概要
剣将ブドー率いる怪人の集団であり、宇宙海賊バルバンにおける四大軍団の1つ。
魔人衆の紋章は花札の「芒に月」の札をアレンジしたもの。
モチーフは海棲生物で、虚無僧や武者といった和の要素を合わせている。
名前も漢字で統一されており、日本の故事や文化からの引用に怪人が使う小道具の名を組み合わせたものが多い。
ギンガの光を使って魔獣ダイタニクスを復活させようと目論む。
ブドーを「御大将」と呼び、彼のために忠義を尽くす。
バルバエキスの容器は瓢箪型で「せめて最期のご奉公」と言う。
ギンガマンによって魔人衆が倒されると、ブドーが「務めご苦労であった」と感謝の言葉を述べ、巻物に書いてある魔人衆の名前に赤線を引くのがお約束。
構成員
- 虚無八(こむはち)
声:土屋利秀(現・土屋トシヒデ)
モチーフは蛸と虚無僧。名前は「虚無僧」と「尺八」に「足が8本」という意味も掛けている。
初登場は第二章だが、サンバッシュが行動隊長に選ばれたため出撃しなかった。
第十二章では、ブドーの命令で最後の作戦に従事するサンバッシュを監視していた。
そして、第十三章でブドー魔人衆の一番手として出撃。【根をはるもの】というヒントを手がかりに地球上の木々を腐らせてギンガの光を探ろうとする。
手に持った尺八は仕込み刀でもあり、7人の分身と共に攻撃する「幻の舞」や、機刃の激臨を切り裂いた「激臨返し」でギンガマンを苦戦させたが、モークが命を賭けて生み出した武器「獣撃棒」に敗れた。
- 札僧正(ふだそうじょう)
声:根本央紀
【写し取る物】という手がかりをヒントにカメラを破壊しようとする。
札に書いた呪いでサヤの足に呪いをかけたが、素の戦闘力はそこまで高くない。
- 煙ヱ門(けむえもん)
声:宮田浩徳
外見はまんま五右衛門。頭髪がウニを模している。
巨大な煙管が武器で、劇中では鬼太郎のように針状の髪を飛ばす『針飛ばし』、
煙管自体を振り回し、ボーリング大の火種を飛ばす『火種飛ばし』という技を繰り出す。
「大泥棒」を自称するが、見栄を切って標的に逃げられる、前述の『火種飛ばし』に失敗し誤爆する等、他の魔人衆と違って、コミカルな面が目立つ。
結果、てれびくんで行われた役に立たないバルバン魔人リストに入ってしまった。
- 雨法師(あめほうし)
声:篠田薫
モチーフは河豚と琵琶法師。
雨を操る能力を持ち、河豚を模した琵琶を鳴らすことで地震を起こすことも出来る。
【全てを育む物(=大地)】という手掛かりを元にし、「呪われた雨」で大地を溶かそうと目論む。
とあるビルの屋上で賊兵ヤートットと共に雨乞いの儀式で「邪悪なる雲」を発生させ、琵琶を鳴らす事で降らせる「呪われた雨」を地面に染み込ませるが、これを知恵の樹モークに怪しまれて作戦がバレて失敗に終わる。
反撃に地震を引き起こすも、銀河獣撃弾を受け敗北。
巨大化後も星獣を琵琶からの銃撃で攻撃するがギンガルコンの銀旋風に怯み、最期はギンガイオーの流星弾を受け爆散。
- 傀儡太夫(くぐつだゆう)
声:石森達幸
モチーフはヒトデ。
老人形師であり、戦闘力は他の魔人衆に劣るものの、人間にかなり似せた『爆弾人形』を作る事が出来る。
とある洞窟に自身の人形工房を構え、ギンガの光が潜むもの【高くそびえる物】を狙い、人形を使って次々にビルを破壊する。
- 壊力坊(かいりきぼう)
声:長嶝高士
見た目は弁慶のような僧兵で、珊瑚のような鎧と、刀や鋸・大槌・薙刀等の七つの武器の入った籠を背負っており、
ギンガの光が潜む手がかり【砕かれないもの】に従い、ダイヤモンドよりも硬いと言われる『鬼の石』を狙う。
劇中では主に薙刀や、大槌を使うが、口から炎のような光線も出せる。
また、見た目によらず、ギンガマンを誘い出し、獣撃棒による攻撃で『鬼の石』を砕こうとする等、知恵もある。
実力は魔人衆内でも高く、ギンガマンを追い詰めるが、ギンガの光を求める黒騎士ブルブラックと一騎討ちとなり、敗れる。
- 闇丸(やみまる)
声:大黒和広
冷静な性格で、緑色の忍び装束を着ている。
四将軍を全て倒された挙句、ギンガの光をギンガマンに奪われ、牢屋に幽閉されたブドーを鬼丸と共に救出した。
最後は鬼丸と共に巨大化し、主君の後を追う様に2人揃って倒された。
- 鬼丸(おにまる)
声:緒方文興
兄と違い短気な性格で、臙脂色の忍び装束を着ている。
闇丸と共にブドーを救出した後、ギンガの光を奪うことで汚名を晴らそうとする。
【魔人忍法・惑わしの術】をギンガレッド・リョウマにかけ、正気を失わせ、ギンガマンを分裂させる事に成功するが、後に術を破られ、最期は闇丸と共に巨大化し、銀河大獣王斬りで倒され、ここにブドー魔人衆は全滅した。
ブドー四将軍
魔人衆の中でも精鋭とされる4人組。
黒騎士ブルブラックの出現と、ゼイハブ船長からの脅しに近い催促を受けて、ブドーが招集した。
これまでの魔人衆と違い、出陣前の作戦内容を記した俳句をブドーは詠まず、
登場する四将軍の絵が描かれた札を示してから、作戦を始める。
- 砂爆盗(すなばくとう)
声:田村円
【灼熱の星を象しもの】というヒントを手がかりに太陽の彫刻を破壊していく。
砂を投げて攻撃する「爆熱射砂」(ばくねつしゃずな)が得意技。
近くにいた者や標的の身内を人質に取る作戦を好む卑劣漢であり、ブルブラックの弟クランツを人質に取ったのもこいつ(クランツはゼイハブに斬殺された)。
魔人衆では唯一和風要素の無い粗暴な口調で会話し、バルバエキスを服用する時も、「こうなりゃ最期の奉公だ!」と言っている。
しかし、四将軍に選ばれるだけの実力はあり、劇中ではそれまで無敵だったギンガイオーを初めて破ったが、ブルタウラスに倒された。
因みに東映公式サイトによれば、「『爆熱射砂』という名称はプロデューサー・高寺重徳氏と考え抜いて決定したが、(声を演じた)田村氏は読み方が分からずに聞いていた」そうである。
演じた田村円は『五星戦隊ダイレンジャー』のザイドス少佐役で知られ、後に『特捜戦隊デカレンジャー THE MOVIE フルブラスト・アクション』にも出演している。
なお、劇中で砂爆盗に人質にされた女の子を演じたのは、後に声優として活躍することになる悠木碧である(彼女は当時、子役として活動していた(ただし別名義な上にノンクレジット))。
- 氷度笠(ひょうどがさ)
声:宗矢樹頼
口から出す針で相手の体温を下げ、強制的に眠らせる技を使う。
また刀の扱いにも長け、『抜刀無惨斬り』という必殺技を持つ。
自身の空中を回転する笠と前述の針を組み合わせた『秘技・夢氷』を使い、針を世界中に振り撒き、全ての生物を永遠の眠りに突かせようとする。
対峙したギンガマンも針にやられ、眠りに陥るが、炎のアースを持つリョウマにだけは通じず、リョウマは1人での戦いを強いられる。
- 砲烈道(ほうれつどう)
声:星野充昭
両端にバルカン砲と大砲を装備した棍棒が武器。
【赤く丸い食べ物】2を手がかりにトマト・リンゴ・スイカなどを次々潰していく。
バルカン砲からは『魔人炸裂弾』、大砲からは『 魔人強烈砲』という技を使う。
劇中では『魔人強烈砲』にてギンガグリーンことハヤテに重傷を負わせ、『魔人炸裂弾』で他のギンガマンも退けるが、最終的には回復したハヤテにやられ、等身大では獣撃棒、巨大化しても流星弾といったブルブラックの援護もなく、ギンガマンの通常の武装でやられている為、視聴者からは四将軍最弱といった評価も受けている。
- 怒涛武者(どとうむしゃ)
※OPテロップでは「怒濤武者」と表記。
声:大友龍三郎
ブドー魔人衆の最後の切り札。
ギンガの光が潜むとされる【清く湧き出ずる物】を手がかりに地下水脈を刺激する。
阻みの壁で結界を作り、邪心両断という技でギンガイエローとギンガピンクを圧倒するも、繋ぎ目を壊されてしまいギンガマンの5人がそろう。5人を相手に引けをとらないなど、魔人衆最強は伊達じゃない。
実はこの【清く湧き出ずる物】こそ当たりで、ギンガマンとの交戦中にギンガの光が遂に姿を現したことで、争奪戦はギンガマン・バルバン・黒騎士ブルブラックの三つ巴となる。
しかし、手柄を横取りしようとしたイリエスの命令で出撃したメドウメドウがブドーに化け、「光の威力を確かめろ」と唆される。
邪装光・怒涛武者へとパワーアップするが、それが「ブドーが謀叛を起こした」という格好の材料となってしまう。
ブルブラックの攻撃でギンガの光が体から抜け出た所を、ギンガの光が持ち手をギンガマンに選んだことで、ギンガマンが獣装光ギンガマンにパワーアップし銀河の戦光を受けた。
直後にバルバエキスを飲もうとするも体が限界で飲むことが出来ず、魔人衆で唯一巨大化出来なかった。
この戦いでブドーは失脚させられてしまい、ゼイハブに切腹を命じられる。
しかし圧倒的な強さは確かなため、てれびくんのギンガマン強敵ランキングでは堂々の1位を取った。
声を演じた大友は前作で敵の首領・ジャビウスⅠ世を演じた。
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剣将ブドー:主君