成り行きでなると言う今までプリパラでは考えられないとんでもない展開となった(例えるなら産まれたばかりの赤ん坊を労働させる様なものである)。その為5話ではマスコットの教育を経験のあるマスコットから伝授する回となった。最もパパラ宿サイドには何かしらの秘密があるらしく、ファララ・ア・ラームが関係していると思われる。
主なスカウトマスコット
クマ
CV:鈴木千尋
熊型のスカウトマスコット(雄)。
本名は別(後述)にあるが長大で発音しにくいため「クマ」と呼ばれていて語尾も「~クマ」。
みれぃが落としたプリチケを届けに来た真中らぁらをその場でスカウトし共にプリパラデビューさせた。そして後にこの2人に北条そふぃを加えたアイドルユニット「ソラミスマイル」のマネージャーとなる。
基本自分の出世を第一に考えており、子供向け番組のマスコットキャラとは思えないほどゲスい発言も散見される。
だがマネージャーとしての仕事は一応真面目にやっており(ただし時折失敗している)、アイドルとしての方針もらぁら達の意見を尊重している。
青汁が好物で、何かしら事がうまく運んだ際には前祝に年代モノの青汁を飲んでいる。
クマであるため冬には冬眠するようだが、ドレッシングパフェの登場には「冬眠してる場合じゃない」と危機感を募らせていた。
アイドルタイムプリパラでは、パラ宿で不祥事を起こしマネージャー資格を剥奪され、宅配便従業員に成り下がっていたことが判明。それでも後輩のプニコンにマネージャーの心得を教える等、元マネージャーとしての自覚は相変わらずである。
ウサギ
CV:寺島拓篤
兎型スカウトマスコット(雄)。
本名は別(後述)にあるがクマと同様に長大で発音しにくいため「ウサギ」と呼ばれている。語尾は「~ウサ」。
北条そふぃのかつてのマネージャーで、クマとは幼少の頃から何かにつけて張り合う敵対関係が続いている。
みれぃとは、かつて彼女をスカウトした際礼儀知らずと断られた事でお互いよく思っていなかった様子。
クマ以上に出世欲が強く、そふぃの事も自分の出世の道具にしか見ていなかったためらぁらからはかなりの反感を買っていた。
そふぃが自分の言われるがままアイドルを続け着実にランクを上げているのをいい事にクマを見下していたが、そのそふぃがクマの下に行ってしまった事で一気に地に落ちる。
しかしその後、ソラミスマイルに対抗心を燃やすウェスト姉弟と東堂シオンの3人で結成した新ユニット「ドレッシングパフェ」のマネージャーとなった事で逆襲を図る。
言いなりだったそふぃと異なりドレッシングパフェのメンバーは我が強い個性的な面々のため苦労するように。そこからゲスい言動は少なくなり徐々に丸くなってきた。
44話ではチームが崩壊しかかった時にはらぁら達に助けを求めるなど、関係が良好になってもいる。
ウサギらしくにんじんジュースが好物で、クマ同様に何かしら事がうまく運んだ際には前祝に年代モノのジュースを飲んでいる。
ウサチャ
CV:諸星すみれ
(左側。実は、画像には意外な秘密が…)。
ウサギの妹。語尾は「~ウチャ」。
49話にて、マスコット学校の梅雨休みを利用しパラ宿へと一時来訪した。
1回きりの登場だったためゲストキャラクター的な扱いだったが、3rdシーズンで学校を卒業しトライアングルのマネージャーに就任した事で準レギュラーの枠に昇格する。
ウサギを超える事を目標に頑張っていたが、トライアングルがドレッシングパフェより先にスーパーサイリウムコーデを手に入れて以降は天狗になり、以前のウサチャとは思えない兄を卑下し疫病神扱いする黒い性格に変貌してしまった(この時一時的に黒いサングラスを掛けていた)。
しかしトライアングルの秘密と正体がバレてしまってからは出直しを図り、ウサギへの対抗意識はあれど黒さは収まりチームのためにと我が身を犠牲にしようとするまで成長した。3rdシーズン後半からは新たに結成したノンシュガーのマネージャーに就任する。
余談だが、中の人ネタとして彼女のイメージに苺が登場した事がある。この他、ペッパーに食べられるべく様々な自殺行為を働いていた点も、中の人が自殺愛好家が登場するアニメに出演していたネタかもしれない。
ユニコン
CV:大谷育江
ユニコーン型のスカウトマスコット(雌)。語尾は「~でちゅ」。
初登場は第17話。ファルルの付き人的存在。
ポニーテールの女性のような見た目に反して、語尾のせいで口調は少々子供っぽい。クマやウサギが眩むほどの毒舌。
他のスカウトマスコットと異なり、アイドルのスカウトではなく「パラダイスコーデを光らせる方法の研究」という使命を帯びている。
その研究の最中に偶然見つけたプリチケの中から現れたファルルをパラダイスコーデを光らせることができるアイドルと見込み、「自分のすべて」と呼ぶほどに入れ込んでいる。
パラダイスコーデを光らせる方法としてファルルを最高のアイドルに仕立て上げる事を最大の目的としており、ファルルのアイドルとしての活動方針はもとより私生活に到るまでのすべてを管理していた。
またファルルが外の世界と関わることを強く恐れており、彼女が外の世界と関わろうとするとお仕置きとして「ツノる」らしい。
紆余曲折の末らぁら達と和解するも、人事異動でプリパリに移る事となる。
最初はファルルの為に別れようとしたが、最終的に彼女と離れる事を拒んだファルルと共に旅立った。
その後のストーリーでも度々登場し、心配性は相変わらずだがボーカルドールの全てを管理する事は無くなったようだ。105話では終始ガァルルを心配し、ガァルルが無事だった時は文字通り溶ける程大泣きしていた。
3rdシーズン現在ではジュリィがジュルルの姿になってしまった原因を調査中。
本来の姿はペガサスだが、元々スカウトマスコットには羽があるので気づいた人は少ないと思われる。
ファルルと一度旅立つ時ペガサスになっているのだが、その後2日で戻ったらしい(本人談)。
その後も任意で姿を変えられるようになっている模様。
ネコ
CV:今野宏美
雌ネコ型のスカウトマスコット(左側)。語尾は「~ネコ」。
彼女の行動は恐らくプリパラ史上最も悪質で、プリパラのシステム上のルールを利用してクマとウサギにある事ない事吹き込んで「ソラミスマイル」と「ドレッシングパフェ」の再結成を妨害する。そしてその内容が脅迫じみた占いとぼったくりバー。
しかもあろまとみかんはネコの言いなりではなく、平然とこの行為を容認しているのだから太刀が悪い。
その後、両チームが再結成を果たした事で呪いが嘘だと分かりクマとウサギに言及されるが嘘泣きの謝罪をし黙らせている。
普段の顔は化粧によるものであり、すっぴんはかなり酷いらしい(作中ではモザイクがかけられた)。
第47・48話では普段のゲスい行動が伏せられ、らぁら達と良好な関係を築き喧嘩をしたあろまとみかんを心配するといった部分が見られた。ちなみに能力自体は高く、グランプリ等のスケジュールを把握しているのは大抵彼女である。
根っからの悪人(猫?)ではないので、物語が進むにつれ落ちぶれためが兄ぃにネコパンチをかまして喝を入れたりチーム結成しようとしたガァルマゲドンの意思を最終的に尊重したりと、話が進むにつれ初期のようなゲスい行動はあまりしなくなっている。
トリコ
CV:愛河里花子
鳥型の青いスカウトマスコット(左上)。語尾は「~トリ」。
自分や周囲に強烈な不幸をまき散らす事から「不幸せの青い鳥」と呼ばれ、他のマスコットたちから嫌煙されていた。
そんな境遇から非常にネガティブかつひねくれた性格をしており、他人と関わる事を避けていたが不幸を恐れず友達になりたいと言ってくれた緑風ふわりの優しさに心打たれ、彼女のマネージャーになる事を決めた。
しかしマネージャーになった後もネガティブ思考が暴走して自らマスコットの墓場に飛び立とうとしたりしている。
声と見た目で分かりづらいが、自分の事を「年を取ってお婆ちゃんになる」、産卵していた描写から性別はメス。
これまでのマスコットのようにゲスい言動こそ見せていないが、別のベクトルでめんどくさい
マスコット。
自ら唐揚げになろうとする行為、前述の産卵に関する下ネタ発言と子供向け番組のマスコットとしては色々とヤバい描写がある。
ふわりが一時パルプスで療養していた際はいつにも増してネガティブとなっていた。
89話でふわりがプリパリで活動する事を機に彼女も同行する。一応ネガティブ思考は改善されたようで他のマスコットの様な偉そうな態度も取っていたが、未だに幸せな状況だと不安になるらしい(その時はタライを落としてもらう)。
元はふわりの専属マネージャーだったが、3rdシーズンではトリコロールのマネージャーも担当するようになる(ユニコンは前述の調査に取り掛かっているため)。
ハム先輩
CV:古川慎
ハムスター型スカウトマスコット。
プリパラポリスから派遣されたハムスター警部で「伝説のマネージャー」。
あじみのマネージャーで、彼の回す滑車はあじみの頭にウィトルウイス的人体図を浮かばせ彼女を閃きに導く事が可能。
初登場から長い事セリフがなかったが、89話目で遂に喋った。
しかも初セリフがメタ発言という形で物語は3期へ進んでいく…。
プニコン
ユニコーンタイプのスカウトマスコット。(ユニコンとの関連はまだわかっていない)
産まれたばかりで「プニコン」としかしゃべれず、現時点では本能のままでしか行動できない。人の言葉に反応はするがほぼゆいに同調している状態でまともに意思疎通は行得た様子が無く、5話でマネージャーらしい事をさせようにも教育を受けていないので、クマからマネージャーとしての基礎を叩き込み一応基本的な業務を行う事が出来るようにはなった。ちなみに性別はメスである。
その他
この他、第1話や第12話などにもモブのスカウトマスコットが多数登場している。
- オイダスパンダ:ウサギが結成式のガードマンとして配置していたマスコット。
さながらビックリドッキリメカのように群れをなして邪魔者を追い出す。
ちなみにヤギ・めーめー・モーモー・杏仁豆腐は、人間の男性でありながらヤギの着ぐるみを着用することでシステムをかい潜ってプリパラに出入りしており、語尾嫌いの紫京院ひびきのマネージャーを務めている。彼は後にトリコロールのマネージャー補佐にも任命された。
名前
スカウトマスコットの名前はモチーフそのままなだけでなく、本名を略した愛称でもある。
本名が長ければ長いほど格上と言われている。
クラウス・ヘンリック・ポンシェッタ・フォン・ボーゲル・シュトローベル・キャッシュ・デ・ラ・マネッチャ3世→クマ。
ウェル・ミッシェル・ジョルジュ・サンドレッリ・メッチャ・ボンジュール・フランソワ・ギリギリジュテーム4世→ウサギ。
ユリウス・ムパムピス・アダマンティオス・ニコラコプールールー・アナクサゴラス・オディッセアス・プロコピアス・トンドル=ズラトゥコフ・ニコデモス・メトロファネス・カイサル・イオルゴス・セバスティアノス・パラケスヴァス・ゼノン・パルテノープ・クリサンテ・アクナシア・エウテルベ・ハルモニア・デメトリアン→ユニコン。
ハンニバル・カエサル・エリザベス・アルキメデス・ニュートン・デューク・ザ東郷・ボスユージロー・マスターオブ・マスコット・アット・ザ・ニューセンチュリー・ウィー・アー・ザ・ワールド・ウィー・アー・ザ・サンフラワー・フリードリヒ・H・A・M・太郎・ザ・グレート・ゴールデン・セライム先輩→ハム先輩。
尚、アイドルタイムプリパラにてマスコットは最初から長い名前を持つわけでは無い事が判明している。
マスコットの墓場
プリパラ19話にて駆け出しのマネージャーには2年の期限があり、その間にスカウトを成功させないと、プリパラの地下奥深くにあるマスコットの墓場と呼ばれる場所に強制的に連れて行かれるという。
そこには前作までで見かけたとあるマスコットに似た胴体が…
マスコットの墓場行きが迫ったマスコットは徐々に体がボロボロになる描写がなされている。
クマ曰く「マスコットの墓場に半分足を突っ込んでるようなもんだからクマ…」だかららしい。
そして、期限に到達するといつもの赤い眼鏡…ではなく赤い縁のサングラスをし黒服を来ためが姉ぇが二人現れて…
めが姉ぇ「あなたはマネージャー予備軍にいた2年間一度もスカウトに成功したことがなく、誰のマネージャーにもなれませんでした。よって、ポンコツと診断され本日マスコットの墓場行きを決行します」
…プリパラの闇は深い。
さらなる真実
ここからは本編87話のネタバレになります。
彼らスカウトマスコットはめが兄ぃやめが姉ぇと同じくプリパラのシステムに縛られた存在であり、セレパラ崩壊の影響を受けた際には中身が無いもぬけの殻と化した屍になっていた。
これにより彼らの体内構造はぬいぐるみで確定した事になる。
最終的にはらぁら達がプリパラ復活のライブを行った事でシステムが初期化され、全員無事復活できた。
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プリパラ 長ったらしいマスコットの名前おさらい