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ZATの編集履歴

2019-03-18 23:18:08 バージョン

ZAT

ざっと

特撮番組『ウルトラマンタロウ』に登場する防衛チーム。

概要

ZATとは、『ウルトラマンタロウ』に登場する防衛チームで、Zariba of All Terrestrial(地球全領土における防護柵)の略称。


ニューヨークの国連本部内に本部を置く地球防衛組織。東京の極東支部基地の他に5ヶ所の支部が設置されている。

隊員の社会的地位は高く、一般隊員でも郷土の誇りと称えられ、新人の隊員と知己であるだけでもちょっとした自慢になるほどである。

生活面においては、元来生活基盤がない者が下宿する描写はあるが長期間勤務していると思われる者は隊外の朝出遅れても遅刻しない範囲(戦闘部隊という特性上通勤時間制限が厳しいことも考えられる)、おそらく一等地近くの良質な物件に居住して自活しているほか、結婚を決断し実行した者もおり、給与水準も高いと思われる。隊長ともなると庭つきの広い一軒家に居住、妻帯し妻は専業主婦であるなど羽振りはちょっとしたものである(子供の会話からステータスが上級船員とほぼ同じか上回っていると思われる)。

その割に入隊資格や基準はあいまいである。



特徴としては、非常にアットホームでゆったりとしたチームであり、他の第2期ウルトラシリーズの防衛チーム(MATTACMAC)にあった隊員同士の対立の構図もほとんど無く、隊員達同士の仲も良い。まるでギャグかと言いたくなるような珍作戦が見物(しかも成功率が滅茶苦茶高い)。しかしながら航空戦力からの脱出シーンが印象的なためか「脱出ZAT」との異名で揶揄される事も。

次代のMACと異なり宇宙人との等身大戦がなかったためほとんど使用されなかったが、格闘技術も訓練されており、空手ないし拳法を近接格闘技術として習得している(キノコ人間化した荒垣、北島、南原の三人が手刀と蹴りで光太郎をダウンさせている)と思われる描写がある。


一部タロウのアシストもあったが、

  1. コスモリキッド
  2. デッパラス
  3. シェルター
  4. ムルロア
  5. 改造ベムスター
  6. 改造ベロクロン二世
  7. ドロボン
  8. バルキー星人

と、8体もの怪獣超獣宇宙人を撃破しており、昭和の防衛チーム最強との声が高い。

が、民間人に対しては立場が弱いのか、怪獣災害被害者の抗議の電話や不眠のための怒りに晒され憔悴したり、灯台守やヒステリーを起こして錯乱した婦人につっかかられてたじたじとなったりすることもしばしばあった。

バードン戦などに見られるように民間人に対して命令を下す権限も持ち、多くの場合守られるが、ムルロア戦などの極限状況下では命令を無視して悪徳商法(水売り)、命令違反操業を実行する者が現れ制止できない(死なせてしまうこともある)など、良くも悪くも民間人との距離の近さがある。



メンバー

東光太郎(演:篠田三郎)

ZAT 東光太郎(登場ver.)

※当該項目を参照。


朝日奈勇太郎(演:名古屋章)

ZAT 朝日奈勇太郎隊長

ZATの隊長で、年齢42歳(第3話より)。基地でのデスクワークが多忙なため、現場にはあまり出られない。第1話で光太郎の勇敢さを買って、彼をZATに入隊させた。

前夜に何を食べたかで出動メンバーを決めるなど、ユニークさを見せることもある。

役者の名古屋章氏のスケジュールの都合上、第9話以降は出番がほとんど無いのが悔やまれる。


荒垣修平(演:東野孝彦)

ZAT 荒垣修平副隊長

ZATの副隊長。人望厚く、忙しい朝日奈隊長に代わり指揮を執ることが多い。実質的に彼が隊長、朝比奈隊長は司令官であると言っても過言でない。直接指揮下にある隊員について以外に同僚の隊長クラスについてもよく把握している(このため佐野隊長殉職の際には家族に殉職を伝える使者に立った)。厳格だが温厚でもあり度量も広く、負傷その他の理由で興奮状態にある隊員には放言されてもなだめに回ることも多い(これによって上野隊員は戦死せずにすみ、北島隊員は免職ないし退職の事態を免れている)。判断力に優れ状況に応じた的確な命令を下し、転任するまで直接指揮下の隊員、基地を完全に守りきっている。

戦闘指揮官としても、戦闘機や戦闘車両を失う被害は度々出しているが早いタイミングで脱出を命令するため、本人も同乗者も負傷らしい負傷もしない(戻ってきて戦うことすらある)ことが多い。ロードラ戦では無様になりながらも撤退を決断し全武装を失った挙句走って逃げる事態になったが、溶解死の危険から隊員を救っている。

複数回イメージチェンジをするなど時々可愛らしい所も見せる。

第50話から宇宙ステーションへ転勤することになり(これは東野氏が負傷したことによる。ちなみに同時にナレーションを担当していた『ウルトラマンA』でTACの竜隊長を演じた瑳川哲朗も、最終回直前に急病のため事実上降板し、第51話の予告から隊長役の名古屋が代理を務めた)、後述の二谷が副隊長を務める。

※演者の東野孝彦は後に芸名を本名の「東野英心」に改名。『あばれはっちゃく』シリーズや『中学生日記』に出演。2000年11月13日の夜、都内のレストランでの会食中に突然倒れ搬送される。病院に搬送されたときは意識があったものの容態が悪化し、翌日に高血圧性脳出血が元で58歳の若さで亡くなった。

父はドラマ『水戸黄門』の初代黄門役・東野英治郎


二谷一美(演:三谷昇)

宇宙ステーションに赴いた荒垣の代わりに極東支部に着任した副隊長。

眼鏡をかけており、負けず嫌いな性格。荒垣とは正反対の部下に支えられて職を全うするタイプの指揮官。ピーキーな性能を持つスーパースワローを隊長機と称して搭乗している。

わずか3話の登場だったが、第52話ではドロボンを倒す活躍をしており、隊長と副隊長の中では唯一スカイホエール、コンドル1号、スーパースワローの3機すべて搭乗している(朝日奈と荒垣はスーパースワローのみ搭乗していない)。

隊長、副隊長、隊員の中で眼鏡をかけているのは彼が初である。

※二谷を演じた三谷は当時41歳で、歴代の防衛チームの副隊長を演じた俳優としては最年長であった。三谷は劇団文学座、劇団雲(解散)を経て演劇集団円の創立に参加、現在はフリーで活動している。

三谷は『帰ってきたウルトラマン』第22話でも別人としてゲスト出演しているが、この時は眼鏡をかけておらず、三谷は29歳の時に自動車事故で片目を失明している。また、『ウルトラマンティガ』で監督・特技監督を担当した川崎郷太は、当初オビコのイメージキャストとして三谷も名前を挙げていたが、川崎は「屋台を引いて走らせるのだとしたら、三谷のような俳優では(年齢的に)大変だろう」と反対された。もし仮に実現していれば、ウルトラシリーズ3度目の出演していた事になっていた。


北島哲也(演:津村秀祐)

ZAT 北島哲也隊員

情報分析と武器開発担当の隊員。多くの場合荒垣副隊長とコンビを組んでいる。科学者タイプだがなかなかに勇敢でもあり、バードン戦ではウルフ777に取り残された健一を自らの焼死の危険を顧みず救い出す、パンドラ戦では重火器で防衛戦を張る、ロードラ戦では自ら志願して王水攻撃を仕掛けるなどの活躍を見せている。彼が作った武器は多くの怪獣を倒したり、タロウのピンチを救う功績を立てている。

釣りが好きで、ガンザやトンダイルの探索任務では任務を忘れるほど釣りに没頭していた。このほか小生という自称など、随所に文系の素養や出自の良さを窺わせる趣味の描写がある。人情家、熱血漢の面もあり、この性格が出会った人の心を動かし事件解決のため役立つことも多い。

真理という幼なじみがいた。

第1話、最終回では物語の鍵となっている。


南原忠男(演:木村豊幸)

ZAT 南原忠男隊員

マシン操縦と射撃の腕がピカイチな宮崎県出身の隊員。

太陽の子」と自称する程の明るい性格の持ち主。頭脳労働はあまり得意ではなく、ムルロア戦では外国語に苦戦し、マシュラ戦では団地の住人がキノコ化した原因を光太郎が一目で見抜いたのに対しよくわかっていない様子であった。

実家に母親がいるが、ZATの作戦ミスで暴れだしたシェルターのトラブルに巻き込まれてしまう。第51話で結婚する。


西田次郎(演:三ツ木清隆)

ZAT 西田次郎隊員

ZATの隊員では若い19歳の隊員。何故か放電作戦を好む傾向がある。

入隊した光太郎の事を兄貴分と慕っていたらしい。

その後、ZATステーションNo.S1009へ異動。また、当初は第42話でも再登場する予定だった。

※演者の三ツ木は『光速エスパー』、『白獅子仮面』、『暴れん坊将軍』(御庭番・倉地左源太役)、「地球戦隊ファイブマン』(星川博士役)に出演している。


上野孝(演:西島明彦)

西田と入れ替わるように入隊した若手隊員。

西田同様、光太郎の事を兄貴分と慕っている。ムルロア戦では重傷を負ってなお闘志を失わず、決戦ではまだ未完成だった新兵器AZ-1974(まだ発射装置と起爆装置が完成してなかった)を直接ムルロアの背中に飛び乗って取り付けて爆破させ、見事ムルロアを倒すという大手柄を立てた(このときパラシュートが絡まり、あわや自分も爆死するところだった)。


森山いずみ(演:松谷紀代子)

ZAT隊員の紅一点。普段は情報処理担当だが、戦闘の腕も他の隊員より引けをとらない。

パイロットとしても優秀なのか、単独での出撃で墜落したことは無い。


メカニック

ネーミングは基本的に宇宙に関連のある動物が由来のものが多い。

スペック(全長~乗員)はWikipediaからの引用です。ご了承ください。

スカイホエール

全長:60m 全幅:54m 全高:20m 重量:50t 最高速度:マッハ3.3 乗員:6名

ZATの誇る大型主力戦闘機。全線で指揮を執る移動司令室である他、作戦に使用する武器や装置等の輸送、偵察等の任務もこなせる。

また、大気圏離脱~宇宙航行も可能。内部に科学分析室があり、作戦に応じて様々な武器やアイテムを作り出す(作中ではジレンマの酸に対抗できるスーパーアルカリ液、ベロンを酔っぱらわせる白酒等を作った)。

武装はロケット弾、機首のレーザービーム砲、ナパーム弾ランチャー。レーザービーム砲は改造ベロクロン二世を葬れる程の威力を持つ。


コンドル1号

全長:20m 全幅:23m 全高:9m 重量:22t 最高速度:マッハ8.8 乗員:2名

ZATが誇る主力高速戦闘機で、スカイホエールと共に出撃することが多い。

高性能レーダーと偵察用カメラを装備している為、索敵力が高く偵察機としての運用も見られた。

しかし、スカイホエール、スーパースワローと違って大気圏突破および宇宙での戦闘は出来ない。

武装は機首のレーザービーム砲、ZATミサイル。また自爆機能も搭載している。


余談だが尾翼部分はミニコンドルと呼ばれており、分離することが出来るが劇中では披露しなかった。


スーパースワロー

全長:19m 全幅:17m 全高:8m 最高速度:マッハ9.1 乗員:1名

ZATの主力戦闘機。小回りが利く小型戦闘機。ロケットモーターを搭載し、大気圏離脱や宇宙空間での航行、小回りを生かしたアクロバティックな飛行も可能。

高性能故、扱えるパイロットは少なく光太郎と南原と二谷副隊長が搭乗した。

武器はミサイル。


ドラゴン

全長:12m 乗員:2名

ZATが保有するヘリコプター。

OPにてよく出撃するシーンが見られるが、本編ではムルロアが起こした事件の捜索と、マンダリン草を探すために出撃したのみ。ミニチュアは次作『レオ』で全身真っ赤に塗り直され流用されている。


アンドロメダ

全長:167m 全幅:32m 乗員:8名

ZATが保有する恒星間航行も可能な大型宇宙ロケット。後述のマゼランを数機搭載している。

武装はハイパーミサイル、プラズマミサイル、宇宙魚雷。

OPのみの登場で本編には登場しない。


マゼラン

全長:6.7m 乗員:2名

アンドロメダに搭載されている小型戦闘UFO。宇宙での戦闘の他に、惑星調査の着陸船にも使用可能。

本編はおろか、OPでも登場しなかったがおもちゃが発売され、雑誌に掲載されているスチル写真のみの登場となった。一応ミニチュアは製作されていたらしい。


ウルフ777(スリーセブン)

全長:6.1m 全幅:1.8m 全高:1.86m 最高時速:300km以上 乗員:5名

ZATが使用する地上攻撃車両。トヨタの車両クラウンがベースとなっている。耐熱性を誇り、バードンの火炎放射に耐えるほど強靭(但しロードラの特殊溶解液やメモールの火炎放射には耐えられなかった)。

武器はミサイル、ビーム砲、機関砲。ラビットパンダと同様に放電機能を持っている。また高性能レーダーを搭載している為、偵察任務にも使われる。

余談だが、ウルフ777はそのデザインゆえ種車より全長が1.4m程長くなっており、収録時の運転は何かと大変だったそうである。車両は『プロレスの星アステカイザー』という番組にも使われ、敵組織が使う車両として使われたらしい。

またファンからはその外見から霊柩車と呼んでいるらしい。


ラビットパンダ

※当該項目を参照。


ZAT専用車

全長:3.8m 全幅:1.51m 全高:2.75m 乗員:2名

非武装の車両で、主に宇宙人の追跡任務等に使われる。

ベースは三菱のコルトギャラン(緑)とランサー(赤)。


ベルミダーⅡ世

全長:23m 全幅:5.6m 全高:8m 最高時速:90km(地上)・60km(地中) 乗員:4名

かつて科学特捜隊が使用していたベルシダーの後継機。ドリルの硬さはダイヤモンドの1万倍で、逆回転も可能。だが、ドリルユニットがジェットモグラそのものだったので視聴者から突っ込まれたりもした(ベルミダーII世の本体に、イマイ製のジェットモグラプラモをそのまんま二台貼り付けている)。

武装は6連装式地底ミサイルと大型ドリルミサイル。


なお本来なら「ベルシダーⅡ世」なのだが、スタッフの誤植によってベルミダーという名前になったとか。


バギー

ZATが保有するバギーカー。

あくまでも移動用で戦闘に使われたシーンは無し。


アイアンフィッシュ

全長:46m 全幅:17m 全高:31m 最高速度:40ノット(水上)・35ノット(水中) 乗員:10名

ZATが誇る潜航艇で、水深2万mまでの潜航が可能。ZAT唯一の水中戦力であるがOPにしか登場しないというマックシャークに並ぶ不遇の水中マシン(パチンコ版では演出で登場した)。

武装はスーパープラズマミサイルと超高圧放電機構。


基地

極東支部基地の所在地はWikipediaからの引用です。ご了承ください。


極東支部基地

所在地:東京都千代田区霞ヶ関1丁目1番地1号

日本にあるZATの基地。円盤状の基地本体と地下にあるZATメカの格納庫をつなぐタワーで構成されている(わかりやすく言えばキノコのような形)。

基地本体には司令室をはじめ、制御ルーム、兵器開発ルーム、情報室、応接室や隊員達の居住区もある。

タワーは戦闘機等の輸送エレベーターを兼ねており、基地がアストロモンスやデッパラスに襲われた時は、基地本体を分離させタワーを格納し、基地本体は浮遊円盤として危機を回避している。


一般市民による見学も可能だが、その分セキュリティも厳重で、歴代ウルトラシリーズでは数少ない、敵宇宙人の侵入を許さなかった基地でもある。

浮遊円盤として分離可能なことを考えると侵入した宇宙人をそのまま閉じこめ隊員は脱出、宇宙人ごと爆破し葬ってしまうという戦法も可能と思われる。

ZATステーションNo.S1009

第13話に登場した基地。

異動した西田隊員はそこへ着任し、九州宮崎県で演習を行うZATをサポートする。

しかしその演習中にとんでもない惨事が起きてしまった・・・


ZAT第1ステーション

月軌道上に回るZATの宇宙ステーション。ZAT隊員達と親交のあった佐野隊長が勤務している。

しかし第29話にて改造ベムスターによって当直の隊員ごと喰われ佐野隊長以下全員が殉職した。

その結果、海野少年が開いている寺子屋に通う佐野隊長の息子がZATに不信感を抱くようになってしまった。


関連項目

ウルトラマンタロウ

TAC前作の防衛組織。

MAC次作の防衛組織。

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