概要
いわゆる「○○脳」の一種であり、電子掲示板サイト2ちゃんねるの利用者、その中でも特に熱心に利用している者達に多い考え方の傾向を表したものを指していたが、その後次第に類似する文化圏にあるコミュニティの悪影響を受けた者達のことを指す比喩的な蔑称となっていった。
現在では電車男やニコニコ動画の影響で2ちゃん式の誹謗中傷スタイルがネット全体にまで広がってしまうようになり2ちゃんねる自体の位置付けが大きく変化した上に、板やスレッド毎の認識も広がったため、呼称に名前こそ残るものの「2ちゃんねらー」自体を指す言葉としてはほとんど用いられていない他、板単位などのより細分化した範囲を対象とする場合には下位互換的に別の名称が当てはめられることもある。
最近ではさらに幅広くネット中に影響が広がっているため、その影響の範囲は非常に曖昧なものとなっており、特定の場所の住人であることよりも下記に挙げられるような特定の態度言動が基準になっている。
主な特徴
批判的な意見しか述べない
あらゆる物事に対してまず否定から入り、肯定・賛美を認めない否定に特化したダブルスタンダードな性格。
情報源がネット上の内容(ネットde真実)
2chやコピペブログ、個人のTwitterなどのネットの伝聞を情報源とし、ネットの情報を真の常識と思ってしまう(ネットでこれだけ叩かれているから○○は誰にとっても駄作など)。
不確実でも都合のいい周辺情報は信用する。
他者に対しては威圧的・攻撃的
自分が気に入らない人間や風潮、叩く対象に対して肯定的意見が出れば徹底的に叩き、レッテル貼りを多用する。 *(何某厨、何をやってもダメ、馬鹿、氷河期、ゆとり、団塊、老害、ネトウヨ、ブサヨ、情弱、童貞、雑魚、厨二病、パクリ、トレパク、チョン、やらせ、スイーツ、ビッチ、キモオタ、マスゴミなど)
特に「○○する奴は~」というテンプレートを愛してやまない傾向にある。2ちゃんを見ない人でも検索エンジンで馬鹿「○○」←は?のコピペスレタイは嫌でも目にしたことがある人は多いであろう。これは大体がまとめブログのページである。
また、上から目線で周囲を見下し、優劣を付けたがる(不等号と越えられない壁を多用)など、非寛容で許容の心がない。
二元論でしか語れない
「Aが○○なら必ず△△だ」といった二元論でしか物事を語れず、勧善懲悪を好む傾向にある。この思考回路が上述のレッテル貼りに繋がっていると言える。
例えば戦争反対者=左翼、ネトウヨ=オタクなど必ずしもそうとは限らないものをそうだと決めつけネット上に拡散する癖がある。さらにこれをバカ正直に受け止めた一部マスコミがニュースの記事にするケースもあるためさらに事態をややこしくしてしまっている。
倫理面が壊滅的になる
疑似的なサイコパス(ソシオパス)状態に陥り、人として最低限やってはいけない行為・言ってはいけないタブーを平気で破るようになる。法律違反ではないため犯罪にはならないが、行きすぎると「特定されなければ違法ではない」という考えを持つようになりやがて法すら犯す域に達する。
ネット上で相次ぐ殺害予告などが代表的。アフィリエイト目的で意図的に引き起こされる炎上もこの症状で引き起こるものとされる(アルファ系やアフィカスなど)。特に金儲けのためにあらゆる迷惑行為を恣意的に発生させるまとめブログ(orサイト)の管理人は、ほぼ全員が2ch脳であると断定してもいい。
他人の不幸・失態を必要以上に大喜びする
他人の不幸は蜜の味…と言う言葉があるが、悪意を赤裸々にする2ちゃんねらーは特に露骨に表面化させる傾向にある。対象に対して上述したレッテルと共に「ざまああああああああああ」「○○冷えてるか〜?wwwww」「××息してる〜?wwwwww」と煽るのは最早テンプレ中のテンプレである。
特にターゲットにされやすいのは、
などがいる。彼らに実際に非があるかどうかは2ちゃんねらーにとっては関係ない。
匿名なので不幸を喜ぶ程度なら一般のネットユーザーにもいるが、2ちゃんねらーのそれは他人の不幸や落ち度がまるで自分の人生を良い方向に変えてくれると錯覚してるかの如く、他人事を自分のことのように大喜びする点である。上述したようにソシオパス状態になっているので、落ち込んだり精神的に疲弊している相手へさらなる暴言を吐いて追い討ちをかけることも平気でやる。
また、それは逆に不幸を背負ったり失態を犯した本人達に2ちゃんねらーが恨まれるきっかけを作るということでもある。なので、ねらーは被害者からは常に同じ失態をやらかしたり不幸に苛まれることを期待される監視対象にもされがち。だからこそ責任に関して以下の傾向が強くなるのだが…
自分の言動には無責任
自分の行動に責任を持たず、他者に自己責任を押しつける(元々○○厨がいたから~、荒れるようなことを言った○○が悪いなど)。そして自分には自由と権利を、他人には義務と責任を求める。気に入らない物事を無視出来ない。
また、著名人やメディアによる2ちゃんねる批判に対しては必ず「○○よりかはマシ」「××の方が糞」のような外部サイトを比較するテンプレな擁護意見を言う。ただし、例外としてYahoo!知恵袋やWikipediaを批判された時も同様の態度を取ることがある。
現実にネットの用語・習慣を無理矢理持ち込む。
2ちゃんねるに毒されている為か、他サイトのみならず日常でもネット用語を会話の中に混ぜたりする。
煽り荒らしの姿勢が常態化する。
自分に対する批判を「不当な誹謗中傷」などと都合良く批判し、自分からの誹謗中傷は「真っ当な批判」と主張する。
それでも自分は2ch脳という自覚がない。
概して2ch脳の持ち主は、「驕傲かつ厚顔無恥で、器は小さく意気地がない」、「知っていることをひけらかし、自分が絶対的に正しいと思い込んでおり、それゆえ思想は浅薄かつ偏狭」といった特徴がある。
まとめ
上記の要素などが多く当てはまる対象がより2ch脳であるとされているが、
より深みにハマってこれらのいわゆる厨房的要素を少なからず含むようになった層を指すため、
個人によってその度合いが大きく異なっている。
このような利用者が多いのも姿形を公開されないネットの世界が原因で、批判したとしても姿形が見えない為に、自身が危うい立場に成ることがまず無いからである。
以下はアンチのページから拝借している。
心理学では、社会での仮面的な人格を「ペルソナ」と呼ぶ。
「ある人に電気ショックを与えてください」と被験者に頼んだ実験が行われた。
その際、
A「仮面をつけ、かつ匿名で参加した場合」
B「顔と名前を出して参加した場合」
の2パターンで実験すると、Aの方が、電気ショックの量が多くなったことが明らかになった。
相手が誰だか分からない状態になると、理性のカバーがゆるみ、本能的なものや攻撃的な面が、強く出てしまう可能性があるというわけだ。
この問題は根本的に匿名と言った姿を隠せるシステムを覆さない限り解決されないだろう。